月下の一群

月下の一群

柿本毬花は人見知りな女子大生。同じK大学に弟柿本慈雨が入学したことをきっかけに、次第に変わっていく。人間関係の広がりと揺れ動く心の内側を描いた学園ストーリー漫画。

正式名称
月下の一群
ふりがな
げっかのいちぐん
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

女子大生柿本毬花は、集団の中ではいつも一歩引いた位置にいるような性格だった。幼い頃から頼っていた弟柿本慈雨が同じ大学に入学し喜んだのも束の間、寮に入るという。寮生の検見川政親達と接するようになってから、次第に変化が訪れる。

登場人物・キャラクター

柿本 毬花 (かきもと まりか)

K大文学部に在学中の女子大生。天然パーマで、人形のような外見だが幼い頃は出来が悪いのは髪の毛のせいだと思いコンプレックスがあった。学内では人との関わりを避けるように、窓の外を見て過ごしてきた。1度受験に失敗している。2つ年下の弟柿本慈雨を御守りのように頼っていたが、同じ大学に入学したのに学寮椿寮に入るというので落ち込んだ。 新入生歓迎会をきっかけに検見川政親をはじめ椿寮の人々と関わるようになる。

柿本 慈雨 (かきもと じう)

柿本毬花の2つ年下の弟でK大の工学部建築科に入学した。入学と同時に大学の寮椿寮に入り、検見川政親と同室になる。今まで自分を頼ってきた姉柿本毬花が、次第に変わっていくことに心が揺れ動く。

坂本 英司 (さかもと えいじ)

K大でアラビア語を担当する講師。授業中まったく顔を向けない柿本毬花に対し、ムキになって視線を送りながら講義する。盲腸炎で検見川総合病院に入院すると、柿本毬花は彼を見舞いに訪れるようになる。

検見川 政親 (けみがわ まさちか)

自信家でバイタリティのある男子大学生。K大の工学部建築科に入学し、椿寮で柿本慈雨と同室になったことから柿本毬花と知り合う。高校時代から建築現場で働いていた。高校時代は美術部だったが今は絵を描くことを止めている。実家は検見川総合病院を経営している。

閑谷 桐子 (しずたに きりこ)

K大文学部2年の女子大生。さばけた性格をしている。、坂本先生のアラビア語の授業での徹底した無関心ぶりが噂になっている柿本毬花に話しかける。高校時代は検見川政親と付き合っていた。

柿本 菜花 (かきもと なか)

柿本毬花、柿本慈雨の姉で女子大生。妹の柿本毬花と違い、恋愛や人間関係もうまくこなす大人の女性。厳格な柿本家の父も信頼を置いている。パブでアルバイトをしていた。

清村 (きよむら)

K大椿寮の寮生。検見川政親の先輩であり、建築現場でも共に働いている。常にサングラスをかけ、一見強面だが、寮の仲間が困っていると率先して援助する優しい性格の持ち主。卒業後も検見川政親にアルバイトを紹介するなど世話を焼く。検見川政親に思いを残す閑谷桐子を気にかけている。

勝田 (かつた)

K大椿寮の寮生。検見川政親、清村らと建築現場働いている。楽天家だが、パブで働く女性に入れ込み学費が払えないほど困窮する。清村達寮の仲間は、勝田のためにバザーをしようと企てる。

高橋 (たかはし)

K大椿寮の寮長。口髭を生やし飄々としている。清村と共に寮生達の兄貴分的存在。

検見川政親の父 (けみがわまさちかのちち)

検見川総合病院を営む医師。息子の検見川政親に継がせようとしたが、意に反して医学部に行かなかったため勘当した。その後血縁者に病院を継がせたいと検見川政親に見合いをさせようとする。検見川政親は自信過剰はこの父親の遺伝だと自認する。

検見川政親の母 (けみがわまさちかのはは)

検見川総合病院で看護師を勤め、てきぱきと働くしっかり者。検見川政親はこの母には心を許している。寄ると争いになる父子の間を軽々とあしらう。

佐原 主子 (さはら しゅうこ)

北海道の医師の娘で女子大の3年生。ショートカットで背が高く、モデルのように人の目を惹く外見。クールな物言いで、足代わりに紺のベンツを操る。高校時代はハイジャンプの選手だった。検見川政親の父は息子の見合い相手にしようとした。検見川政親は断るが、たびたび現れる。

柿本家の父 (かきもとけのちち)

柿本菜花、柿本毬花、柿本慈雨の父親。家では和服に身を包む、昔気質の厳格な男性。柿本毬花は父を苦手にしているが、父も柿本毬花を苦手にしている模様で、会話をしてもなかなか噛み合わない。

柿本家の母 (かきもとけのはは)

柿本菜花、柿本毬花、柿本慈雨の母親。柿本家の父同様、和服に割烹着で控え目な女性。柿本毬花が他の子ども達と違い、ふわふわしてやることが人の3倍もかかる事を気にかけ、折々柿本菜花に様子を尋ねたりしている。

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