時の行者

時の行者

戦国時代を皮切りに約10年ごとにやってきては事件に巻き込まれるタイムトラベラーの姿を描いたSF作品。1話完結型のストーリー。主人公の目を通して、歴史上の著名な事件を紹介する歴史漫画でもある。

正式名称
時の行者
ふりがな
ときのぎょうしゃ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
戦国
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

戦国時代。とある村に訪れた行者は10年前、不思議な力で野盗から村を救った人物だった。全く歳を取っていない行者に驚きながらも、村人は行者を歓待する。噂を聞きつけた織田信長は、行者を捕らえ、法力を見せないと殺すと脅す。間者と戦うことになった行者は不思議な光で間者を退け、信長の好敵手・武田信玄が4月12日に亡くなると予言するのだった。

登場人物・キャラクター

時の行者 (ときのぎょうじゃ)

長髪で布をまとった少年。戦国時代から約10年ごとに日本に現れ、歴史上の事件に関わる。人類が滅亡してしまった未来世界からやってきたタイムトラベラーで、布の下に磁気網(バリヤー)発生装置や高熱線銃などを忍ばせる。同じく未来世界の生き残りでタイムトラベラーの理沙と正反対の考えで、歴史を改変することは不可能だと考えている。

織田 信長 (おだ のぶなが)

戦国武将。僧侶や行者を嫌っている。村で噂になった時の行者が何かしらの企みを持っていると思い込み、行者をしょっぴく。時の行者の不思議な力を見せられ、さらに「4月12日」に宿敵・武田信玄が亡くなるとの予言を受け、しばらく行者の身柄を部下に預ける。 はたして行者の予言通り信玄は亡くなり、法力を信じるが、静かな怒りを抱いた行者を引き止めることはできなかった。実在の戦国武将織田信長がモデル。

木下 藤吉郎 (きのした とうきちろう)

織田信長に仕える戦国武将。信長の言いつけで行者の身柄を預かる。行者を厚遇したお礼に、本能寺の変に関する予言を受け、10年後に天下を取る。再び姿を現した行者をもてなすが、行者が他の武将に予言を与えることを恐れ、殺そうとする。実在の戦国武将羽柴秀吉がモデル。

石田 三成 (いしだ みつなり)

戦国武将で豊臣家の家臣。秀吉の死後、豊臣方(西軍)を率い、徳川方(東軍)と対立する。東軍西軍天下分け目の勝敗を行者に聞き出そうと、自白を促す薬を盛る。自軍の西軍が負けるという予言を受け、諸大名の動揺を防ぐため、行者の命を狙う。実在の戦国武将石田三成がモデル。

天草 四郎 (あまくさ しろう)

江戸時代初期の人物で16歳の少年。益田甚兵衛の子でキリシタン。圧政に苦しむ百姓たちの間で予言の書に書かれた救世主だと信じられている。時の行者の予言で、島原の民が全滅することを知るが、皆の心の支えとして最後まで救世主としての務めを果たす。実在のキリシタン天草四郎がモデル。

由井 正雪 (ゆい しょうせつ)

江戸時代前期の人物で幕府転覆を計画する。催眠術の使い手。行者を催眠術にかけ、不思議な能力の秘密を聞き出す。行者が未来人であることを理解し、幕府転覆計画が失敗に終わることも承知で己の意志を貫く。実在の軍学者由井正雪がモデル。

中山 勘解由 (なかやま かげゆ)

5代将軍綱吉の時代の人物で火付盗賊改め。放火犯や盗賊はもちろん、疑わしき者は処刑してよいというお墨付きを与えられた役職。悪人に恐怖心を植え付ける目的で過剰な取り締まりを行ったため、鬼勘解由の異名を持つ。実在の人物、中山勘解由がモデル。

助六郎 (すけろくろう)

5代将軍綱吉の時代の人物。中山勘解由の息子。火付盗賊改めである父の行き過ぎたやり方に反対し、いずれ自分が跡を継がなければならないことに悩む心優しい少年。

理沙 (りさ)

時の行者(淳)と同じく未来の人間。人類が死滅した歴史を変えようとタイムトラベルを繰り返す。歴史は改変できないと主張する淳に、1754年の久留米藩宝暦の一揆を止めることで歴史修正の可能性を証明しようとする。

場所

未来世界 (みらいせかい)

淳と理沙が住む世界。最終戦争後の世界で見渡す限り砂と岩の荒廃した世界。人類が死滅したあとも機械が戦争を続けている。理沙はこの世界に嫌気がさし、歴史を改変し現状を変えようとする。

その他キーワード

磁気網 (ばりやー)

『時の行者』に登場する武器。時の行者が発生させるバリヤー。鉄砲の弾や刀、水などあらゆる物質を遮断することができる。目に見えないので、弾や刀は空中に浮いているように見える。あまり長時間バリヤーを張っていると、酸欠状態になる。

赤外線めがね (せきがいせんめがね)

行者の装備品の暗視ゴーグル。暗闇に潜む忍者などに絶大な効果を発揮する。

吸盤手袋 (きゅうばんてぶくろ)

時の行者の装備品の一つ。強力な吸盤で壁などに張り付くことができる手袋。

高熱線銃 (こうねっせんじゅう)

時の行者の装備品の一つ。レーザー光線を発射する銃。

赤外線警報装置 (せきがいせんけいほうそうち)

時の行者の装備品の一つ。赤外線を張り巡らせ、侵入者をアラームで報せる。行者が寝る夜間などに使用する。

SHARE
EC
Amazon
logo