概要・あらすじ
冷戦時代のこと、地球周回軌道にあった軍事衛星デス・マスクが突如二つに割れて、日本の九十九里浜市とアメリカのダラス市へと落下する。そして、二つの都市は消滅するが、歴史を監視していた未来の機関タイム・パトロールは、一万年後の時代に二つの都市が飛ばされて存在している事を察知し、隊員のタンバラ・ガイを調査に送った。
登場人物・キャラクター
プライム・ローズ (ぷらいむろーず)
一万年後の世界における被支配民族ククリット人の貴族の娘。恋人のタロを支配民族グロマン人に殺され、復讐を誓う。そんな時にグロマン人の総督ピラールからの縁談話が盛り上がり、それに反発して出奔。 謎の老人ジンバと出会い、剣術を教えられた。実の父でありククリット人の王であったジンバが死の直前に、自分が王女プライム・ロ-ズである事を告げられ、グロマン人の支配を打ち破るために戦う事を決意する。 巨獣ファイアードラゴンの舌を食べて、体を自在に石化する能力を持った。プライム・ローズとなってからは、露出度の極端の多い、黒いプロテクターを装着して戦う。
タイム・パトロール (たいむぱとろーる)
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』に登場する機関。歴史を監視していた未来の機関。軍事衛星デス・マスクの落下によって消滅した、九十九里浜市とダラス市が一万年後の時代に存在している事を察知し、隊員のタンバラ・ガイを調査に送り込む。
タンバラ・ガイ (たんばらがい)
歴史を監視する未来の機関タイム・パトロールの隊員。軍事衛星デス・マスクの落下によって、一万年後に飛ばされた九十九里浜市とダラス市の調査に赴き、エミヤ・タチと出会う。一万年後の世界における支配民族グロマン人に捕えられて、強制労働コロニーで酷使されるが、被支配民族ククリット人を糾合してレジスタンスに立ち上がる。
ピラール
一万年後の世界における支配民族グロマン人の高官。スキンヘッドで左目にアイパッチをつけている。被支配民族ククリット人を支配する総督の地位にあり、グロマン人である事を誇る尊大な性格。その権勢に取り入ろうとするエミヤ・タチの父ジャーク・タチから娘との縁談を持ちかけられた。 しかし、恋人のタロをグロマン人に殺されて復讐に燃えるエミヤ・タチに拒否され、やがて戦士プライム・ローズとして再会し、対決する。
タンバラ・ブンレツ (たんばらぶんれつ)
歴史を監視する未来の機関タイム・パトロールの隊員タンバラ・ガイの弟である少年。好奇心旺盛でこっそり兄の乗ったタイムマシンに忍び込んで一万年後の世界へやって来た。
ジンバ
一万年後の世界で、支配民族グロマン人の総督ピラールとの縁談を強いられていたエミヤ・タチを助け、剣術を教えた謎の老人。大柄で、巨大な剣を背負っている。石を素手で握りつぶすほどの怪力を持ち、剣も凄腕。 人間の体を石化させる力を持つ、巨獣ファイアードラゴンの舌を手に入れるために戦うが、その尻尾で跳ね飛ばされて命を落とす。エミヤ・タチの実の父親であるククリット人の王であった。
ククリット人 (くくりっとじん)
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』に登場する民族。一万年後の世界における被支配民族であり、支配民族グロマン人によって圧制を強いられている。グロマン人が崇める巨大な石像を造らされるために、強制労働コロニーに収容されている者もいる。 エミヤ・タチやその両親などが、この民族に属する。実は、軍事衛星デス・マスクの落下によって未来に飛ばされた、九十九里浜市民の末裔である。
ファイアードラゴン
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』に登場する生き物。一万年後の世界に存在する巨大な生き物であり、舌の先から浴びたものを石化する青白い炎を吐く。赤くぶよぶよした肌をした胴体の中に頭部が亀のように隠れており、火を吐く時に伸びて出てくる。
シグマ99 (しぐまないんてぃないん)
冷戦時代、地球の周回軌道にあった軍事衛星デス・マスクに搭載されたコンピューター。自ら意思を持ち、衛星を分裂させて墜落させ、九十九里浜市とダラス市を一万年後の未来へとタイムスリップさせる。その世界では、大魔神として支配民族グロマン人の崇拝の対象となっていた。
イルマ・タチ (いるまたち)
一万年後の世界の被支配民族ククリット人貴族ジャーク・タチの妻で、エミヤ・タチの母親。娘が望まない、支配民族グロマン人の総督ピラールとの縁談には乗り気ではない。
ジャーク・タチ (じゃーくたち)
エミヤ・タチの父親である、一万年後の世界の被支配民族ククリット人貴族。支配民族グロマン人の総督ピラールに取り入るために、娘を嫁入りさせようとする。
タロ
エミヤ・タチの恋人だった、一万年後の世界の被支配民族ククリット人の青年。支配民族グロマン人が設置した強制労働コロニーへ送られて強制労働をさせられていたが、会いに来たエミヤ・タチの目の前で処刑された。
グロマン人 (ぐろまんじん)
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』に登場する民族。一万年後の世界における支配民族。被支配民族のククリット人を過酷な統治下に置き、強制労働コロニーで自らが崇拝する巨大な石像を造らせていた。 ビラールやキリコがこの民族に属する。実は、軍事衛星デス・マスクの落下によって未来に飛ばされた、ダラス市民の末裔である。文明レベルは、古代ローマ並み。
キリコ
一万年後の世界における支配民族グロマン人の総督ピラールの部下。灰色の長髪と面長の顔が特徴。決起した被支配民族ククリット人と和平を結んだピラールを殺し、崇拝する大魔神の命に従って、再度戦闘を開始しようとする。
場所
強制労働コロニー (きょうせいろうどうころにー)
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』に登場する施設。一万年後の世界における支配民族グロマン人が被支配民族ククリット人を収容して、崇拝する魔神の石像を作らせている。この時代の調査に来たタイム・パトロールの隊員タンバラ・ガイも捕えられ、ここに収容された。
その他キーワード
デス・マスク (ですますく)
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』に登場する人工衛星。冷戦時代、地球の周回軌道にあった軍事衛星であり、内部に意思を持つコンピューターシグマ99を搭載する。名前の通り、角のある仮面のような形をしている。 突如二つに割れて、地球に落下し、九十九里浜市とダラス市を消滅させた。
クレジット
原作
プライム・ローズ (ぷらいむ ろーず)
グロマン王国の王女として生まれながら、生後すぐにククリット王国に送られ貴族の娘として育ったプライム・ローズ。自国の歴史に隠されていた秘密を知り、殺された両親の仇を討つため戦いに身を投じる彼女の姿を描く... 関連ページ:プライム・ローズ