服福人々

服福人々

仕事に追われて鬱屈とした日々を送っていた男性、佐久間優は、ある日、元ファッションデザイナーの男性、廻谷静と出会う。この出会いを通してファッションの楽しみを知り、前向きになっていく佐久間の姿を描いたファッション・ヒューマンドラマ。各エピソードの最後には、登場したファッションを紹介するコラム「MEGURIYA's FASHION COLUMN」も収録されている。「となりのヤングジャンプ」で2019年11月21日から配信の作品。

正式名称
服福人々
ふりがな
ふくふくひとびと
作者
ジャンル
服飾・ファッション
関連商品
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あらすじ

第1巻

さまざまな企業の下請けをしている会社で働く佐久間優は、帰りの電車で一人の男性が着ているお洒落なチェック柄のコートが気になっていた。コートを凝視していたところ、いきなり女性から痴漢の冤罪をかけられる。佐久間は痴漢を否定し続けるものの、女性や警察官からは犯人と決め付けられ逮捕されそうになるが、同じ電車に乗っていた廻谷静が佐久間の無実を証言したことで無事に解放される。安堵した佐久間は痴漢のことを忘れ、気になったチェック柄のコートを求めて、後日原宿へと向かう。お店に到着した佐久間は偶然にも廻谷と再会し、佐久間は廻谷からお勧めのシャツやワイドパンツでコーディネイトされる。ずっと楽しそうにファッションについて語る廻谷を見て、佐久間も新しいファッションの楽しみ方を知り、また服を見に行かないかと廻谷を誘うのだった。(#1「ワイドパンツ」。ほか、6エピソード収録)

登場人物・キャラクター

佐久間 優 (さくま ゆう)

さまざまな企業の下請けをしている会社で働く男性。年齢は32歳。仕事の疲れで無気力な日々を送っているが、ファッションのことを考えていると辛い日常を忘れて気持ちが軽くなる。服を買うことが唯一の趣味で、街中のお洒落な人を見かけると、着ている服が気になってしまう。痴漢冤罪をかけられた時に救ってくれた廻谷静と服屋で再会すると、ファッションのことで意気投合し、以降はいっしょに服を買いに行く仲になる。廻谷のファッションに対する思いを聞いてからは、自分流のファッションの楽しみ方を模索するようになる。廻谷から「サク」と呼ばれている。

廻谷 静 (めぐりや せい)

塗装屋の男性。年齢は43歳。光理からは「めぐりん」と呼ばれている。痴漢冤罪をかけられた佐久間優の無実を証言し、後日偶然にも服屋で再会したことで佐久間と友達となる。以前は人気絶頂のまま突然消えてしまった伝説的なブランド「MEGRI」のファッションデザイナーだったが、ブランドをいっしょに立ち上げたデザイナーが急死したことでファッション業界から身を引いた。それでも服のことが大好きなのは変わらず、時間を見つけては服屋巡りをしている。服に愛情を注いでおり、買った服は基本的に捨てずにずっと着続けている。

光理 (ひかり)

セレクトショップで働く女性。学生の時に特別講師として招かれた廻谷静と知り合い、以降も交流を続けている。セレクトショップで扱う男女兼用の服を着た写真撮影のため、廻谷と佐久間優に協力を求める。

多胡 雀 (たご すずめ)

セレクトショップでアルバイトする女性。年齢は19歳。カメラマンを目指しており、今は専門学校に通っている。思ったことをすぐに口にする性格で、初対面の佐久間優と廻谷静にいきなり付き合っているのかと質問した。これまで人を好きになったことはないが、お互いに信頼し合っているカップルや夫婦はいい表情をするため、その気持ちを理解したくてカップルの写真を撮り続けている。

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