概要
1986年の東京、女子高生早坂哲子と偶々一緒にいた友人の長谷川真一、山崎信夫、そして担任教師の北勉は、突然現れた未来の少年アギノ・ジロによってタイムとラベルに巻き込まれた。早坂哲子達五人は、未来から来た時間監視局員のクタジマ・トシトに追われながらも、太平洋戦争中の東京、そして戦国時代へとたどり着く。
登場人物・キャラクター
早坂 哲子 (はやさか てつこ)
西暦1986年の東京に住む17歳の女子高生。愛称はテコ。カメラマンである兄につきあって撮影ロケ用のマイクロバスに乗っていたところ、未来人アギノ・ジロのタイムトラベルに巻き込まれ、友人の長谷川真一、山崎信夫、教師の北勉と共に過去の世界へと向う。 1945年の東京大空襲に遭遇して、この時代の少年山本に助けられる。そして1582年の本能寺の変直前の安土で織田信長や、山本に瓜二つの森 蘭丸に出会い。 互いに惹かれていく。織田信長に「天女」と呼ばれるほどの美少女。
山崎 信夫 (やまざき のぶお)
1986年の東京に住む、早坂哲子の友人の高校二年生の少年。愛称はノブッチョで学校のラグビー部に属している。早坂哲子と共に未来人アギノ・ジロの行うタイムトラベルに巻き込まれた。アギノ・ジロを追ってきた未来社会の時間管理局員クダジマ・トシトにも立ち向かう勇ましい性格の持ち主。 内心早坂哲子に惹かれているが、言い出せない。
クタジマ・トシト (くたじまとしと)
新暦392年の時間管理局員。未来世界の秘密を知った少年アギノ・ジロを追って、過去の世界へやってくるが、その任務とは別の目的を秘めている。
山本 (やまもと)
1945年の東京に住む学生服姿の少年。タイムトラベルで東京大空襲に巻き込まれた早坂哲子を助ける。1582年の戦国時代の武将織田信長の小姓森 蘭丸に瓜二つの容貌をしている。作品のクレジットでは戦時少年と表記されている。
平野 兵蔵 (ひらの へいぞう)
1600年、豊臣軍と徳川軍が戦った関ヶ原の戦いに参陣している武将。豊臣方として、徳川軍の総大将徳川家康を襲撃するが、未来の時空管理局員セトゥド・ジンに阻止されるが、別の時空管理局員クダジマ・トシトに襲われていた早坂哲子達を助ける。 早坂哲子達からは兵さんと呼ばれる。
北 勉 (きた つとむ)
1986年の東京に住む、早坂哲子の通う高校の教師。愛称はホクベン先生。早坂哲子と共に未来人アギノ・ジロの行うタイムトラベルに巻き込まれた。子供の頃に東京大空襲を経験し、1945年の東京にタイムトラベルしてきた時には、そこが過去の世界である事に気づく。
織田 信長 (おだ のぶなが)
1582年の戦国武将。未来からやって来た早坂哲子達に興味を持ち、小姓の森 蘭丸と共に交流した。日本の戦乱に終止符を打ち、天下統一を果たしつつあるが、朝廷を利用する政策を巡って、家臣の武将明智 光秀が反乱を起こした本能寺の変に遭遇する。 未来の時空管理局員クダジマ・トシトは「乱世の王者」と呼んで崇拝していた。歴史上の実在の人物。
時間管理局 (じかんかんりきょく)
『時空の旅人』に登場する組織。新暦392年の時間移動や歴史を管理する機関。局員には、時空を移動する機能を持つ時間調整装置を持って過去に逃亡した少年アギノ・ジロを追跡したクタジマ・トシトや江戸時代と戦国時代に潜伏して時間犯罪者を捜査するセトゥド・シンなどがいる。
セトゥド・シン (せとぅどしん)
新暦392年の時間管理局員。1600年の江戸時代では徳川家康配下の忍び、1582年の戦国時代では茶人千利休の門人と各時代に潜伏し、歴史を改変しようとする犯罪者を追っている。
長谷川 真一 (はせがわ しんいち)
1986年の東京に住む、早坂哲子の友人の高校二年生の少年。学校のパソコン部に所属し、機械の扱いが得意。早坂哲子と共に未来人アギノ・ジロの行うタイムトラベルに巻き込まれた。アギノ・ジロ がマイクロバスに設置した時空を移動する機能を持つ時間調整装置を操作する。
明智 光秀 (あけち みつひで)
1582年の戦国武将織田信長配下の武将。タイムスリップしてきた早坂哲子達の饗応役となる。朝廷への忠誠心が強く、その権威を軽んじる主君織田信長と対立し、反乱本能寺の乱を起こした。歴史上の実在の人物。
森 蘭丸 (もり らんまる)
1582年の戦国武将織田信長に仕える小姓。1945年の東京にいた少年小林に瓜二つの容貌をしており、その面影を重ねた早坂哲子と想いを惹かれ合う。織田信長配下の武将明智 光秀が反乱を起こした本能寺の変では主君に従って戦った。 歴史上の実在の人物。
アギノ・ジロ (あぎのじろ)
新暦392年から来た少年。額に垂らした巻き毛が特徴的。未来社会の秘密を知ってしまい、記憶を消去されそうになったので時空を移動する機能を持つ時間調整装置を奪って、過去に逃亡してきた。未来社会の時間管理局員クダジマ・トシトに追われて逃げる途中で、偶然早坂哲子が乗っていたマイクロバスに時間調整装置を設置し、タイムトラベルに巻き込んでしまう。 マイクロバスに乗っていた早坂哲子とその友人達と険悪な関係になるが、過去への旅の中で様々な危機を乗り越えて打ち解けていく。
イベント・出来事
東京大空襲 (とうきょうだいくうしゅう)
『時空の旅人』に登場する歴史的出来事。1945年の太平洋戦争中に、東京がアメリカ軍の爆撃機の大部隊に爆撃を受けた。1986年からタイムトラベルしてきた早坂哲子達が巻き込まれる。早坂哲子は学生服姿の少年小林に助けられた。
本能寺の変 (ほんのうじのへん)
『時空の旅人』に登場する歴史的出来事。1582年に京都の寺院である本能寺に宿泊していた武将織田信長が家臣の武将明智 光秀が軍勢を率いて襲撃した事件。この出来事に介入を目論んでいた未来の時空管理局員クダジマ・トシトと、未来から来た少年アギノ・ジロが本能寺上空で互いにタイムマシンを操縦して対決する。
その他キーワード
新暦 (しんれき)
時空の旅人』に登場する暦。少年アギノ・ジロや時空管理局員クダジマ・トシトがやってきた未来。厳格に管理された社会だが、その成立には秘密があった。西暦を「旧暦」と呼び、その存在は隠蔽されている。
時間調整装置 (じくうちょうせいそうち)
『時空の旅人』に登場する機械。未来である新暦で使用されている時空移動の機能を持つ装置。タイムトラベルを管理する機関である時間管理局から、未来世界の秘密を知った少年アギノ・ジロが持ち出して、1986年の東京にあったマイクロバスに設置した。
マイクロバス
『時空の旅人』に登場する乗り物。カメラマンである早坂哲子の兄が撮影ロケのために用意した自動車。未来から少年アギノ・ジロが時空を移動する能力のある時間調整装置を設置し、タイムマシンとなった。 その時、偶々兄につきあって乗っていた早坂哲子と友人達がタイムトラベルに巻き込まれた。