本の虫 ミミズクくん

本の虫 ミミズクくん

読書をこよなく愛する少年、ミミズクくんこと加藤剣が主人公。本のマイスターである祖父の指導のもと、様々な名作文学と出会いながら、多感な日々を過ごすミミズクくんの姿を、1話完結形式で描く。実在の名作文学から、たくさんの名言や名場面が引用されているのが特徴。作者のカラシユニコの本格初連載作品。小学館「ビッグコミックオリジナル」2021年第19号より隔号連載。

正式名称
本の虫 ミミズクくん
ふりがな
ほんのむし みみずくくん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊3巻
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

概要・あらすじ

本をこよなく愛する小学4年生、加藤剣の人生の師匠はおじいちゃんである。おじいちゃんは加藤家の読書のコンシェルジュであり、家族全員、おじいちゃんが選んだ本を読んでいるのだ。剣が今読んでいるのは、司馬遼太郎の『燃えよ剣』。主人公の新選組副長、土方歳三は、初めて人を斬ったとき「こんな容易なものか」と思ったという。それを読んだ剣は、跳び箱5段を前に静かに燃えていた。自分もこれをあっさり飛び越え、歳三と同じセリフを言ってやるのだ。そう意気込んでチャレンジする剣だったが、結果は大失敗。跳び箱にぶつかって鼻血を出してしまう。誰しもが歳三のようにうまくいくわけではないのだ。さらに読み進めるうちに、剣はどんどん自分と歳三の差を感じ、池田屋事件のくだりまで読んで、とうとう落ち込んでしまう。歳三はイケメンで女にモテて、悩みはなくすべてうまくいくのだ。そんな様子を見たおじいちゃんは、「人と比べず、自分に誇りを持て」と剣を励ました。翌日、算数のテストの返却の際、先生は、最後の文章問題を正解したのが剣だけだったことを伝え、「本の虫の読解力、おそるべしね」と言った。剣は『燃えよ剣』の「しかし剣がある。新選組がある。これへの実意(まことの心)はたれにもおとらない。」という一節を見て、「自分には本がある。その実意はたれにもおとらない」と胸を張るのだった。(1冊目 燃え上がる剣)

登場人物・キャラクター

加藤 剣 (かとう けん)

小学4年生の男の子。丸い大きなメガネが特徴。ちょこんと立った左右の髪がミミズクの耳のようにみえるため、「ミミズクくん」のあだ名で呼ばれる。人生の師匠と尊敬するおじいちゃんから勧められた本を読むことが大好きで、文章の読解力に優れる。自他共に認める「本の虫」で、歩くときも本を手放さない。

おじいちゃん

加藤剣の祖父で人生の師匠。禿(はげ)頭だが、左右の側頭部には白髪が残っており、勢いよく逆立っている。加藤家の読書のコンシェルジュで、家族が読むべき本を的確に選ぶ。孫の剣を温かく見守り、時には厳しく指導する。

書誌情報

本の虫 ミミズクくん 3巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2022-05-30発行、 978-4098613489)

第2巻

(2022-12-28発行、 978-4098615339)

第3巻

(2023-09-28発行、 978-4098625321)

SHARE
EC
Amazon
logo