あらすじ
第1巻
つば九郎は、とあるコンビニエンスストアにやって来た。しかし、その店にはヤクルトが売っておらず、怒ったつば九郎は店員にオーナーを呼べと言い放つ。そしてつば九郎は、スケッチブックを使ってオーナーにヤクルトのよさを熱弁するのだった。後日、つば九郎がそのコンビニに再び訪れると、棚にはたくさんのヤクルトが並んでいたが、つば九郎は特に気にすることなく、ビールとつまみだけを買って帰っていく。(だい6わ「こんびに」。ほか、41エピソード収録)
第2巻
東京ヤクルトスワローズの本拠地である神宮球場では、夏休み期間中に限り、5回裏終了時に花火が打ち上げられる。そんな中、つば九郎は花火職人に拝み倒し、「つばめしょうり」という文字を描く打ち上げ花火を作ってもらう。しかし、手違いで打ち上げの並び順をまちがえた結果、花火は「ばりしょうめつ」という謎の言葉になってしまう。(だい64わ「はなび」。ほか、40エピソード収録)
第3巻
つば九郎は「BAR燕の巣」というバーで飲んでいた。若くてきれいな女性を見るたびにカクテルを奢るつば九郎だったが、会計の段になるとその伝票を同じ店にいたトルクーヤにすべて押しつける。(だい83わ「ばー」。ほか、36エピソード収録)
第4巻
トルクーヤが骨董屋で買ったランプを磨いていると、ランプの精に扮したつば九郎が現れた。三つの願い事を言うようにうながされたトルクーヤはまずヤクルトを、続いて無病息災、世界平和を願うが、つば九郎が出すものは毎回ヤクルトだった。(だい138わ「らんぷ」。ほか、37エピソード収録)
第5巻
つば九郎はトイレで、トイレットペーパーがないというピンチに陥っていた。そこでつば九郎は、いつもコミュニケーションを取るために使っているスケッチブックで、外にいる人に紙がないと助けを求める。しかし、そのスケッチブックがそもそも紙であることから、「あるじゃねえか」とツッコミを入れられてしまう。(だい157わ「といれ」。ほか、34エピソード収録)
登場人物・キャラクター
つば九郎 (つばくろう)
人間大のツバメで、1994年から東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターを務めている。言葉を話すことはないが、いつもスケッチブックを持ち歩いており、それを使ってひらがなの文字でコミュニケーションを取っている。破天荒な性格で、行動はつねに自由奔放。競馬が大好きで、仕事をサボって競馬の予想をしていることもある。ヤクルトの宣伝をすることもあるが、つば九郎自身はビールを飲んでいることの方が多く、つまみは焼き鳥を好む。下半身が太いのでよくペンギンとまちがえられるが、そのたびに本人は激怒している。決め台詞は、笑みがFULLという意味の「えみふる」。
つばみ
つば九郎の妹。人間大のツバメで、1999年から東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターを務めている。つば九郎と同じくスケッチブックに文字を書いてコミュニケーションを取るが、つば九郎と違って漢字も使える。おしとやかな性格ながら怪力の持ち主で、つば九郎の奇行に対しては容赦なくツッコミを入れる。
トルクーヤ
人間大のツバメで、2014年から東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターを務めている。メキシコ出身で、元ルチャドール。つば九郎と同じくスケッチブックに文字を書いて、流暢な日本語でコミュニケーションを取る。まじめな性格で、つば九郎からはよくおちょくられたり、物を盗まれたりしている。
クレジット
- 原作
-
東京ヤクルトスワローズ
- 監修
-
東京ヤクルトスワローズ