概要・あらすじ
別居していた父親・碇ゲンドウに第3新東京市へと呼び寄せられた碇シンジは、父親ではなく特務機関NERVの総司令官として振る舞うゲンドウに、巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなり、謎の生命体「使徒」と戦うよう命じられる。
当初は拒絶したものの、痛ましい姿でありながらも戦おうとするもう一人のパイロット・綾波レイの姿を見て、彼女の代わりに戦うことを決意するシンジ。
機体との驚異的なシンクロ率から、意識不明の暴走状態となりつつも使徒を撃破したシンジは、NERVの作戦部長を務める女性・葛城ミサトの元に同居しつつ戦いと葛藤の日々へと身を投じていく。
登場人物・キャラクター
碇 シンジ (いかり しんじ)
サードチルドレンと呼ばれ、エヴァンゲリオン初号機のパイロットを務める14歳の少年。特務機関NERVの碇ゲンドウ総司令を実父に持ち、彼に命じられたことでEVAのパイロットとして謎の生命体「使徒」と戦うこととなる。 親の愛情を知らずに育ってきたことから、自身の存在価値に対し疑問を持っており、傷つき居場所をなくすことを極度に恐れている。
加持 リョウジ (かじ りょうじ)
6月17日生まれ。特務機関NERVの特殊監察部に所属する男性。葛城ミサトや赤木リツコとは学生時代からの友人で、特にミサトはかつての恋人。惣流・アスカ・ラングレーのドイツでの保護責任者であり、彼女から好意を向けられている。
日向 マコト (ひゅうが まこと)
特務機関NERVに所属するオペレーターで、葛城ミサトの部下。
特務機関NERV (とくむきかんねるふ)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の組織。第3新東京市に拠点を構える、使徒殲滅のための国連直属機関。碇ゲンドウが総司令官を務める。碇シンジを始めとしたメンバーが所属し、汎用人型決戦兵器・エヴァンゲリオンを擁し、サードインパクト発生を防ぐべく活動をしている。
洞木 ヒカリ (ほらき ひかり)
碇シンジたちのクラスの学級委員長を務める少女。惣流・アスカ・ラングレーとは友人。責任感が強く、いつもお調子者の鈴原トウジに注意をしているが、実は彼に対して好意を持っている。
葛城 ミサト (かつらぎ みさと)
特務機関NERVの作戦部長を務める、29歳の女性。エヴァンゲリオンのパイロットたちにとっては直属の上司にあたり、碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーにとっては第3新東京市での保護者兼同居者でもある。 平時は陽気な楽天家であるが、職務中は厳しく、勇猛果敢な勝負師の顔となる。セカンドインパクトにその発生地点・南極で直接遭遇し、生存した唯一の人間であり、内外において大きな傷を抱え続けている。
綾波 レイ (あやなみ れい)
ファーストチルドレンと呼ばれ、エヴァンゲリオン零号機のパイロットを務める少女。寡黙で表情に乏しく、その素性の多くが謎に包まれている。周囲との関わりも希薄であるが、特務機関NERVの総司令・碇ゲンドウに対しては例外的に心を開いており、その息子・碇シンジとも徐々に距離を縮めていく。
相田 ケンスケ (あいだ けんすけ)
碇シンジの友人でクラスメートの少年。ミリタリーマニアであり、常にビデオカメラを携帯している。コミュニケーション能力は高く知性的。エヴァンゲリオンのパイロットへ憧れを抱いている。
使徒 (しと)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する謎の生命体の総称。意思らしきものを持ち、第3新東京市をターゲットとして襲い掛かってくる。個体ごとに異なった外見を持ち、またそれに見合う強力な能力を有している。
碇 ゲンドウ (いかり げんどう)
特務機関NERVの最高司令官である、48歳の男性。碇シンジの実の父親であり、長く疎遠としていたシンジを、エヴァンゲリオン初号機のパイロットとして第3新東京市へと呼び寄せる。冷酷な性格の持ち主で、必要と判断すれば非情な作戦司令も躊躇なく行う。
惣流・アスカ・ラングレー (そうりゅうあすからんぐれー)
セカンドチルドレンと呼ばれ、エヴァンゲリオン弐号機のパイロットを務める14歳の少女。ドイツ人の家庭に生まれ、母方に日本人の血筋を持つクォーター。国籍はアメリカ。幼い頃からEVAへの適格者として英才教育を受けてきており、その影響からかプライドが高く、高飛車な性格をしている。
青葉シゲル
特務機関NERVに所属するオペレーター。楽器演奏が趣味。
伊吹 マヤ (いぶき まや)
特務機関NERVに所属する、赤木リツコ直属の補佐。真面目で潔癖症の気がある。
渚 カヲル (なぎさ かをる)
惣流・アスカ・ラングレーの代わりにゼーレから派遣された、フィフスチルドレンと呼ばれる少年。柔和ながらも不敵な雰囲気を身にまとい、碇シンジとすぐに密接な関係を築く。
冬月 コウゾウ (ふゆつき こうぞう)
特務機関NERVの副司令官を務める男性。NERV総司令官・碇ゲンドウの良き理解者であり、彼の不在時には代わって指揮を取る。
赤木 リツコ (あかぎ りつこ)
特務機関NERV所属の科学者で、30歳の女性。知性的なリアリストで、タバコとコーヒーを好む。エヴァンゲリオンの開発責任者であり、また葛城ミサトや加持リョウジとは学生時代からの友人。
鈴原 トウジ (すずはら とうじ)
碇シンジの友人でクラスメートの少年。いつもジャージを着用している。関西弁で喋るお調子者であり、また妹想いの優しい面も持つ。フォースチルドレンとして選ばれ、妹を良い病院へと転院させることを条件にエヴァンゲリオンへと搭乗する。
イベント・出来事
セカンドインパクト
『新世紀エヴァンゲリオン』において、西暦2000年に発生したとされる大災害。一般には大質量隕石の南極への落下事故とされており、地軸の傾きが変わるほどの影響を与えた。月の形成時に起こったとされる「ジャイアントインパクト」を、歴史上初の大質量隕石落下と数えるため、2度目にあたる本災害は「セカンド」の名で呼ばれている。
場所
第3新東京市 (だいさんしんとうきょうし)
架空の都市。芦ノ湖北岸付近に所在し、将来的な首都とされるが、実質的には特務機関NERVの本拠地として建造・機能している。
その他キーワード
エヴァンゲリオン零号機 (えう゛ぁんげりおんぜろごうき)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器。最初に建造されたエヴァンゲリオンのテスト機。綾波レイが搭乗する。
エヴァンゲリオン弐号機 (えう゛ぁんげりおんにごうき)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器。3番目に建造されたエヴァンゲリオンで初の量産型。主に惣流・アスカ・ラングレーが搭乗する。
エヴァンゲリオン
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器。正式名称は「汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン」。エントリープラグに搭乗した人間との神経接続により操縦がなされる。謎の生物・使徒が展開する防御壁「A.T.フィールド」を自ら展開・中和する能力を持つことから、使徒に対抗しうる人類唯一の戦力とされており、セカンドインパクトの後、天文学的な建造費と14年の歳月を掛け建造された。
A.T.フィールド (えーてぃーふぃーるど)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の概念。「A.T」は「Absorute Terror」の略。謎の生物・使徒が展開する防御壁であり、エヴァンゲリオンもこのフィールドを展開・中和できる能力を有している。
エヴァンゲリオン参号機 (えう゛ぁんげりおんさんごうき)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器。鈴原トウジが搭乗したエヴァンゲリオンで、使徒に乗っ取られ暴走してしまう。
エヴァンゲリオン初号機 (えう゛ぁんげりおんしょごうき)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器。2番めに建造されたエヴァンゲリオン。主に碇シンジが搭乗する。