概要・あらすじ
岩切鉄平は高校1年生。ボクシング部に入部したてのごく普通の男子学生だ。大好物のドーナツを食べながらの登校途中、どこからか甘い匂いが漂ってきた。そして次の瞬間、鉄平は突然空から降ってきたツインテールの女子高生の下敷きになった。女子高生は素直に謝り、何事もなかったかのように立ち去る。呆気にとられる鉄平があたりを見渡すと、スペード記号が入ったトランプが1枚落ちていた。
落とし物を渡そうと彼女の跡を追うが、すでにその姿は消えていた。放課後、朝の少女の甘い匂いがしたので、香りをたどってみると、見知らぬ少女が不良達に絡まれていた。少女のピンチに見えたが、実際は逆だった。口から槍のような舌を出し、不良達を瞬殺した少女は、鉄平に襲いかかってきた。
鉄平は、スペード記号のトランプを取られ、命を狙われる。追い詰められ、あわやというところで鉄平の命を救ったのは、ツインテールの少女だった。彼女の名は舞羽紗良。紗良は、トランプのような「魔術符(アルカナム)」で魔法を使う「異端者(グノーシス)」だった。そして、鉄平を襲った少女は、「異端審問官(エグゼキューター)」と呼ばれる存在で、異端者の殲滅を図る者だという。
ひょんな事から魔術符を拾ってしまった鉄平は、「異端者狩り」の渦中に巻き込まれてしまったのだ。