悪いのは誰

悪いのは誰

業界のカリスマのもとで働くことになった女性メイクアップアーティストの順風満帆だった人生が、ささいな綻びからもろくも崩れていく様を描いた、サスペンス風味のヒューマンストーリー。「コーラス」2005年9月号から2006年7月号にかけて掲載された。

正式名称
悪いのは誰
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
クイーンズコミックス(集英社)
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概要・あらすじ

アトリエでメイクアップアーティストの職に就く手塚ちさは、恋人の中崎晴との交際も順調という順風満帆な日々を送っていた。憧れのカリスマメイクアップアーティストである田畑美伊子のもとで働くことになった後も、持ち前のガッツを発揮して奮闘していたが、ある日、先輩から美伊子についての良くない噂を聞かされてしまう。

登場人物・キャラクター

手塚 ちさ (てづか ちさ)

小さなアトリエでメイクアップアーティストとして働いている25歳の女性。理容師だった母親に勧められ、理容師と美容師両方の免許を取得している。明るくて正義感が強く、誰からもイイコと言われる真っ直ぐな性格。センパイの助手としてメイクをしていたところを、憧れの田畑美伊子の関係者に見初められて、化粧品ブランド「MIHIC」で働くことになった。 中崎晴とは高校時代から数えて10年の付き合いになるが、大きなケンカをしたこともなく関係は順調である。

中崎 晴 (なかざき はる)

手塚ちさの恋人で、27歳の公務員の男性。眼鏡をかけた地味な見た目だが、背が高くスタイルがいい。船乗りだった父親を海難事故で亡くしており、現在は海の見えない土地で母親と2人で暮らしている。海洋高校専門学校を受験したが、失敗している。父親に「よく晴れた人生であるように」と、「晴」と名付けられたが、実は雨男である。

田畑 美伊子 (たばた みいこ)

化粧品ブランド「MIHIC」の代表を務める女性。メイクアップアーティストでもある。40歳には見えない若々しい容姿をしており、雑誌の取材を受けたり、芸能人から指名を受けるなど、美のカリスマと呼ばれる人物。出資者である右片というパトロンがいるが、男性関係は派手で、人の男に手を出すという悪い噂もある。手塚ちさの働きぶりを認め、自身付きのアシスタントスタッフに選んだ。

右片 (うかた)

田畑美伊子のパトロン。化粧品ブランド「MIHIC」の出資者の男性。穏やかだがどこか飄々としており、特に女性にはだらしのない性格。結婚はしているが、妻との関係は冷え切っている。それでも子供はかわいがっており、運動会などのイベントには積極的に出席している。

熊沢 (くまざわ)

化粧品ブランド「MIHIC」の創立メンバーの1人。「MIHIC」のチーフを務める女性。いつも笑顔で優しく、穏やかな雰囲気の人物で、手塚ちさの面接も担当した。ミゲルというモデルの男性と結婚しており、10歳と5歳の子供がいる。現在は3人目を妊娠中で、ちさが入社後しばらくして産休に入った。

坂井 ユリ (さかい ゆり)

化粧品ブランド「MIHIC」の創立メンバーの1人。田畑美伊子の補佐を務める女性。写真撮影時の商品管理や経理、雑用までなんでもこなすアシスタント。優秀な人物だが、人に対する当たりがかなりきつく、そのせいで「MIHIC」の社員からは疎んじられている。

中崎 京子 (なかざき きょうこ)

中崎晴の母親。船乗りだった夫を海難事故で亡くしてから、海に対して極端に拒否反応を示すようになった。現在は海の見えない土地で、息子と2人で暮らしている。毎日手作りの弁当を持たせるなど、晴に対して過剰な愛情をみせる時もあるが、手塚ちさとの交際は認めている。

ちさの両親 (ちさのりょうしん)

手塚ちさの両親。父親は営業職を、母親は理容師をしていたため、接客業務についてちさに色々アドバイスをしている。母親は、義母の介護をするため仕事を辞め、現在は月に一度、老人ホームで髪を切るボランティアをしている。

リカ

手塚ちさの同僚の女性。ちさと同時期に化粧品ブランド「MIHIC」のスタッフになったが、未だに雑用の仕事しかさせてもらえない。ヘアバンドを付けたショートボブの髪型で、自身のことを「リカ」と名前で呼ぶ。目を整形手術している。

暮林 治 (くればやし おさむ)

中崎晴の中学時代の担任。数学教師をしていた初老の男性。引退してから5年経っており、現在は長男夫婦の家に妻と愛犬と一緒に暮らしている。進路に悩んでいた晴を気にして、晴が引っ越した後も、何度か手紙をしたためていた。

アリシア

フィリピン人の女性。中崎晴が働く役所に婚姻届けを出しに来た。相手は高齢の男性で、明らかに偽装結婚に見えるとして、職員から疑われていた。肩にかかる黒髪で、大きな目に分厚い唇、ふっくらした体形という容姿をしている。

鈴木 (すずき)

若年性アルツハイマー病を患っている、綺麗な中年女性。手塚ちさの母親が、ボランティアで髪を切りに行っている老人ホームに入所している。夫とは死別しており、弁護士をしているという娘、繁代の自慢話ばかりをしている。

センパイ

手塚ちさの先輩。フリーでウェディングメイクの仕事をしている女性。髪を後頭部で1つにまとめ、眼鏡をかけている。自身が受けた結婚式での仕事で、助手が足りなかったため、ちさに手伝いを頼んだ。まだ幼い子供がいる。

オダ

中崎晴の同僚の男性。役所の戸籍課に勤務している。夢である俳優を目指して養成所に通いながら、腰掛けのつもりで公務員として働いていた。舞台で大きな役を貰えたため、役所を退職した。髪型はリーゼントで決めている。

イイダ

マスカラが有名な老舗化粧品メーカー「華生堂」の社員。小柄で小太りなうえ、毛深くて意地の悪そうな容姿をしている中年男性。社内ではかなりのやり手として有名。酒癖が悪く、酒の席では女性を蔑視するような発言も多い。

場所

MIHIC (みひっく)

化粧品の新興ブランドの名前。メイクアップアーティストである田畑美伊子が代表を務めている。大きな社内には、美伊子専用のアトリエや撮影スタジオ、メイク専門のアーティストのための研修室などがある。創設時から残るメンバーは、美伊子と熊沢、坂井ユリの3人のみ。

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