奇跡の刑事 トミー&マツ

1979年から1982年にかけてTBS系列で放映されたTVドラマ「噂の刑事トミーとマツ」のスピンオフ作品。パワフルでゴリラチックな刑事、松田進と、スマートだが臆病な性格をした新人刑事、岡崎富男という、共通点のない破天荒な凸凹コンビが、力を合わせて数々の難事件を解決していく物語。「YOU」2016年12号から連載の作品。

正式名称
奇跡の刑事 トミー&マツ
漫画
ジャンル
警察官・刑事・検察官
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
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あらすじ

第1巻

元警察官の黒瀬が引き起こしたバスジャック事件で、警察への配属を翌日に控えていた新米刑事、岡崎富男は、まだ顔が割れていない利点を買われ、ピザ屋に扮して現場の様子をうかがう任務につく。しかし、同僚の刑事、松田進の横槍で正体が発覚し、黒瀬に拘束されてしまう。他の人質の解放と引き換えに、富男とともに人質となった進は、犯人一味に暴力を振るわれてもなお、一向に戦おうとしない臆病者の富男に対し、「お前なんかトミコだ!」と一括。その言葉でスイッチが入った富男は、驚異的な力を発揮して黒瀬たちを撃退。事件を一気に解決へと導くのだった。

この事件をきっかけに、コンビで捜査に当たることになった進と富男は、さっそく若い女性の服を切り裂く、ゴリラ男による連続通り魔事件を解決。さらに、知り合いのホームレスのひょこちんから中国マフィア、黒龍の首領の情報を摑んだ進は富男を伴い、上司に内緒で潜入捜査を開始。捜査の途中で正体が発覚して殺害されそうになるが、またしても覚醒した富男の活躍でマフィアを撃退し、ピンチを乗り切ることに成功する。

あくる日、橋から飛び降りそうになっていた少年、サトルを保護した進は、背後にいじめがあることを看破。サトルとマブダチになった進は、学校でいじめっ子から屋上からの飛び降りを強要されたサトルを助けようと、富男をけしかけて覚醒させる。そこでいきり立った富男とサトルは、なんと屋上からダイブ。そのままマットに落下し、無事に帰還したサトルを勝者として称えた進は、いじめっ子に負けない人間としての自信を、サトルにつけさせることに成功するのだった。

第2巻

恋人からDV被害を受けた漫画家の女性、有沢莉乃を警護するため、松田進岡崎富男は彼女のマンションに出向いた。そこで一人部屋に残った富男は、莉乃の前の彼氏である格闘家ににボコボコにされてしまうが、進にトミコ呼ばわりされたことで覚醒。得意の柔道で彼氏を打ちのめし、事件を解決へと導くのだった。

あくる日、進の上司である岬玲子が何者かに誘拐されるという大事件が発生。犯人は、西東京刑務所の受刑者を全員解放という、前代未聞の条件を提示してきた。送られてきたネット中継の映像のわずかな手がかりから、犯人の居場所を特定した進と富男は、現場へと突入。見事犯人の松井涼次を逮捕することに成功する。

さまざまな事件をコンビで解決していたある日、街中で移動販売をしていた屋台を見つけた進は、店長の香菜に恋をしてしまう。連日足しげく店に通って、香菜と仲良くなる進だったが、香菜自身は同郷の彼氏、ミノルと一緒になることを夢見ていた。ミノルがヤクザ、斧田組の下っ端であることを知っていた進は、ミノルにさっさとヤクザを辞めるように釘を刺す。組を抜けるための条件として、最後の仕事を請け負ったミノルは、対立する中華マフィア、黒龍のもとに、爆弾を運ぶ運び屋として使われてしまう。香菜のために現地に出向き、ミノルを救出した進は、斧田組と黒龍の抗争現場に突入。ミノルと富男の助力を得て、斧田組と黒龍を一網打尽にする。すべてが終わった後、進は新天地へと旅立つ香菜とミノルを優しく見送るのだった。

登場人物・キャラクター

松田 進

顎鬚を生やしたワイルドな風貌の男性刑事。勝鬨署に勤めており、仲間内では「マツ」という愛称で呼ばれている。誰とでも気さくに接するフレンドリーかつ義理人情に厚い性格。その反面、少々口が悪く、粗野でガサツなため、岡崎富男をはじめ、同僚からは「ゴリラ」呼ばわりされることが多く、女性警官からの人気も薄い。刑事としては有能で、圧倒的なバイタリティを駆使して現場を駈けずり回り、数々の事件を解決している。 しかし、立てこもり現場で犯人を刺激する言動をしたり、独断でマフィアに潜入捜査をするなど、自分勝手なうえに、無軌道な振る舞いが目立つ問題児でもある。そのため、課長の相馬からは目をつけられていた。バスジャック事件でともに人質となった際、新人刑事の富男の潜在能力を引き出し、事件を解決に導いたことがきっかけとなり、富男とコンビを組んで捜査をすることになる。 それ以降、ピンチになると生来の臆病な気質が出てしまい、役に立たなくなる富男を「お前なんかトミーじゃねぇ! トミコだ!」と罵って鼓舞し、富男の潜在能力を覚醒させて多くの事件を解決させている。ホームレスや犯罪者ともすぐに仲良くなれる、高いコミュニケーション能力の持ち主だが、恋愛関係だけは苦手で、女性と付き合った経験はない。

岡崎 富男

新人刑事の男性。勝鬨署に勤めている、容姿端麗なうえに礼儀正しい好青年。ジークンドーとカリを習っており、同僚には、自身のことを「トミー」という愛称で呼ばせていた。見た目も言動も非常にスマートで、誰からも好かれるタイプだが、一方で非常に臆病な面があり、ピンチに陥ると完全に弱気になって縮こまり、何もできなくなってしまう弱点を持つ。 バスジャック事件で松田進と人質になった際、犯人に暴行されて何一つ反撃できなかったところを、進から「お前なんかトミーじゃねぇ! トミコだ!」と罵倒されたことによって、意識が吹っ飛んで潜在能力が覚醒。「トミコって言うなぁー!」という絶叫を発しながら、得意の格闘技で犯人を叩きのめした。以後、進とコンビを組んでからは、ピンチに陥るたびに、進の罵倒によって覚醒状態となり、獅子奮迅の活躍をして、多くの難事件を解決することになる。 なお、本人には覚醒していた時の記憶は一切ない。当初は進のことをガサツなゴリラだと認識していたが、コンビを組んで進の有能さと優しさを知ってからは、進を先輩として尊敬するようになった。

岬 玲子

勝鬨署に勤めている女性刑事。役職は巡査長。クールな性格で、与えられた仕事はキッチリとこなす優秀なキャリアウーマン。何かと暴走しがちな松田進を抑える役割を担っている。姉御肌な性格なため、刑事仲間からは「姉御」という愛称で親しまれていた。表面上はとても厳しい女性だが、内心では無鉄砲な捜査をする進と岡崎富男のコンビをとても心配しており、2人だけで中華マフィアの潜入捜査に向かった進と富男が無事に帰還した時は感情を昂ぶらせ、声を荒げていた。

松田進の父親

松田進の実父。中華料理店を営んでいる浅黒い肌をした男性。元刑事だが、犯人に足を撃たれて職を辞した過去を持つ。進の相棒となった岡崎富男に対し、捜査の鉄則は足で稼ぐことだとアドバイスし、刑事の勘も大切だと説いていた。得意料理はレバニラ炒め。

森下 マリコ

勝鬨署の生活安全課の女性警官。月島界隈で発生した、女性の服の切り裂き事件を担当した際、松田進と岡崎富男のコンビと一緒に捜査をすることになった。美男子の富男に一目ぼれし、ささやかなアプローチを繰り返すが、あまり相手にされていなかった。一方でガサツな進のことを嫌っており、進から合コンのセッティングをお願いされた時には、あからさまに嫌な顔をしていた。 進からは「まりっぺ」という愛称で呼ばれている。

香菜

勝鬨署周辺の路上で、移動式の中華料理店の店長をしていた女性。おしとやかな性格をした頑張り屋。実家の商売敵として店を偵察に来た松田進が一目ぼれし、足しげく店に通うことになった。実は同郷の彼氏であるミノルに誘われ、故郷から上京していた。ヤクザ稼業から足を洗ったミノルとともに、新天地へと旅立つ。

ミノル

暴力団の斧田組で下っ端として働いている男性。香菜の彼氏で、故郷から彼女を呼び寄せ、東京で暮らしていた。進にヤクザ稼業から足を洗うように強く迫られるが、組を抜ける条件として爆弾の運び屋をさせられ、中華マフィアの黒龍によって捕らわの身となってしまう。今は身を持ち崩しているが、根は優しい正直者。ヤクザ稼業から足を洗った後は、香菜とともに新天地へと旅立つ。

ひょこちん

ホームレスの男性。松田進の友人で、捜査に関する耳寄りな情報があれば、すぐに情報を提供してくれる重要な情報源。過去に無銭飲食をした際、進が代金を肩代わりしたうえで逮捕を見逃してもらった恩があり、今でも進を慕っている。進もひょこちんのことを強く信頼していた。

サトル

おとなしい性格をした男子中学生。同級生に橋から川に飛び込むことを強要されるといった、陰湿ないじめを受け続けていた。そこを、偶然現場を通りかかった松田進によって助けられる。覚醒した岡崎富男と一緒に校舎の屋上から飛び降りて自信が付き、いじめを克服した。

相馬

勝鬨署に勤めているメガネをかけた男性。役職は課長。破天荒な捜査を繰り返す松田進に手を焼いており、本庁の合同捜査への参加をエサにして進を発奮させるなど、さまざまな手段を駆使して進をコントロールしていた。進と岡崎富男にコンビを組ませた張本人。

桐山

勝鬨署に勤めている男性刑事。役職は警部補。捜査となるといきり立つ、松田進のはやる気持ちを、軽いジョークを交えて鎮める役割を担っていた。「ポリスマン」「ナンセンス」「アンビリーバボー」など、会話に英単語を交えるのが癖になっている。

黒瀬

元警察官の男性。暴力団との癒着絡みで警察を退職させられ、逆恨みでバスジャック事件を引き起こした。他の人質と交換で元同僚の松田進を人質として受け入れ、見せしめに処刑しようとするが、進の罵声によって覚醒した岡崎富男の手で叩きのめされる。

中村

ややくたびれた雰囲気を漂わせた男性刑事。勝鬨署に勤めており、役職は巡査部長。特に目立った活躍はしていなかったが、暴走しがちな松田進を諫めるなど、堅実な捜査と勤務態度で勝鬨署を支えていた。

有沢 莉乃

恋愛漫画を中心に描いている女性漫画家。格闘家である彼氏の暴力に苦しみ、勝鬨署に相談にやって来た、恋多き美女。護衛として自室を訪れた岡崎富男に一目ぼれし、彼氏を叩きのめした富男に告白するが、にべもなく振られてしまう。

クレジット

脚本

原案

大映テレビ株式会社

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