暴想処女

暴想処女

榎本ハイツ名義で成年誌でも執筆している酉川宇宙の代表作。主に椿葉高校での学園生活を舞台にしている。「大人になる前にエッチをすると、ブスになって男性器が生えてくる」と母親に教えられて育った少女、牧野弥生が、持ち前の妄想力で暴走し、彼女に恋心を寄せる不良の鈴木勇太を惑わすエロティックでおバカなラブコメディ。弥生が処女を守るため、あの手この手で展開される奇想天外なハレンチな行為の数々が独特なコメディタッチで描かれる。話数カウントは「○発目」となっている。講談社「別冊マガジン」2007年第20号に掲載されたのち、2007年22号から連載が開始。その後掲載誌を移し、同社「週刊ヤングマガジン」2009年2号から2011年第17号にかけて連載された。

正式名称
暴想処女
ふりがな
ぼうそうしょじょ
作者
ジャンル
ラブコメ
 
下ネタ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

牧野 弥生 (まきの やよい)

椿葉高校に通う女子。年齢は16歳。母親から、「大人になる前に処女を失うと男性器が生えてブサイクになる」と教えられて育った。そのため、20歳になるまで処女を守り抜くことを誓っているが、性的なことを過剰に警戒するあまり、些細(ささい)な日常会話を勝手にカンちがいし、妄想をこじらせて暴走することが多い。林間学校では、校内で有名な不良の鈴木勇太とペアを組んだ際もおっちょこちょいな性格が災いし、牧野弥生自身の処女を狙っているとカンちがいして、プロ顔負けのテクニックを駆使して鈴木を逆姦する。この出来事をきっかけに鈴木から好意を抱かれるようになり、なにかと行動を共にするようになる。しかし、弥生は鈴木が自らの処女を狙う悪逆非道の人物とカンちがいしており、彼の言動から妄想を拗らせて暴走すると、「牧野イッキまーす!」という掛け声と共に鈴木を襲うことが常態化している。合気道の有段者でゲームもうまく、PC関連の造詣が深いなど多彩な才能を持つ。また、故事や雑学に精通しており、これらの才能や知識は鈴木を襲う際に遺憾なく発揮される。極限状態になると男性器の叫びを聞けるようになる、という特殊能力を持つ。

鈴木 勇太 (すずき ゆうた)

椿葉高校に通う男子。母子家庭で、小学生の弟、直人がいる。多忙な母親に代わって家事全般を担当していることから、料理や掃除に精通しており、ピアノや絵画といった芸術にも秀でた才能を持つ。だが、大柄で強面(こわもて)に加え、未成年ながら喫煙や飲酒を嗜(たしな)むなど、素行の悪さも相まって学校ではとびきりの不良として知られている。そのため、クラスメイトからも避けられているが、口下手でぶっきらぼうなだけで、実際は弟思いの優しく生真面目な性格の持ち主。林間学校でペアとなった牧野弥生と崖から転落する事故に巻き込まれた際、彼女の持ち前の妄想癖が暴走して性的に襲われてしまう。実際には処女を奪う行為に至っていなかったものの、弥生のプロ並みのテクニックに翻弄され、彼女を抱いてしまったとカンちがいし、好意を抱くようになる。それからはデートに誘うなど交流を深めているが、たびたび彼女の暴走に巻き込まれて性的に襲われることが日常化していく。時には人前でも行われる行為に抵抗感を抱いているものの、これがきっかけにクラスメイトとの軋轢(あつれき)が解消されて溶け込めるようになった。一方で、弥生からは処女を狙う悪逆非道の人物とカンちがいされたままで、交流を重ねているが誤解され続けている。

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