概要・あらすじ
竜崎麗華に憧れてテニス部に入部したが、実力が上がらなかった主人公の岡ひろみ。しかしコーチである宗方仁は岡ひろみの素質を見抜き、一人だけ特別扱いをするかのごとく特訓を開始する。
当初は周囲からの疑念や嫉妬を受け、練習の厳しさに折れそうになるものの、持ち前の根性に加えて親友の愛川マキやコーチの宗方仁、先輩の竜崎麗華、藤堂貴之らの励ましとアドバイスを受け、一流のテニスプレイヤーとして成長していく。
登場人物・キャラクター
岡 ひろみ (おか ひろみ)
県立西高等学校に通う女子高生。明るく活発で素直な性格の、どこにでもいる普通の女の子で、竜崎麗香に憧れてテニス部に入部する。当初は竜崎麗香の近くでテニスができることだけに喜びを感じていたが、コーチである宗方仁に素質を見出されて代表選手に抜擢され、宗方仁から猛特訓を受ける。 代表選手に抜擢されたことで周囲から僻み、妬み、苛めを受け、また宗方仁の猛特訓に挫けそうになるものの持ち前の根性を発揮して、徐々にテニスに魅力を感じ、そして自身の才能を開花させていく。
宗方 仁 (むなかた じん)
県立西高等学校テニス部のコーチ。元はテニスのトップ選手であったが、身体を壊して選手生命を絶たれる。コーチに就任してからは、いち早く岡ひろみの素質を見抜き、猛特訓を繰り返して一流の選手に育てていく。 その猛特訓は周囲にも理解されがたく、まさに鬼のコーチぶりであった。しかし練習の内容自体は理に適っており、岡ひろみの実力を確実に上昇させていく。不治の病で余命を宣告されてからもコーチに徹し、最後は岡ひろみの海外遠征出発と時を同じくし、病床で息を引き取る。 享年27歳。
竜崎 麗香 (りゅうざき れいか)
県立西高等学校に通う女子高生。庭球協会理事の娘という裕福な家庭のお嬢様で、容姿端麗のうえ上品で優しくて優雅。また生徒副会長を務めているなど、女生徒にとっては憧れの的。テニスの実力も高く、岡ひろみほか女生徒からは「お蝶夫人(おちょうふじん)」と呼ばれ親しまれている。 ただしプライドが高く、少し意地っ張りな面もある。当初は岡ひろみを妹のように可愛がっていたが、宗方仁の岡ひろみへの執着ぶりに嫌悪感を示し、一時は岡ひろみとの仲も険悪になる。 しかし岡ひろみのテニスの実力が上がるにつれ、自分と同格、またライバルと認めるようになり、岡ひろみと切磋琢磨するようになる。
愛川 マキ (あいかわ まき)
県立西高等学校に通う女子高生で、岡ひろみの親友。同じくテニス部に所属しており、岡ひろみが周囲から孤立してしまった時も味方になって支えていた。少しおっちょこちょいで気の弱い面はあるものの明るく優しい性格で、憎めないタイプの女の子である。 なお、テニスの腕は凡人並み。
緑川 蘭子 (みどりかわ らんこ)
加賀高校のテニス部のエース。175センチという高身長を生かした、高い打点からの弾丸サーブが最大の武器で、竜崎麗華や岡ひろみと激闘を繰り広げる。通称「加賀のお蘭」。 実は宗方仁の異母兄弟でもある。
藤堂 貴之 (とうどう たかゆき)
県立西高等学校に通う学生で生徒会長。また男子テニス部の副キャプテンでもある。岡ひろみに好意を寄せていたが、宗方仁の言葉により交際を断念。以後はテニスプレイヤーとして成長する岡ひろみを陰から支える役割に徹する。
尾崎 勇 (おざき ゆう)
県立西高等学校に通う学生で、男子テニス部のキャプテン。岡ひろみと藤堂貴之の恋の行方を陰から温かく見守り、時には支えたりもする。テニスの実力は高く、特に藤堂貴之とダブルスを組めば天下無敵とも称されている。
千葉 鷹志 (ちば たかし)
県立西高等学校に通う学生で新聞部員。また藤堂貴之や尾崎勇の親友でもある。早くから岡ひろみの選手としてのスター性に注目し、テニス部の取材を続けている。
音羽 京子 (おとわ きょうこ)
岡ひろみがレギュラー選手になったため、選抜から漏れた女子テニス部員。当初は岡ひろみに対して嫉妬から来る嫌がらせを繰り返していたが、腕の病気によりテニスを断念し、夢を岡ひろみと宗方仁に託して退部する。
ゴエモン
『新・エースをねらえ!』に登場するキャラクター。岡ひろみが飼っている黒いメス猫。首につけた大きな鈴がトレードマーク。岡ひろみが心に抱え、誰にも言えないような愚痴や相談、恋愛事情などを黙って聞かされている。
クレジット
原作
エースをねらえ! (えーすをねらえ)
県立西高校のテニス部に入部した岡ひろみが、コーチの宗方仁達の猛特訓やライバルたちとの戦いを乗り越え、才能を開花させていく姿を描く。連載時にテニスブームを起こした山本鈴美香の代表作。 関連ページ:エースをねらえ!