捕食系ヒロインにあと1年以内に食べられます

捕食系ヒロインにあと1年以内に食べられます

月から片思いの相手を捕食しにやって来た少女のカゲンと、それを拒みつつも心惹かれてしまう亜野たいようの姿を描いたラブコメディ。一つのエピソードの中に、4コマ漫画とストーリー漫画の二つの体裁が混在する形で話が進んでいく。「ガンガンONLINE」で2018年4月から配信の作品。

正式名称
捕食系ヒロインにあと1年以内に食べられます
ふりがな
ほしょくけいひろいんにあといちねんいないにたべられます
作者
ジャンル
ラブコメ
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あらすじ

第1巻

ある日、亜野たいようは校長室に呼び出され、カゲンと名乗る美少女と出会う。カゲンはたいようと顔を合わせた途端に熱烈なアプローチを繰り返し、たいようはその勢いに負けて思わず受け入れてしまいそうになる。そんな場面を目撃した滝口が二人に割って入り、カゲンはたいようを捕食するためにやって来た月人だと告げるのだった。(エピソード「taste.1」。ほか、7エピソード収録)

登場人物・キャラクター

亜野 たいよう (あの たいよう)

両親が亡くなったため、一人暮らしをしている高校2年生の男子。10年前に海で溺れていた月人のカゲンを助けたことで好意を抱かれる。自分への好意をストレートに伝えてくれるカゲンに心惹かれつつも、やはり捕食されることには強い抵抗感を抱いている。料理や家事全般が得意で、周囲に対してもあれこれと世話を焼いてしまう母性本能の強いタイプ。身長が低く、かわいらしい顔立ちをしている。これまで恋愛経験はいっさいない。

カゲン

初恋の相手である亜野たいようを追って地球にやって来た月人の女子。非常に整った容姿で、スタイル抜群。10年前に地球を訪れた際、海で溺れかけていたところをたいように助けられ、それ以降ずっと恋心を募らせている。たいようが高校2年生の時に家族の反対を押し切り、たいようを捕食するべく地球にやって来た。地球では「月里カゲン」の名前で、たいようと同じ学校に通うことになる。なお、地球にいられる期限は1年間で、そのあいだになんとしてでもたいようと両思いになって捕食しようと積極的なアプローチを繰り返している。地球人の一般常識を知らないため、帰国子女であると偽っている。また、たいようが住むアパートのとなりに住んでおり、勝手に合鍵を入手してたいようの部屋に忍び込んでは、寝食を共にしている。髪の毛に三日月を模した特殊な飾りをしているが、それはたいよう以外の地球人には見えない。ちなみにその髪飾りには、ウサーが潜んでいる。

ウサー

カゲンの実家で働く月人の執事で、性別は男性。カゲンが地球に亜野たいようを捕食しに行くと聞き、お供として同行している。ただし、カゲンにマッサージをさせるなど、忠誠心はあまりない。ふだんはカゲンの三日月を模した特殊な髪飾りに潜んでおり、姿を現すことは少ない。手のひらに乗るサイズのかわいいうさぎのキャラクターだが、非常に口が悪い。カゲンには一日でも早くたいようを捕食してもらい、月に帰ることを望んでいる。ふだんはマスコットキャラクターのような風体をしているが、特殊な力を使うことで地球人と変わらない見た目になる能力を持つ。その際は、執事風のスーツを着た容姿端麗な青年の姿になる。地球のお菓子がお気に入りで、特にチョコレートが好物。

虹元 (にじもと)

高校2年生の女子で、亜野たいようとカゲンのクラスメート。喜怒哀楽を表情に出さないポーカーフェイスで、クラスでは少々浮いた存在。そんな自分でも広い宇宙の中には、快く受け入れてくれる生物がいるに違いないと考え、宇宙人探しに夢中になっている。カゲンが月人であることは知らないものの、自分の宇宙人への追求を理解してくれたカゲンに懐いている。宇宙人が近づくとアラームが鳴る自作の髪飾りを付けており、カゲンが接近すると作動する。しかしカゲンが宇宙人であることを知らないため、自分では失敗作だと思っている。

あすか

高校2年生の男子で、亜野たいようのクラスメート。たいよう、然、丸ちゃんの四人で行動をすることが多い。長身且つ整った容姿をしており、女子生徒たちから高い人気を誇る。また、まるで少女漫画のようなセリフもサラリと口にするため、異性からモテる要素が非常に多い。ただし極度の二次元オタクで、あすか自身が考えたオリジナルキャラクターや、聖剣のデザインを恥ずかしげもなく披露するなど、残念な一面を持つ。たいようの人のよさを認めており、彼に恋をしているカゲンを応援している。カゲンが月人であることは知らない。

(ぜん)

高校2年生の男子で、亜野たいようのクラスメート。たいよう、あすか、丸ちゃんの四人で行動をすることが多い。黒髪でメガネを掛けた優等生タイプ。ふだんの口数は少ないが、然自身の興味のあることになると多弁になる。カゲンが月人であることは知らない。

丸ちゃん (まるちゃん)

高校2年生の男子で、亜野たいようのクラスメート。たいよう、あすか、然の四人で行動をすることが多い。明るく社交的な性格の持ち主で、リアクションが非常に大きい。カゲンが月人であることは知らず、たいようがカゲンからアプローチを受けていることに対して大いに羨ましがっている。

滝口 (たきぐち)

外務省に勤務しているエリート男性。亜野たいようとカゲンを引き合わせた人物。月人の存在やカゲンがたいようを捕食するためにやって来たこともすべて理解している。たいように対し、月人についての説明役を担う。冷静沈着な性格の持ち主。

ラミ

地球にやって来た月人の女子。猫が苦手で、自分にじゃれる猫から助けてくれた亜野たいように恋心を抱き、捕食されることを望んでいる。すらりとした長身で、抜群のスタイルを誇る。カゲンとは月で暮らしていた時からの知り合い。

佐藤 (さとう)

地球にやって来た月人の男子で、亜野たいようと同じ高校に通っている。カゲンよりも前に地球にやって来ており、たいようとは顔見知りの関係。完全に学校生活に溶け込んでおり、なぜ地球にやって来たのか目的は不明。

カゲンの父 (かげんのちち)

カゲンの父親で月人。妻でカゲンの母親である人物を捕食している。カゲンを溺愛しており、頻繁に連絡を取ったり、お供役としてウサーを派遣したりと何かと気にかけている。亜野たいようを捕食するために地球に行きたいと主張するカゲンに対し、心配をしながらも1年間の期限付きで許している。

その他キーワード

月人 (つきじん)

月に住む宇宙人で、優れた科学技術力を持つ。地球人はその技術力の恩恵を受けて生活しているが、滝口のような国の主要人物しか知らない。また月人の関係者で、一般国民に口外した者は問答無用で死刑になる。月人の見た目は地球人と変わらないが、血の色にはラメが入っている。好意を抱いた者同士で、強い方が弱い方を捕食することで分裂し、繁栄していく。月人の社会では急速な少子化が進んでおり、自分たちの技術力を提供する代わりに、地球人との恋愛と繁栄を要求している。個体としては月人の方が強いため、地球人と恋愛をすると人類は捕食をされる側になるパターンが多い。ただし月人のルールとして、気持ちが通じ合って両思いにならないと捕食できない。

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