海月姫

海月姫

東村アキコの同タイトル漫画作品『海月姫』をアニメ化。クラゲ好きで男性が苦手で地味な女子である主人公の倉下月海が、女装した男性鯉淵蔵之介に、その魅力と才能を見いだされる。作中、俳優の地井武男が枯れ専の登場人物が愛でる「グッズ」類として特別出演をしている他、作中のクラゲをモチーフにしたドレスが実在のゴスロリブランドとコラボし販売された。

正式名称
海月姫
ふりがな
くらげひめ
原作者
制作
ブレインズ・ベース
監督
大森貴弘
放送期間
2010年10月15日 〜 2010年12月31日
放送局
フジテレビ
話数
11話
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
服飾・ファッション
関連商品
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概要・あらすじ

男性が苦手でおしゃれに興味のないクラゲおたくの主人公・倉下月海が、同様に市松人形収集家、三国志おたく、鉄道おたく、枯れ専の女性たちと「尼~ず」を名乗り、レトロな天水館で同居生活を送るが、偶然出会ったおしゃれな美女の姿をした男性鯉淵蔵之介に興味を持たれる。

月海は蔵之介の手で清楚なお嬢様の姿になり、蔵之介の兄の鯉淵修との間に淡い恋が生まれる。そんな折、天水館に取り壊しの危機が迫り、月海は亡き母が作ると約束した「クラゲのようなドレス」を自分が作って資金を稼ぎ、天水館を買い取ろうと決意する。

登場人物・キャラクター

倉下 月海 (くらした つきみ)

尼~ずの一人。イラストレーターを志し鹿児島から上京し、天水館で暮らしているクラゲおたくの18歳。普段は引っ込み思案だが、クラゲについて語ると饒舌になる。おしゃれに気を配らないが、鯉淵蔵之介が手を加えると清楚なお嬢様風になれる。 亡き母とクラゲのようなウェディングドレスを作ってもらう約束をした記憶を大切にしており、天水館の危機に際して、蔵之介の助力を得て自身の腕でそれを実現し、ファッションブランドを立ち上げることを目指す。

目白 樹音 (めじろ じゅおん)

倉下月海と同じく天水館に住む人気BL漫画作家で、同居する尼~ずの面々がアシスタントを務める。対人恐怖症で夜行性のため、まったく姿を現さない。他の住人とコミュニケーションを取る時は、ドアの下の隙間から筆談でやり取りし、漫画の締切が近い時も同様に原稿をやり取りして作業を進める。

ジジ

倉下月海と同じく尼~ずの一人。眼鏡をかけており、口数が少なく地味な女性。年配の男性を観察することが大好きな「枯れ専」で、タレントの地井武男を特にお気に入りとしている。手先は器用で、目白樹音のアシスタントや裁縫作業でその腕前を発揮する。

鯉淵 修 (こいぶち しゅう)

大物議員の父親の正妻の息子として生まれ、鯉淵蔵之介の異母兄にあたる。真面目で堅物、女性が苦手で童貞のまま30代を迎える。蔵之介のメイクで清楚なお嬢様姿となった倉下月海に一目ぼれするが、普段の月海と同一人物だと気づいていない。 天水館の買収のため近づいたデベロッパーの稲荷翔子に、身に覚えのない情事で脅される。

ばんば

倉下月海と同じく尼~ずの一人。天然パーマによる特徴的なアフロヘアをしており、目が隠されている。鉄道おたくで、都電荒川線のレトロな車両を特に好んでいる。乗るだけでなく、鉄道模型収集も行っている。

尼~ず (あま~ず)

『海月姫』のグループの名称。レトロなアパート天水館に居住している、倉下月海、千絵子、まやや、ばんば、ジジたち趣味を極めたおたく女性たちの自虐的な自称。「男を必要としない人生」をモットーとし、おしゃれな人間を天敵としている。 おもに実家からの仕送りや、漫画家の目白樹音のアシスタント代などで生計を立てている。

稲荷 翔子 (いなり しょうこ)

天水館がある天水地区の再開発を計画するデベロッパーの女性。バブル時代の女性のようなファッションや言動で倉下月海や尼~ずの面々を威圧し、鯉淵蔵之介には敵視される。自身のグラマラスな肉体を武器に仕事を進める傾向があり、天水館の買収に際しても同じ地区に邸宅を構える鯉淵修を利用しようとする。

まやや

倉下月海と同じく尼~ずの一人。やせ形で背が高く、前髪で目が隠れてほとんど表情が見えない。三国志おたくで、三国志の登場人物やエピソードに当てはめたトークを始めると止まらない。しゃべる時に独特の手つきをしている。 三国志のフィギュア収集も行っている。

千絵子 (ちえこ)

倉下月海と同じく尼~ずの一人。不在の母親に代わり、天水館の管理人代行を務めており、頼りがいのある性格。眼鏡をかけておりやや太めの体型。着物を愛用している和物おたくで、着物のコーディネートに一家言持っており、和裁の技術も非常に高い。 市松人形を収集し、かわいがっている。

鯉淵 蔵之介 (こいぶち くらのすけ)

倉下月海が気にかけていたクラゲのクララを助けたおしゃれな女性として登場するが、正体はファッションに興味があるため女装している男性。伯父は総理大臣、父親は大物議員という御曹司で、女優であった愛人の子として誕生しており、邸宅が天水館の近くにある。 月海や共同生活仲間の尼~ずに興味を持ち、男子禁制の天水館に女性と偽って出入りする。自身の手で月海を変身させ、水族館へデートに誘うが、兄の鯉淵修が月海に恋した様子を見て複雑な感情が沸く。

クララ

クラゲで種類はタコクラゲ。ペットショップで適切でない飼育のされ方をされていたところを鯉淵蔵之介に助けられ、倉下月海が飼育することになり、月海にこよなく愛されている。イラストレーターを目指す月海の手によって擬人化され、その姿でアニメ内で「今週のランキング」を発表したり、ツッコミをいれたりの役割を担っている。

場所

天水館 (あまみずかん)

『海月姫』の舞台の名称。昭和の面影が残るレトロなアパート。インターネットコミュニティで入居の問い合わせが可能だが、一見さん入居はお断りとしている。男子禁制。千絵子の母親が管理人をしているが、不在がちのため千絵子が管理人代行を務める。 再開発による取り壊しの危機に瀕している。

クレジット

原作

監督

大森貴弘

シリーズ構成

作画監督

羽山賢二

音楽

吉森信

アニメーション制作

ブレインズ・ベース

原作

海月姫 (くらげひめ)

クラゲオタクの倉下月海と女装男子の鯉淵蔵之介が、個性豊かな天水館の住人たちとともに、ファッション業界で奮闘する様子をコメディタッチで描いたストーリー漫画。第34回講談社漫画賞少女部門賞受賞(2010年... 関連ページ:海月姫

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