概要・あらすじ
時は戦国、群雄割拠の時代。様々な武将が命と尊厳をかけて戦った時代。さまざまな人々の想いが交錯した時代。と、そんな真面目な話は脇に置いて。この物語はヘンテコ眼帯発明マニアや焼き討ち大好き放火マニア、見た目は完全に女の子の男の娘武将、特撮マニアの四兄弟など、超が付くほど個性的でボケまくる殿たちと、それに振り回されてツッコミを入れまくる臣下たちの、面白おかしい戦国喜劇なのである。
登場人物・キャラクター
真田 昌幸 (さなだ まさゆき)
前真田家当主で♯真田信幸の実父。オールバックに口髭がトレードマーク。♯真田幸村と一緒に現当主である♯真田信幸をからかうのを生きる楽しみにしている。
島津 義久 (しまづ よしひさ)
「島津四兄弟」の長男でリーダー的存在。イメージカラーは赤。その名の通り赤い髪と熱血漢らしく星が入った目、赤い陣羽織が特徴。名乗り口上は「島津長男!!」。
香宗我部 親泰 (こうそかべ ちかやす)
♯長宗我部国親の三男で♯長宗我部元親の実弟。兄である♯長宗我部元親には男らしくなってほしいと願っており、本人はもちろん♯長宗我部元親の親衛隊や家臣には事あるごとに叱咤している。 しかし、実は♯香宗我部親泰本人が♯長宗我部元親に人一倍萌えている。
片倉 景綱 (かたくら かげつな)
♯伊達政宗の側近及びツッコミ担当その1。♯伊達政宗には「♯小十郎」の名で呼ばれている。常識人であり、♯伊達政宗の思考に振り回されつつもツッコミで軌道修正している。
前田 利家 (まえだ としいえ)
♯前田慶次の伯父。♯前田慶次の傾き者ぶりに迷惑しており嫌っている。♯織田信長とは長い付き合いで尊敬の念を抱いている。♯織田信長と♯濃姫との初対面時にも同席している。この時の♯前田利家は幼名である♯犬千代(いぬちよ)と呼ばれていた。
島津 歳久 (しまづとしひさ)
「島津四兄弟」の三男。イメージカラーは青。青い髪と青い陣羽織が特徴。戦隊物でいうキザで二枚目な参謀の役割で、名乗り口上は「島津三男!!」。
斎藤 道三 (さいとう どうさん)
斎藤家の当主であり♯濃姫の実父。娘である♯濃姫が大好きすぎる「美濃の蝮」。♯濃姫を織田家に嫁がせる際、「自分は父親に似ているから変装して織田家の様子をうかがえば」という♯濃姫の冗談を真に受けるなど、♯濃姫に関連することなら暴走に暴走を重ねてしまう。
真田 信幸 (さなだ のぶゆき)
真田家当主。破天荒な父の♯真田昌幸や弟の♯真田幸村などに振り回されているなど、真田家では一番の常識人だが、そのせいで割を食っている薄幸な殿。また恐妻家で、妻である♯小松には頭が上がらず、周囲からは「ドゲザムライ」と噂されているほど。 しかし、それでも♯小松の事は大事に想っているなど、かなりの愛妻家でもある。なぜか金髪だが眉毛は黒い。
伊達 成実 (だて しげざね)
♯伊達政宗の側近及びツッコミ担当その2。慎重派の♯片倉景綱に対して武闘派で、♯片倉景綱とは対立することもあるが、♯伊達政宗へのツッコミは息の合った連係プレイを見せる。
上杉 謙信 (うえすぎ けんしん)
『殿といっしょ~眼帯の野望~』に登場する殿と呼ばれる人物の中では比較的まともな殿。史実通り大の酒好きであるが、酔うと語尾に「ナリ」「ピョン」「プリン」などと付くことがあり、また、「チェケラッチョ! 」とポーズを取ることもあるが、その他は至って静かに飲んでいる。酒は「♯虎千代(とらちよ)」と呼ばれていた幼少期から嗜んでおり、語尾に「ボイン」と付けたり、毘沙門天を「びしゃえもん」と呼んだりするなど、酔った時の行動は幼少期から変わっていない。 なお、この言動が元で後に林泉寺に預けられる事になった、らしい。
島津四兄弟 (しまづよんきょうだい)
島津家の4人兄弟の総称。常に4人で行動するが、各人が決めポーズとともに固有の名乗り口上を上げる、バックにカラフルな爆煙を上げる、敵将を怪人と呼ぶなど、スーパー戦隊シリーズそのものの特撮ノリで行動している。 また本番以外でも常に練習を欠かさず、特撮ノリを再現しようとしている。周囲から見れば、かなり危ない連中である。
伊達 政宗 (だて まさむね)
独眼竜と恐れられた仙台藩初代藩主。眼帯に並々ならぬ情熱を注ぐ眼帯マニア。「ガンター」とも称される眼帯大名で、日々新しい眼帯の開発に余念がない。重量100キロの「重り眼帯」や「焼き魚眼帯」、「くさり眼帯」、「くす玉眼帯」など、意味のない眼帯を次々に製作しては♯片倉景綱や♯伊達成実から激しいツッコミを受けている。 また、付けるだけでお尻を鍛えられる「ケツ眼帯」、片耳だけに付ける「耳眼帯」など、もはや眼帯とも呼べない物まで開発しては家臣団にあきれられている。 眼帯体操を考案、実践して健康維持に努めている。
直江 兼続 (なおえ かねつぐ)
上杉家の家臣。美形だが常に顎を上げ、髪をかき上げたり斜めを向いたポーズを決めているなど、かなりのナルシスト。また、やたらに「愛」を強調するなど、簡単に言えば「ウザい」人物。 ただし、♯上杉景勝には非常に厳しく、有名な「閻魔大王への嘆願書」のエピソードでは、♯上杉景勝を閻魔大王への使いとして出すため首をはねようとしていた。口癖は「フッ」。
仙桃院 (せんとういん)
♯上杉謙信の実姉で♯上杉景勝の実母。水商売系の派手な外見で、巨乳を強調したセクシーな衣装を身に付けた美女で言動も軽薄。♯上杉謙信は♯仙桃院の前だと「おネエ言葉」になり、自身の信念や矜持もあっさり捨ててしまう。
前田 慶次 (まえだ けいじ)
戦国一の傾き者として有名な人物で、モヒカン刈りで左頬には「不良」の文字を入れている。言葉遣いが荒く乱暴で、アウトロー的な生活を送っているが、捨てられた動物の世話をしたり、困っている人を見捨てられずに助けてしまうなど、外見に似合わず心優しい一面を持つ。 また、拾った動物を倉に隠して世話しており、たまに独りで動物たちと戯れている。
長宗我部 元親 (ちょうそかべ もとちか)
♯長宗我部国親の長男で、姫若子(ひめわこ。女の子のように大人しい子のこと)として知られている長宗我部家の当主。女装を含めて可愛い女の子にしか見えないルックスをしている、現代風にいえば「男の娘」。 自国どころか周辺国にもファンがおり、アイドル並の巨大な後援会まで存在する。かなりの天然ボケで、「一領具足(いちりょうぐそく。長宗我部家の軍事力の中心となった、半農半兵の武士団のこと)」を後援会の名称だと勘違いしていた。 愛称は「モトチーナ」。
島津 家久 (しまづ いえひさ)
「島津四兄弟」の四男。イメージカラーはピンクで、ピンクの陣羽織が特徴。戦隊物でいうとピンクは女性の役割だが、四兄弟に女性がいないため、マスコット的な意味で四男がその役割を担っている。 名乗り口上は「島津四男!!」。
明智 光秀 (あけち みつひで)
♯織田信長に仕官を申し出て臣下になった中途採用者。基本的にいい人なのだが、♯織田信長や♯濃姫には最初からイジられまくられている薄幸な臣下で、後に♯森蘭丸にもイジられている。額のホクロが特徴。 ♯森蘭丸から「ホクロを押すとケツから火が出る」と予言され、実際に出してしまったことから♯織田信長に「明智ケツ火出」と命名されてしまい、♯明智光秀自身は血涙を流して耐える。 この事件が「本能寺の変」のきっかけであるかどうかは定かではない。
小松 (こまつ)
♯真田信幸の正室で徳川家の重臣である♯本多忠勝の娘。銀色の長髪が印象的な美人なのだが、いつも不機嫌そうな表情をしている。夫である♯真田信幸を完全に尻に敷いており、頻繁に鉄拳制裁も出てくるため、ある意味で真田家最強の存在でもある。 その横暴さから、周囲から鬼嫁認定されている。
お市 (おいち)
♯浅井長政の正室で♯織田信長の実妹。兄である♯織田信長とは違って美人で良識があり、女性キャラでは唯一といっていいほどの常識人。時にはツッコミ役としても活躍する。
島津 義弘 (しまづ よしひろ)
「島津四兄弟」の次男。イメージカラーは黄色。色の薄い髪と黄色い陣羽織が特徴。名乗り口上は「島津次男!!」。島津四兄弟の中では最もキャラが薄い。
島津 貴久 (しまづ たかひさ)
島津家の当主で四兄弟の父。気弱で引っ込み思案な性格。そのため、行動的な息子たちに対して強く止められず、また言っても聞かないので、半ば息子たちの奇行を諦めている。4人では納まりが悪いということで、緑をイメージカラーとした「島津お父さん」として、5人目のメンバーに加えられそうになったこともある。
織田 信長 (おだ のぶなが)
焼き討ち大好き大名。特に「炎」「燃やす」「焼く」など火に関連する言葉を好み、「点火夫無(てんかふぶ。焼き討ちして人間が一人もいなくなること。史実の「天下布武」の当て字)」を目標としている。 ちなみに自身の周辺には消火器を置いており、火事には注意しているらしい。基本的に誰に対しても容赦のない性格で高圧的な態度をとる。部下の失敗は許さず、失敗した場合は火あぶりにされる。 そのため、家臣の多くはいつも頭髪がコゲていて煙を出している。♯濃姫との初対面時には幼名の♯吉法師(きっぽうし)を名乗っていた。
真田 幸村 (さなだ ゆきむら)
♯真田信幸の弟。目が隠れるほど前髪を伸ばしており、その目は周囲の人間は滅多に見ることができない。父である♯真田昌幸と一緒に現当主である♯真田信幸をからかうのを楽しみにしている。
上杉 景勝 (うえすぎ かげかつ)
キャラの濃い殿が多いなか、顔は怖いが唯一といっていいほどの無害な殿様である。無口で笑わない男とされているが、実際には笑顔も見せる。ただし、声を聞いた者は少ない。
森 蘭丸 (もり らんまる)
♯織田信長の小姓で、頭部にアホ毛がある美少年。特技は隠された能力を見抜く事で、アホ毛をレーダーのように動かして見抜いているらしい。♯明智光秀には何かと厳しく接している。
浅井 長政 (あざい ながまさ)
浅井家の当主。かなりの虚弱体質で、腕立て伏せを3回しただけで両腕の靭帯を損傷するほど。また臆病者で、怒られたり落ち込んだりすると狭い場所に逃げ込む癖がある。
濃姫 (のうひめ)
♯斎藤道三の娘でお嬢様。穏やかで気品ある物腰と口調で常に笑顔を絶やさない美女だが、実際は性格にかなりの難がある。また、父親である♯斎藤道三から溺愛されているのを承知の上で父親をからかい、クスクスと笑うのが趣味となっている。 ♯織田信長とはある意味、お似合いの夫婦。
浅井 久政 (あざい ひさまさ)
浅井家の前当主。反織田家の強硬派で、♯お市にも冷たい態度を取る。虚弱、病弱、貧弱の♯浅井長政を心配しているものの、あまりのヘタレっぷりに逆ギレすることもある。
クレジット
原作
殿といっしょ (とのといっしょ)
日本の戦国時代に起きた出来事にもとづき、伊達政宗や織田信長など、戦国武将たちがドタバタギャグを繰り広げる。 関連ページ:殿といっしょ