概要・あらすじ
天才ピアニストと称される少年・有馬公生は、母の死がトラウマとなりピアノが弾けなくなってしまう。それ以来、鬱屈した日々を過ごす公生。そんな彼を気にかけた幼なじみの少女・澤部椿は、彼をダブルデートへ誘う。
気が乗らないまま待ち合わせ場所に向かった公生は、そこでピアニカを演奏する少女・宮園かをりと出会う。モノクロームだった公生の日常は、かをりとの出会いをきっかけにカラフルに色づいていく。
登場人物・キャラクター
有馬 公生 (ありま こうせい)
中学生3年生。母の厳しい指導のもと天才的なピアニストに成長する。譜面に正確無比な演奏は「機械仕かけ」と称されるほど。母の死がトラウマとなりピアノを弾けなくなっていたが、同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりとの出会いを経て、再びピアニストとしての道を歩んでいく。
瀬戸 紘子 (せと ひろこ)
国内屈指のピアニスト。有馬公生の母・有馬早希とは音大時代からの友人で、早希の生前から公正を近くで見守ってきた。あることが原因で公生には罪悪感を抱いている。
澤部 椿 (さわべ つばき)
有馬公生と同じ中学校に通う3年生。公生とは家が近所の幼なじみで、彼を弟のような存在だと思っている。運動神経抜群で中学ではソフトボール部に所属。ピアノが弾けず鬱屈した日々を過ごす公生をダブルデートに誘い、同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと引き合わせる。
渡 亮太 (わたり りょうた)
有馬公生と同じ中学校に通う3年生で、公生や澤部椿とは幼なじみ。中学に進学後はサッカー部に入り、今では部長として活躍。爽やかなルックスで女の子からよくモテ、自身も女の子が大好き。 一見すると軽薄な男子に見えるが、ときおり鋭い洞察力を発揮して周囲を感心させることも。
有馬 早希 (ありま さき)
有馬公生の母。故人。もともと世界的なピアニストを夢見ていたが、その夢を息子の公生に託し、彼に英才教育を施す。だがあるとき、コンクールを直前に他界、公生にピアノが弾けなくなるトラウマを残す。
市立墨谷中学校 (しりつすみたにちゅうがっこう)
有馬公生やその幼なじみ澤部椿らが通う中学校。
宮園 かをり (みやぞの かをり)
有馬公生と同じ中学校に通う3年生で、明るく天真爛漫な少女。ヴァイオリニストでその演奏スタイルは、正確無比な公生とは対照的。譜面を自分なりに解釈して、感情のおもむくままに音を奏でる。コンクールの審査員からは賛否両論あるが、その情熱的な演奏は多くの観客の胸を打つ。
胡桃ヶ丘中学校 (くるみがおかちゅうがっこう)
突如有馬公生の前に現れたピアニストの少女・相座凪が通う。
井川 江見 (いがわ えみ)
有馬公生と同年代のピアニストで、その実力はトップクラス。クールで大人っぽい雰囲気とは裏腹に、その演奏は気分屋な節がある。好成績を残すこともあれば予選落ちすることも。感情を叩きつけるかのようなドラマチックな演奏とその美貌で観客を虜にする。
相座 武士 (あいざ たけし)
有馬公生と同年代のピアニストで、その実力はトップクラス。小学生時代からコンクールに出場していたが、いつも公生に優勝の座を奪われていた。その悔しさをバネに努力を積み重ねた結果、今ではコンクールの優勝を重ねるまでに成長を遂げた。
相座 凪 (あいざ なぎ)
音楽の名門・胡桃ヶ丘中学校に通う中学1年生のピアニスト。ある日、有馬公生の前に突如姿を現し、彼の指導者である瀬戸紘子に弟子入りを懇願する。どことなく公生を敵視しているような素振りを見せる、ミステリアスな少女。
クレジット
原作
四月は君の嘘 (しがつはきみのうそ)
かつて神童と呼ばれていたが、母の死後ピアノが弾けなくなってしまった少年有馬公生。目標もなくただ日々を過ごしていた彼が、ヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、ピアニストとして再生し成長していく姿を描いた... 関連ページ:四月は君の嘘