概要・あらすじ
あまりに優秀すぎたため、勉強も親の期待もわかりすぎてしまった天才高校生。彼は受験の日に逃げ出し、北の果てを目指していたところ、不思議な青年間と出会う。捜索届が出されていた少年は間にかくまわれ、「よみち」という名を与えられ、兄弟として暮らすことになる。病気で静養中だと語り、町の住人から王子のように愛される間と奇妙な共同生活を送るよみちだが、ある日「ボタン」のようなものを拾いあげる。
それは、間の体からはがれ落ちた皮膚で、彼の正体は奇病に冒され絶滅した月の住人の生き残りであった。
登場人物・キャラクター
間 (あいだ)
雪深い北の町で暮らしている青年。美男子で、老若男女から「王子」のように愛され慕われている。町の人々には病弱で静養中と語っている。ある日、家出した少年をかくまい、彼に「よみち」という名を与え、兄弟として暮らすことになる。正体は、皮膚がはがれ落ちてしまう奇病に侵され絶滅した、月の住人の生き残り。 本人も罹患しており、徐々に皮膚がボタンのように丸くこぼれ落ち続けている。
よみち
医師の息子で成績優秀な高校生。勉強も親の期待も答えがわかってしまい、先が見えすぎる将来に息がつまり受験の日に家出。北の果てを目指す途中間と出会い、疑似兄弟として共に暮らすことになる。「よみち」という名は間が仮に付けたもので、本名は不明。