セロ弾きのゴーシュ

セロ弾きのゴーシュ

宮澤賢治の童話児童文学の「セロ弾きのゴーシュ」を原作にアニメーション作画の下請け会社「オープロダクション」が企画して自主製作し、「太陽の王子ホルスの大冒険」「アルプスの少女ハイジ」「じゃりン子チエ」「火垂るの墓」の高畑勲」が脚本・演出した。演奏に悩む楽団のチェロ奏者のゴーシュに毎夜様々な動物たちが訪問し、交流することでゴーシュは苛立ちから自分の気持ちや演奏を見直して変わってゆく、音楽と動物のメルヘン。1981年度毎日映画コンクール大藤賞受賞。

正式名称
セロ弾きのゴーシュ
ふりがな
せろひきのごーしゅ
原作者
制作
オープロダクション
公開日
監督
高畑 勲
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
クラシック
 
その他芸能・音楽
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概要

市民楽団金星音楽団は交響曲第六番「田園」の演奏会を控えて小学校を借りての練習の日々である。チェロ奏者のゴーシュは指揮者の楽長から厳しい指導を受けて、水車小屋の家に帰ってからも一人で夜遅くまでチェロの練習をする。

その夜、二本足で立ち人語を話すねこが訪問してトロイメライをリクエストするが苛立つゴーシュは物凄い音で「インドの虎狩り」を演奏してねこを追い出す。

それから夜な夜なかっこう子だぬき野ねずみの親子の訪問を受けてゴーシュの気持ちと演奏も徐々に変わってゆく。

登場人物・キャラクター

ゴーシュ

市民楽団金星音楽団のセロ弾き(チェロ奏者)。楽長の厳しい指導に自身を無くしかけて、水車小屋の住まいで一人夜遅く練習をしていると、夜な夜な動物たちの訪問を受けて、苛立ちから徐々に気持ちと演奏も変化してゆく。

楽長 (がくちょう)

市民楽団金星音楽団の楽長で指揮者。ベートーベンの交響曲第六番「田園」の演奏会のために小学校を借りて練習し楽団員を厳しく指導している。

ねこ

『セロ弾きのゴーシュ』のキャラクター。チェロ奏者のゴーシュを最初に訪問する動物は猫で、シューマンのトロイメライをリクエストするが、楽長の厳しい指導で演奏に悩むゴーシュは怒りを爆発させて物凄い音で「インドの虎狩り」を演奏してねこは驚き逃げ出す。

子たぬき (こたぬき)

『セロ弾きのゴーシュ』のキャラクター。チェロ奏者のゴーシュを三番目に訪問する動物は狸の子供。背負ってきた小太鼓のバチでゴーシュのチェロをたたいてリズムを取り、「愉快な馬車屋」を合奏する。

小学校

チェロ奏者のゴーシュが所属する市民楽団金星音楽団が練習場に借りている、城址の石垣の上に建っている小学校。

かっこう

『セロ弾きのゴーシュ』のキャラクター。チェロ奏者のゴーシュを二番目に訪問する動物は鳥のカッコウ。「カッコウ」と鳴くのはとても難しいので「ドレミファ」を教えてくれとゴーシュに願い出る。

金星音楽団

『セロ弾きのゴーシュ』のグループ。チェロ奏者のゴーシュが所属する市民楽団。市民演奏会にベートーベンの交響曲第六番「田園」の準備をしている。

野ねずみ (のねずみ)

『セロ弾きのゴーシュ』のキャラクター。チェロ奏者のゴーシュを三番目に訪問する動物は野ねずみの母子。ゴーシュの演奏するチェロの音が動物の病気を治すことから母野ねずみは病気の子野ねずみを治すために演奏をお願いする。

場所

日の出文化劇場

チェロ奏者のゴーシュが所属する市民楽団金星音楽団が伴奏を演奏する映画館。サイレントの白黒漫画映画「チュー吉くんの大冒険」の伴奏に天国と地獄を演奏する。

イベント・出来事

市民演奏会

チェロ奏者のゴーシュが所属する市民楽団金星音楽団がベートーベンの交響曲第六番「田園」の演奏をする。

その他キーワード

水車小屋

市民楽団の金星音楽団のチェロ奏者ゴーシュの住居。夜遅くにゴーシュがチェロの練習をしていると、ねこかっこう子だぬき野ねずみ親子ら動物たちが訪問する。

クレジット

原作

宮澤賢治

監督

音楽

間宮芳生

アニメーション制作

オープロダクション

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