朽木 小夜

朽木 小夜

淡海乃海 水面が揺れる時(漫画)の登場キャラクター。読みは「くつき さよ」。別称、平井 小夜。

登場作品
淡海乃海 水面が揺れる時(漫画)
正式名称
朽木 小夜
ふりがな
くつき さよ
別称
平井 小夜
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概要

朽木基綱の正室。六角家の重臣である六角六人衆の一人である平井定武の娘で、兄に平井高明がいる。そのため、朽木家に嫁ぐ前は「平井小夜」という名だった。幼い頃に六角家へ人質として差し出され、平井家で育てられた浅井賢政とは兄と共に幼なじみの関係にある。その関係もあって賢政が元服を迎え、浅井家の家督を継いだ際に六角家当主である六角義賢の養子となったうえで賢政のもとへ嫁いでいる。しかし、浅井家の政争に巻き込まれた賢政によって、わずか4か月で離縁されると平井家へ出戻ることになった。その後、賢政は六角家と浅井家のあいだで起きた「野良田の戦い」で、朽木家の鉄砲隊によって討ち死にしているため、今生の別れとなった。浅井家と六角家の戦が続く最中、名目上とはいえ義理の娘となった小夜の世話をしなければならない義賢の都合もあり、急成長を遂げていた朽木家と六角家をつなぐ理由から、朽木家当主の基綱のもとへ嫁ぐ縁談が舞い込む。当時の小夜は賢政に離縁されたことによって、周囲から寄せられる目線の辛さに耐えられず、引きこもりのような状態にあったが、父親である定武の説得もありそれを了承している。縁談が舞い込んだ当初は基綱のことを、血に飢えた狼のようで油断のならない男という噂しか知らず、人の心の痛みなど省みない、がさつな男として認識していた。しかし、婚姻が正式なものとなってから、実家へと送られてくる贈り物や直筆の文などから垣間(かいま)見える心遣いに、次第に認識を改めていく。また、輿入れした小夜が基綱に出迎えられた際には、戦国時代には存在しない習慣である握手をしようと差し出した基綱の手を、とまどいながらも着物越しに触れる初々しい対面を果たしている。基綱の正室となって過ごすようになってからは、婚礼の場に駆け付けた面々の豪華さに驚かされると共に、基綱の噂とは違う人柄に惹(ひ)かれ、仲睦(むつ)まじく過ごすようになる。しかし、六角家が新しく当主となった六角義治によって統制が取れなくなり、家督争いの兆候が見え始めた頃に基綱から平井家に再び戻るか、このまま留まるかを選ぶようせまられる。この時、小夜は再び出戻りとなりかねない衝撃から泣き崩れており、その後も日がな泣いてばかりいる様子を示して、女中である美津からいたく心配されていた。しかし、美津と基綱の宿直を務めていた黒野影久の助けもあり、基綱のもとに夜訪(おとな)うと、六角家と朽木家の関係が今後、どのようになろうと朽木家に残る覚悟を基綱へと告げている。これには結婚に対して面倒なことばかりが思い浮かび、あまりよい印象を持っていなかった基綱も感激しており、思わず小夜を抱きしめている。この騒動のあとも、小夜が武家の娘としての性(さが)か、基綱が戦場で経験した武勇伝や計略、策略の話を聞きたがって困らせることはあるものの、以前以上に仲睦まじい夫婦仲を見せるようになっている。しかし、二人のあいだに子供ができないことを気にしており、その点を実家の平井家からせまられていることに、精神的な疲労を感じている。

登場作品

淡海乃海 水面が揺れる時 (あふみのうみ みなもがゆれるとき)

イスラーフィールの小説『淡海乃海 水面が揺れる時 ~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~』のコミカライズ作品。現世では昭和生まれで歴史好きの50代のサラリーマンは、ある日、戦国時代の国人領主(こ... 関連ページ:淡海乃海 水面が揺れる時

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