早道節用守

早道節用守

身につけると数万里の距離を走り続けることができる、韋駄天の守によって引き起こされる騒動を描く。江戸時代の戯作者山東京伝による同名の黄表紙本を翻案し、浮世絵風のタッチで描かれた作品。

正式名称
早道節用守
ふりがな
はやみちせつようのまもり
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

人気者の幸二郎と、吉原で評判の美女花荻は相思相愛の仲だった。嫌われ者の惡二郎は、身につけると数万里の距離を走り続けることができる韋駄天の守を使って、幸二郎から花荻を奪おうと企むが、韋駄天の守によって世界中を巻きこんだ騒動が起こるのであった。

登場人物・キャラクター

惡 二郎 (あく じろう)

がらが悪く、吉原では嫌われている男。幸二郎と花荻の仲に嫉妬し、韋駄天の守を使って花荻を奪おうと企む。

花荻 (はなおぎ)

吉原でとりわけ美しいと評判の遊女。

幸二郎 (こうじろう)

生まれつき器量がよく、吉原では人気者。吉原で評判の美女花荻を身請けして、妻にしようとしている。

(いぬ)

『早道節用守』に登場する犬。せんべい屋の徳次が韋駄天の守を持っていると惡二郎に教える。その後、秦の始皇帝の臣下・テレメンテイコに吉原を案内した。

損三 (そんざ)

せんべい屋の召使。眠っている間に、頭の上に韋駄天の守を落とされたため、布団ごと天竺まで走っていってしまう。

(ぞう)

『早道節用守』に登場する象。天竺で損三とぶつかる。損三の頭から外れた韋駄天の守が鼻にかかってしまい、秦の始皇帝の表門まで走りだしてしまう。

秦の始皇帝 (しんのしこうてい)

秦にたどり着いた韋駄天の守を手に入れる。日本で評判の美女を嫁にしたいと考え、吉原から花荻を身請けする。

テレメンテイコ

秦の始皇帝の臣下。始皇帝や花荻に頼まれて韋駄天の守を使い、秦と日本を行き来する。

その他キーワード

韋駄天の守 (いだてんのまもり)

身につけると、海や山も越えて数万里の距離を走り続けることができるようになる不思議なお守り。

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