概要・あらすじ
ある日基町走太郎は、頻繁に入り浸っている軍部商会という店で見つけた奇妙なゲーム基板を秋川理沙に見せる。基盤を解析しようとした理沙は、電気看板やビルの照明、町中が「ALGO!」という文字を表示する不思議な光景を見る。理沙は興味を持ってフロッピーに一部のデータを入れて持ち帰ろうとするが、そのフロッピーを見つけた増幅は理沙に突然襲い掛かるのだった。
走太郎が理沙を助けようとしたその時、一人の巨大な騎士が走太郎たちの前に姿を現す。
登場人物・キャラクター
基町 走太郎 (もとまち そうたろう)
秋葉原の私立高校に通う高校生。授業をあまり真面目に聞くことはなく、しばしばゲームセンターに入り浸っている。謎の基板を手に入れたことによって事件に巻き込まれることになる。やがて正体不明の敵と戦うために電脳世界に入り込み、ALGOと同化して戦うようになる。
秋川 理沙 (あきかわ りさ)
基町走太郎と同級生の女子高生。ALGOのデータの一部が入ったディスクを手に入れたため、正体不明の敵につけ狙われることになる。プログラムに関しては徹夜するほどの集中力を発揮するが、運動神経は鈍い。
軍部 (ぐんべ)
秋葉原の一角にある中古パーツを取り扱う「軍部電気商会」の店主。店を経営して長いが、同時に正体不明の敵との戦いを繰り返しており、敵に関して相当の知識を持っている。ALGOのこともよく知っていて、基町走太郎にALGOの説明を行う。
蟻元 (ありもと)
基町走太郎の通う高校のコンピュータの教師。そのねちっこい性格で生徒から嫌われている。実は異世界の敵に乗っ取られ、操られている者である。走太郎、秋川理沙が真実を探り当てようとしているのを知り、亡き者にしようと手を打つ。
増幅 (ますぞえ)
基町走太郎の同級生の女生徒だが、異世界の敵に乗っ取られ操られている。クラスメイトの生命を奪うことにはためらいも感じているが、その命運を蟻元に握られているため逆らうことができず、秋川理沙に襲いかかる。
ALGO (あるご)
電脳の騎士で、元々は正体不明の敵の最終兵器。しかしバグがあるという理由で、異世界で消滅させられそうになり、現世界に逃げてきたという過去を持つ。本来、敵の住む異世界とこちらの現世界はコンピュータによってのみ繋がれているまったく別の世界で、互いの世界を行き来をすることはできないが、ALGOにはそれが可能である。
MAYU (まゆ)
絶大な人気を誇るアイドルで、実はプログラムで構成されたいわゆるバーチャルアイドル。さらなる利益を求める事務所の意向により、本人の気持ちを無視して人格を変えようとされており、基町走太郎に助けを求める。
カイロ
アラブのとある国の長身の王子。常にアラブの伝統的な衣装を身に纏い、自らを「聖戦士団」と名乗る。腕利きのゲーマーで基町走太郎のこともよく知っており、難攻不落の「ダークホール」というゲーム内世界で走太郎に勝負を挑む。