概要・あらすじ
地球とバーム星人の戦争が始まり、リヒテルに率いられたバーム星人が地球に攻めてきた。圧倒的な科学力を誇るバーム星人に、竜崎一矢は仲間たちと共にダイモスで立ち向かう。戦いのさなか、竜崎一矢は、記憶喪失の少女エリカを発見、救出する。
恋におちる二人。しかし、エリカは、リヒテルの妹であった。引き裂かれる二人。だが、二人はそれに負けることなく、二つの星の間に平和をうちたてるべく、奮戦を始めるのであった。
登場人物・キャラクター
竜崎 一矢 (りゅうざき かずや)
父、竜崎勇が月基地の司令となり、月に赴任したため、和泉振一郎に育てられた。和泉振一郎から空手を習い、空手の達人となった。宇宙飛行士であったが、空手の腕をいかしてダイモスのパイロットとなる。 性格は真面目で一途。迷わずエリカを愛し続ける。
ダイモス
『闘将ダイモス』に登場するロボット。竜崎一矢の脳波と筋電流を受け、彼の動きをトレースして動く仕組みになっている。空手の達人竜崎一矢のために作られた空手ロボットでキックやパンチ、手刀を得意とする。 他に拳法の様々な武器を使用することができる。
シンディ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。エリカの幼なじみの少女。エリカに命を救われたことがあり、そのため、命を賭けてエリカのために奮戦し、死亡する。
バランドーク
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。バーム星人の平和主義者たちを率いるリーダー。人徳あふれる人物。ニュージャーランドを拠点に活動する。秘密基地が三輪防人にばれ彼の攻撃を受けた際、彼を説得して攻撃をやめさせようとするが果たせず、致命傷を負わされる。 後事をエリカに託して死亡する。
ダグラス・バンクス (だぐらすばんくす)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。地球人の科学者。ニュージャーランドの指導者。バーム星人の平和主義者たちとの連携による平和の獲得を目的に、バランドークやエリカを支援する。竜崎一矢たちの理解者でもある。 小国たちの連合を結成して、三輪防人と彼を支持する五大国に対抗。国連の主導権を彼らから奪取して、バーム星人との和平の道を開く。
ウォーリン
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。海底魔城の医師長。リオンの思想に共鳴している平和主義者。裏切り者として処刑が決まったエリカを救うが自分も命を落とす。
鬼頭 (きとう)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。スペースダイモビックの防衛隊長。その名の通りの鬼軍人。家族をバーム星人に殺されたため、バーム星人を憎んでおり、バーム星人に対する徹底抗戦とその皆殺しを主張し、三輪防人に同調する。 しかし、反対する者は地球人でも敵とみなすという三輪防人の方針にはついていくことができなかった。そして、次第に竜崎一矢たちの考えに理解を示すようになっていく。
アイザム
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。バーム星人一の科学者。リヒテルの親友。親友を助けるべく、その科学力の粋を用いた戦闘メカを次々と開発。ダイモスを苦しめる。しかし、彼は研究中に浴びた粒子の影響で死の病に侵されていた。 残り少ない命を振り絞って自ら戦闘メカに乗ってダイモスに立ち向かうが敗北、無念の死を遂げる。
サユリ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。エリカと瓜二つの顔をした地球人。バーム星人に家族を殺されてしまったため、バーム星人を憎む。竜崎一矢は、エリカと同じ顔をした人物がバーム星人の皆殺しを叫んだのを見てショックを受けてしまう。 竜崎一矢に説得され、バーム星人との平和共存という考えに理解を示すようになる。
和泉 振一郎 (いずみ しんいちろう)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。竜崎一矢の育ての親、和泉ナナの祖父。二人の空手の師でもある。竜崎勇と共にダイモスを作る。スペースダイモビックの指揮官を務める。竜崎一矢夕月京四郎和泉ナナにとって最高の指導者である。
三輪 防人 (みわ さきもり)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。国防軍総司令官兼防衛長官。バーム星人の侵略に対し徹底抗戦を訴えるタカ派。戦いのためには全てを犠牲にすべきだと考え、それに反対する者や、バーム星人との和平を考える者を非国民と罵る。 しかし、バーム星人の科学に対抗する術を持っておらず、彼の暴力は、武器を持たない平和主義者や抵抗できない捕虜に対して向けられることになった。
メルビ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。オルバンの甥でオルバンの補佐官をつとめる。最高権力者の身内であることだけが理由で高い地位についている、放蕩無頼の飲んだくれ。しかし、それは自分が平和主義者たちのリーダーであることを隠すための芝居であった。 リヒテルの地球侵略の模様を調査するためと称して地球に来訪。その真の目的は地球の平和主義者たちと連絡をとること。自分の地位を巧みに利用してエリカを救出。 しかし、リヒテルが司令官の地位をおわれるのではと心配したライザがしかけた策略によって死亡する。
ヒムレー
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。バルバスの弟。兄に似て質実剛健な男。ゲロイヤーの粛清から逃れ、海底魔城に助けを求めに来た。ゲロイヤーの海底魔城乗っ取りに対し、ライザを守って戦うが武運つたなく、無念の死を遂げる。
リオン
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リヒテルエリカの父。地球人とバーム星人の平和共存を望み、地球人との平和会談に臨むがその席でオルバンの命を受けたゲロイヤーに謀殺されてしまう。バーム星人の平和主義者たちはリオンを心の指導者として仰ぐ。
竜崎 勇 (りゅうざき いさむ)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。竜崎一矢の父。月基地の司令官で和泉振一郎と共にダイモスを開発した。地球人とバーム星人の平和共存のための会談に出席、出来る限りの協力をバーム星人側に申し出るが、リオン暗殺事件によって起こった乱闘騒ぎの中で殺害されてしまう。
バーム星人 (ばーむせいじん)
『闘将ダイモス』に登場する宇宙人。地球人をはるかに上回る科学力を持つ。翼を持ち空を飛ぶことができる。翼はバーム星人の象徴であり、翼を切られることは、死刑以上に重い刑だとされている。翼を持ったコブラの像を神として崇め、服装、建築物、兵器の類にいたるまで、あらゆえう場所にコブラの意匠をあしらう。
ガーニィ・ハレック (がーにぃはれっく)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。バーム星人きっての武道家。空手の達人である竜崎一矢を倒すべく、呼ばれる。しかし、彼は戦いの中で、竜崎一矢の武人としての高潔さに感銘を受け、地球人を虫ケラとみなすリヒテルの考えを間違っていると思うようになる。 そのため、リヒテルを諫言するが、リヒテルはそれを受け入れなかった。
カイヤ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。バーム星人の平和勢力の一員。オルバンが小バームで眠る人々に脳改造を施して奴隷にしようとしているのを知り、その危機を知らせるために地球にやってくる。
エリカ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リヒテルの妹。リオンの娘。医学生で医療、看護の知識と技術を持つ。心優しい性格だが、芯が強く、頑固な一面もある。そのため、命知らずな行動をとることも。兵士たちの救護活動をしていたため戦いにまきこまれて記憶喪失に。 そして、竜崎一矢に出会い恋におちる。その後、地球人とバーム星人の架け橋になるべく奮戦、地球征服の最先鋒であるリヒテルと対立することになる。 バランドークの死後は、平和主義者たちのリーダーとして活躍する。
バルバス
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リヒテル配下の将軍の一人。最前線で戦闘指揮をとる。怪力の大男。見た目の通りの猛将。リヒテルの失脚後の混乱により竜崎一矢たちの捕虜となったことがきっかけで、彼らがバーム星人との和解を心から望んでいることを理解する。 ピンチになった竜崎一矢を守って戦い、死亡する。
ギルド
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。オルバンの手におちたエリカのお目付け役。小バームへの進入経路を竜崎一矢に伝えようとしたエリカの作戦にきづき、それを逆手にとり、エリカに竜崎一矢を殺害させようとした。 竜崎一矢が重傷を負った倒れた隙をつき、スペースダイモビックを破壊しようとするが、重傷をおして出撃した竜崎一矢との戦いの最中にエリカに殺される。
ライザ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リヒテル配下の将軍の一人。美女。武器開発を担当し、様々な戦闘メカを開発する。作戦参謀としても優秀だが、卑怯なことも平気でするため、リヒテルの怒りをかったことも。 だが、彼女はリヒテルを一途に愛しており、リヒテル失脚後も彼に尽くし続ける。その知略は何度もリヒテルを救う。無謀なリヒテルに代わってオルバンを倒そうとして果たせず死亡。
小風 元太 (こかぜ げんた)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。おかねの甥。両親に死なれたため、親戚に預けられる。しかし、手に負えない腕白のため、盥回しにされる。そのため、おかねがスペースダイモビックにひきとるが、そこでも様々な騒動を引き起こす。
夕月 京四郎 (ゆうづき きょうしろう)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。竜崎一矢の友人。日本人とフランス人のハーフで、剣道の達人。何かにつけて格言を言う癖がある。常に斜に構えるクールな男であるが、適度にボケを混ぜるセンスを持っており、真面目な竜崎一矢にとっては、最高の相棒である。
ニュージャーランド
『闘将ダイモス』に登場する国。島からなる小国で、山には氷河があり、冬の気候は厳しい。最初にバーム星人の攻撃を受けた国であり、そのために荒廃している。しかし、バーム星人との戦いではなく、平和主義者たちと提携による国土復興を選択する。 バランドークをはじめとする平和主義者たちの活動拠点となる。
バートリンク
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。国連事務総長。常識の持ち主であるが、三輪防人の強硬意見に押し切られることが多い。
和泉 ナナ (いずみ なな)
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。和泉振一郎の孫で、竜崎一矢と一緒に育てられたため、彼のことをお兄ちゃんと慕っている。エリカに嫉妬したことも。性格はおてんばで、明るいムードメーカー。怒ると犬のようにワンと吠える癖がある。 空手の腕もなかなかのもの。メカマニアでその方面の知識にも強い。夕月京四郎と共に竜崎一矢を現場でサポートする。
マルガレーテ
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リヒテルエリカの乳母。その愛情ゆえにエリカの竜崎一矢に対する恋心をいち早く見抜く。その後、エリカに献身的に尽くして活躍。その行動力はエリカのピンチを度々救う。
リヒテル
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リオンの息子、エリカの兄。海底魔城を建設し、地球攻撃の指揮をとる。リオンエリカゲロイヤーと共に地球人とバーム星人の平和共存のための会談に出席。 しかし、その席でリオンが暗殺されたため、地球人を虫ケラどもと憎むようになる。勇猛果敢かつ、高潔な性格の持ち、下々の者たちのことにまで気を配る立派な貴公子である。しかし、結果として彼の行動は、地球人、バーム星人の双方に多大な犠牲者を出してしまうことになる。 オルバンの殺害後、戦争指導者としての責任をとって自決する。
カイロくん
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。和泉振一郎が和泉ナナの家庭教師用に作ったロボット。分析、計算を得意とし、その方面から皆をサポートする。性能は優秀なロボットであるが、性格は人間くさくて間が抜けている。 和泉ナナの方がよっぽどしっかりしている。
おかね
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。スペースダイモビックの台所を預かる肝っ玉母さん。隊員たちのことを親身になって世話をする。竜崎一矢とエリカの恋も力いっぱい応援する。
オルバン
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。リオンの死により大元帥となりバーム星人の最高権力者となった男。邪魔なリヒテルたちが地球人との戦争に夢中になっている間に、反対勢力を静粛。さらに冷凍冬眠している小バームの人々に脳改造をほどこし、自分の奴隷とする計画をたてた。 さらにリオンの娘で美少女のエリカと結婚しようとした。
ゲロイヤー
『闘将ダイモス』の登場人物の一人。秘密警察の長官。オルバンの片腕。平和会談の席でリオンを毒殺し、それを地球人の仕業にみせかけるのみならず、そのどさくさにまぎれて竜崎勇殺害、地球人とバーム星人との間に戦争を引き起こす。 リヒテルたちが戦争に夢中になっている間に、反オルバン派を粛清。さらに、巧みに海底魔城をのっとり、不要になったリヒテル一派を排除しようとするが、ライザの策略によってリヒテルを取り逃がす。 狡猾かつ、残忍。巧みに人心を操る。
場所
小バーム (しょうばーむ)
『闘将ダイモス』に登場する人工天体。バーム星人は、故郷の星の爆発の際に人工天体小バームを建設、脱出した。十億の人々は、脱出の際に冷凍催眠状態にされて小バーム内に保管されている。地球侵略は、この十億の民の住む場所を獲得するためのものである。 オルバンは、この十億の民を脳改造することで自分の奴隷にしようとした。
海底魔城 (かいていまじょう)
『闘将ダイモス』に登場する基地。リヒテルが地球攻略のために海底に建設した。船のように浮上することも可能。
その他キーワード
ガルンロール
『闘将ダイモス』に登場する飛行船。バーム星人の将軍たちが指揮用に使う。主にバルバスやリヒテルが使用する。
コブラード
『闘将ダイモス』に登場する飛行船。ガルンロールに代わって使われるようになった。
烈風正拳突き (れっぷうせいけんづき)
『闘将ダイモス』に登場する必殺技。ダイモスが使う空手技。相手に正拳突きを叩き込む。空手ロボであるダイモスを象徴する技だとされている。他にも、烈風の名を冠する技が多数ある。たとえば、手刀で相手を十字に切り裂く烈風十文字斬り、など。
ガルバーFXⅡ (がるばーえふえっくすつー)
『闘将ダイモス』に登場する戦闘機。夕月京四郎和泉ナナが搭乗する。ダイモスをサポートする。
ダブルブリザード
『闘将ダイモス』に登場する必殺技。ダイモスが使う。胸から竜巻をだして相手を吹き飛ばし、落ちてきた相手を空手技でしとめるのがダイモスの必勝パターン。アイザムとの戦いにおいて、アイザムが作った戦闘メカを倒すためにパワーアップされる。
スペースダイモビック
『闘将ダイモス』に登場する宇宙船。竜崎一矢たちの基地として活用される。