聖女になるので二度目の人生は勝手にさせてもらいます ~王太子は、前世で私を振った恋人でした~

新山サホの小説『聖女になるので二度目の人生は勝手にさせてもらいます ~王太子は、前世で私を振った恋人でした~』のコミカライズ作品。恋人に裏切られ、悲しみのうちに世を去った少女セシルは、前世の記憶を持ったまま、500年後にリズ・ステファンという名前で生まれ変わる。そんな彼女の前に現れたのは、自分を裏切った前世の恋人だった。異世界を舞台に、前世の因縁を乗り越えようとする二人の姿を描くファンタジーラブストーリー。「ComicWalker」で2018年11月30日から配信の作品。

正式名称
聖女になるので二度目の人生は勝手にさせてもらいます ~王太子は、前世で私を振った恋人でした~
ふりがな
せいじょになるのでにどめのじんせいはかってにさせてもらいます おうたいしはぜんせでわたしをふったこいびとでした
原作者
新山 サホ
作者
ジャンル
恋愛
 
転生
レーベル
FLOSコミック(株式会社KADOKAWA)
関連商品
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あらすじ

第1巻

恋人のユージンに裏切られ、失意のうちにセシルは亡くなる。彼女は前世の記憶を持ったまま、500年後にリズ・ステファンとして転生する。平凡に暮らしていたリズだったが、王都からやって来た神官のロイドが紛失した聖なる鍵を見つけたことから、聖女としての素質を見いだされる。聖女候補として王都にやって来たリズの前に、王太子のキーファ・クリス・アストリアが姿を現す。直観的に、お互いが前世の恋人だったと気づいた二人は、人目を避けて500年ぶりに言葉を交わす。しかし、キーファの言葉からは罪の意識が感じられず、リズは憎しみを募らせた。また、アルビノという見た目や平民出身という出自から、ほかの聖女候補からリズに向けられる目も厳しかった。リズにとって試練が続く中、聖女選抜の試験が始まる。その内容は、特別な力がないと芽吹かない「聖なる種」を受け取り、芽を出させるというものだった。

第2巻

リズ・ステファンの受け取った聖なる種は、発芽して人の背丈ほどもある立派な植物に育った。しかし、リズの友人となったクレア・ハワードの種は芽を出さず、彼女は王都を去る。その際に、クレアは先祖にあたるユージンから継承した指輪の由来をリズに語り、それを託した。リズは指輪を持ってキーファ・クリス・アストリアのもとへ行き、前世で何があったのかを訪ねる。キーファの語ったところによれば、ユージンは自分の意思とは無関係にセシルと引き離されていたのだった。それは、ユージンをハワード家の後継者に据えようとした執事、バウアーの謀略によるものだったのである。真相を知って、リズはキーファへのわだかまりを解消。その後、聖女候補たちは、聖なる種から発芽した植物に花を咲かせるという、第二の試験を受けることとなる。

登場人物・キャラクター

リズ・ステファン

セシルの生まれ変わりで、アストリア国の平民として生まれた女性。年齢は17歳で、両親を亡くしている。アルビノで、白い髪と赤い瞳を持っている。前世でセシルとして生きていた頃の記憶を持っており、貴族には強い不信感を抱いている。また、生まれつき強いカンのよさを備えている。前世で不幸だったため、現世では自由に生きていこうという思いが強い。聖女候補を探すために村にやって来た神官のロイドが、聖なる鍵をなくした時、それを見つける手助けをした。このことで聖女としての素質を見いだされ、聖女候補として王都に招かれる。その王都で出会った王子のキーファ・クリス・アストリアが、前世の恋人ユージンの生まれ変わりであることを一目で見抜く。初めはキーファに強い憎しみを感じていたが、500年前の出来事の隠された真相が明らかになるにつれて、彼に対する感情が変わり始める。また、聖女候補として課される試験や、その過程での多くの人との出会いを通じて成長していく。

セシル

アストリア国の王都で暮らしていた平民出身の女性。ユージンと婚約していたが、彼が貴族のハワード家の落胤(らくいん)であることが判明。ユージンは父親に会うためにハワード家に向かい、そのままセシルのもとに帰ることなく、貴族の娘と婚約して跡継ぎになったという知らせだけを受けた。恋人に裏切られた彼女は失意のうちにはやり病を患い、18歳の若さで亡くなる。500年後に前世の記憶を持ったまま、リズ・ステファンとして転生する。

ユージン

アストリア国の王都で平民として暮らしていた若い男性で、セシルの婚約者。ある日突然に、名門貴族のハワード家の血を引いていることを知らされる。「父親の顔を見たらすぐに戻ってくる」とセシルに約束してハワード家に向かったが、そのまま帰ることはなかった。のちに、彼は貴族令嬢と婚約して跡取りになったという情報がセシルにもたらされた。500年後に前世の記憶を持ったまま、キーファ・クリス・アストリアとして転生する。

ロイド

アストリア国の神官を務める、黒目黒髪の青年。聖女候補を探すため、リズ・ステファンの住む村を訪れる。その際に聖なる鍵を紛失してしまうが、それを不思議な力で探し出したリズを聖女候補として見いだした。最初の印象は紳士的だったが、リズの前では腹黒く口の悪い一面も見せるようになる。リズが王都にやって来てからの助言役となり、やがてお互いに憎まれ口を叩き合う仲になる。

エミリア・カーフェン

リズ・ステファンが生まれた村の領主の娘。黒目黒髪で魔力を持ち、村では聖女候補になるのではないかと噂されていた。しかし、村を訪問した神官のロイドは、エミリア・カーフェンには素質が足りないとし、リズを聖女候補として見いだしてしまう。これにより、リズへの嫉妬心を抱いたエミリアは、彼女に盗みの罪を着せて陥れようとするが、ロイドに企みを見抜かれて破滅することとなる。

キーファ・クリス・アストリア

アストリア国の第一王子。端正な顔立ちの美青年で、国中の女性に人気がある。500年前にセシルの恋人だったユージンが転生した人物で、前世の記憶を持っている。王都に集められた聖女候補たちの前に姿を見せた際にリズ・ステファンと出会い、互いに前世の恋人だったと直観的に気づく。直後に人払いをして二人で会話するが、罪の意識を感じられない言葉を発したため、リズの怒りを買ってしまう。しかし、やがて二人のあいだに誤解があると感じ取ったリズに前世のことを問われ、ユージンの身に起こったことを語る。実は、前世でユージンがセシルを捨てる形になったのは彼の意志ではなく、両者ともに騙されていたためであった。

クレア・ハワード

王都に集められた聖女候補で、黒目黒髪の少女。ユージンが跡取りとなったハワード家の末裔であるが、現在は没落して平民階級となった。心優しく素直な性格をしている。アルビノのために周囲から浮いていたリズ・ステファンに初めて優しい言葉を掛け、友人となった。ほかの聖女候補と同様に聖なる種を発芽させる試験を受けるが、不合格となって王都を去る。ユージンがセシルのために用意した指輪を、先祖代々受け継いでいた。その指輪が、リズとキーファ・クリス・アストリアのあいだの因縁を解消するきっかけとなる。

神官長 (しんかんちょう)

アストリア国の王都の神官を束ねる神官長で、威厳のある初老の男性。物腰は柔らかく、よく優しい微笑みを浮かべている。王都に集められた聖女候補たちに対し、選別の方法について説明を行っているが、時に彼女たちを試すために偽りの内容を混ぜることもある。聖なる種の発芽について、何が生えるかは植えた人次第と語るなど、その説明は謎めいており、聖女候補たちをとまどわせる。

グレース・アイグナー

王都に集められた聖女候補で、黒目黒髪の少女。公爵家の令嬢で非常に気位が高く、勝ち気な性格をしている。ナタリーたち数人の聖女候補がつねに取りまきとして行動を共にしている。リズ・ステファンが平民出身で、しかも黒目黒髪でもないのに聖女候補になったことに、あからさまに嫌悪感を示した。聖なる種を発芽させる第一の試験、発芽した植物を開花させる第二の試験に合格する。しかし、リズが一番立派な花を咲かせ、しかも王子のキーファ・クリス・アストリアと親密になっていることに嫉妬心を募らせ、ナタリーを利用してリズの試験を妨害しようとした。

ナタリー

王都に集められた聖女候補で、黒目黒髪の少女。下層級の貴族の令嬢で、グレース・アイグナーの取りまきの一人。平民のリズ・ステファンに、グレースの世話係になるように命令するなど、高圧的な態度を取る。リズやグレースと同様、聖なる種を発芽させる第一の試験、発芽した植物を開花させる第二の試験に合格する。実はかなり臆病な性格で、神官長の「聖なる芽は危険なものが出てくるかもしれない」という言葉を真に受け、過剰なまでに怯えてしまった。

バウアー

ハワード家に執事として30年以上仕える男性。ハワード家の当主には命を救われた恩があり、忠誠を誓っている。後継者のないままに重病になった当主のために、当主の隠し子で平民として暮らしていたユージンを屋敷に呼んだ。その際、ハワード家を継ぐ意思のなかったユージンに対して計略を巡らせ、セシルと引き離す工作を行った。謀略の仕上げとして、ユージンに貴族の娘との縁談を勧めたが、セシルへの思いを理由に拒否された。500年後、アイグナー公爵として転生する。

テオ・ハワード

クレア・ハワードの500年前の先祖であった男性。ユージンがセシルのために作らせた指輪を、代々継承させていた。もとはハワード家の遠縁であったが、ユージンの実父であるハワード家当主が、後継者不在のまま重病になったため、その養子となった。その時はまだ幼かったため、セシルと引き離されたあとのユージンが彼の後見役となった。ユージンと血のつながりはないが、実の父親のように慕っていた。

アイグナー

アストリア国の貴族である壮年男性。グレース・アイグナーの父親。陰謀家で黒い噂が絶えないため、王子のキーファ・クリス・アストリアから警戒されている。前世はハワード家の執事を務めるバウアーである。前聖なる胤世でユージンに政略結婚をさせ、家を繁栄させるという望みを果たせなかったことを心残りにしている。その後悔を晴らすため、娘のグレースをキーファと結婚させようとしている。キーファと親密なリズ・ステファンを疎ましく思い、排除のために策を巡らせる。

その他キーワード

聖女 (せいじょ)

アストリア国を不思議な力で守る役目を負った女性。王宮の神殿で暮らしているとされる。アストリア国には、魔力を持った子供は黒目黒髪で生まれてくるという言い伝えがあり、聖女や神官はすべて黒目黒髪である。現在の聖女は高齢であり、神官たちは次期聖女の候補を急ぎ集めていた。ロイドが候補として連れてきたリズ・ステファンは、慣例に反して黒目黒髪でなくアルビノだったため、ほかの神官や聖女候補たちの反発を受けることになった。

聖なる種 (せいなるたね)

聖女の選抜試験のために渡された種。現聖女の聖なる力を付与されており、特別な力がないと芽を出さない。神官長によれば「どんな植物になるかは植えた人次第。どんな花を咲かせるかもわからない」という。聖女候補のうち、リズ・ステファン、グレース・アイグナー、ナタリーらが花を咲かせることができたが、リズのものが一番大きかった。花が咲いたあとには実がなるが、何が生じるかは予測できず、人に危害を加えるようなものが生まれる可能性もある。

クレジット

原作

新山 サホ

キャラクター原案

羽公

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