史上初の中学生刑事誕生
ある日、警視庁イカ袋署署長の小林ツモルは、刑事課の連中を集め、新しい戦力として、新人刑事を紹介する。それは、署長の息子で中学1年生のミノルだった。「モテたいから刑事になる」というミノルに、酔った勢いで署長がOKした結果である。ミノルの相棒に指名された海老原刑事は、不満をあらわにするが、刑事課連中はあっさりとミノルを受け入れる。こうして誕生した史上初の中学生刑事、ミノルは、己の欲望のままに暴走し、海老原の悩みの種となる。
続々登場する奇想天外なキャラクター
物語途中から、9歳のミノルの妹、ミハルが小学生婦警として登場する。その他にも、相撲のないときに刑事をしているという横綱刑事や、イカ袋署の神棚に祀られているスルメの姿をした守り神、イカ小路ゲソ麻呂公など、奇想天外なキャラクターが大暴れする。また、イカ袋署と手柄争いを繰り広げるタコ壺署が存在し、中1のミノルに対抗して採用された、中2の中学生刑事、小山田圭太郎が登場。中学生刑事同士の熾烈でくだらない戦いが繰り広げられる。
登場人物・キャラクター
小林 ミノル (こばやし みのる)
警視庁イカ袋署に勤務する巡査部長で、13歳の少年。父である署長のコネで中学生刑事になった。小学3年生の妹がいる。刑事として活動するときは「ミノル小林」を名乗り、ズボンをジャージに履き替える。また、刑事課の女性からは「ミノルン」の愛称で呼ばれている。刑事になった動機は「モテたい」という単純なものであり、下心丸出しで事件現場をかき回す。
海老原 (えびはら)
警視庁イカ袋署に勤務する巡査長で、25歳の男性。両親、妹と暮らしている。署長の指名で、中学生刑事のミノルの相棒になり、ミノルに振り回される日々を送る。真面目な熱血漢だが、学力に問題がある。







