概要・あらすじ
トラパーという目に見えない未知の粒子が大気中に存在する世界。主人公レントンは、そのトラパーに乗って空を自在に滑空することのできる空中サーフィンに夢中な、祖父と二人暮らしの少年。ある夜、突然自宅上空に飛来した人型ロボット・LFO。
不時着した機体から出てきたのが美少女エウレカ。レントンは彼女の奇妙な行動に振り回されつつも、一目惚れしてしまう。翌日、塔州連邦軍がエウレカを襲う。
彼女を守ろうと必死に行動するレントン。彼はそこでエウレカが反体制グループとして軍部と対峙している空賊ゲッコーステイトのメンバーであることを知る。グループリーダーのホランドから父親の話を聞かされ、レントンはエウレカと彼らとともに旅立つことを決意する。
登場人物・キャラクター
レントン
人類の救世主といわれる今は亡き父、アドロック・サーストンの忘れ形見として祖父、アクセル・サーストンに育てられる。姉、ダイアンは7年前に理由もわからない謎の失踪をしたまま。いつも元気で前向きな勇気ある14歳の少年。 空中サーファーとしての有名なホランドに憧れている。
アクセル
レントンの祖父。この世界でいうところのロボット、LFOなどの整備技師。孫のレントンにも、その技術をしっかりと教え続けた。亡くなった息子のアドロックのことが心の底で大きな傷となって残っている。 もちろん失踪した孫娘のダイアンのことも心配で心を痛めている。孫のレントンの将来をホランドに託そうとしている。
ダイアン
レントンの姉。父であるアドロックが残した謎を解くために7年前失踪した。その理由は他人には口外しておらず、周囲からは謎の失踪とされている。ホランドの恋人であった時期もある。失踪前は、軍の科学技術研究所で謎の生命体コーラリアンの研究に没頭していた。 このコーラリアンの謎が本作品の基底になっているが結局のところ、解き明かされていない。
LFO (えるえふおー)
『交響詩篇エウレカセブン』に登場する人型ロボットの総称。エウレカが搭乗するニルヴァージュtypeZEROなど、複数の種類が存在する。これらの機体は元々、発掘されたものとされている。
ゲッコーステイト
『交響詩篇エウレカセブン』に登場する反政府的組織。塔州連邦軍を脱したホランドが結成した反体制グループ。ホランドが軍を離脱するときに軍から奪取した最新巡洋艦月光号が彼らの母船である。
エウレカ
空賊ゲッコーステイトの天才LFOライダー。人間には見えないといわれるレインライン(トラパーの流れ)をみることができるという特殊能力を持つ。以前は、軍の特殊部隊に所属していたが、ホランドと共に脱走。 現在、反政府的な武装集団ゲッコーステイトに所属している。行動も人の理解を超えた神秘的なことが多い。
ユルゲンス
空賊ゲッコーステイトを追い続ける軍の司令官。昔気質の頑固な軍人。情に厚いところもある。ゲッコーステイツを追い詰めるが、ギリギリのところで逃げられる。妻と子供を内戦で失っている。
ホランド
空賊ゲッコーステイトのリーダー。元アマチュアリフというトラパーに乗る空中サーフィンの世界チャンピオン。その後、軍の特殊部隊のエースになるが、軍に反旗を翻しゲッコーステイトを結成する。 義賊として反政府運動を続けている。レントンの姉、ダイアンとは過去に恋人同士であった。レントンの父、アドロックを師匠と尊敬している。
アネモネ
軍のLFOの重要なパイロット。感情の起伏が激しい少女。エウレカのライバル的立ち位置にいる。
その他キーワード
トラパー
『交響詩篇エウレカセブン』の専門用語。物語の舞台となる惑星に存在する未知の粒子。海の波のように流れている。その波の流れをレインラインという。このレインラインにレントンたち人類も空中サーフィンをする。 それと同じ仕組みでLFOという人型ロボットも空を飛ぶことができる。LFOや空を飛ぶ船もそれぞれに推進用のエンジンを持っているが、このレインラインに乗ることの方が効率よく、高速に移動することができるという。