概要・あらすじ
無気力に高校生活を過ごしていた岡崎朋也は、3年生の1学期、病気のため1年休学していた少女・古河渚と出会う。渚との出会いを通じて他者との関わり方が少しずつ変化していく朋也。渚の演劇部復活という夢を果たし、2学期が始まった。
朋也ら3年生はそろそろ進路を決めなければいけない頃だが、 朋也は自分の将来が見えないでいた。そんな折り、渚の父・古河秋生が隣街の商店街チームと野球の試合をすると言い出す。
登場人物・キャラクター
岡崎 朋也 (おかざき ともや)
進学校に通う高校3年生。遅刻の常習犯で進学も諦めており、周囲からは不良と見なされている。似たような悪友・春原陽平といつもつるんでいる。
伊吹 風子 (いぶき ふうこ)
岡崎朋也と同じ高校に通う1年生で、いつもひとりでナイフ片手に木方を堀っている大人しい少女。でき上がった彫刻を生徒に渡して歩いている。
春原 陽平 (すのはら ようへい)
岡崎朋也のクラスメイトで悪友。もともとはサッカー部期待の新人だったが、とある理由で退部している。本人は不良を気取っているが、空回り気味である。
古河 秋生 (ふるかわ あきお)
古河渚の父で、妻の古河早苗と共にパン屋を営む。大雑把な言動に反して根は優しく、無邪気で心優しい父親である。大の野球好き。
古河 渚 (ふるかわ なぎさ)
岡崎朋也と同じ高校3年生だが、病気で1年間休学をしていたため一つ年上。気弱な性格だが、廃部となった演劇部を復活させるべく奔走、その夢を見事叶えている。
春原 芽衣 (すのはら めい)
春原陽平の妹で、中学2年生。不真面目な兄とは対照的によく出来た妹。兄を心配してよく田舎から訪ねてくる。伝説的ロックシンガー・芳野祐介のファン。
坂上 智代 (さかがみ ともよ)
岡崎朋也の高校に転校してきた2年生。朋也たちより年下だが、まるで先輩のような話し方で全然年下らしくない。男子学生が束になってもかなわないほど腕っ節が強い。
宮沢 有紀寧 (みやざわ ゆきね)
岡崎朋也と同じ学校に通う後輩で、高校2年生。資料室にこもっていて、学校のことや町のことに詳しい。おっとりした見た目だが、何故か校外の不良たちに慕われている。
相楽 美佐枝 (さがら みさえ)
岡崎朋也が通う高校のOGで、現在は春原陽平の住む男子寮の寮母。世話好きで寮生から好かれているが、規律を守らない者には容赦なくプロレス技をおみまいする。
一ノ瀬 ことみ (いちのせ ことみ)
岡崎朋也の同級生で、学年一の秀才。だが、授業に出ず図書室で本を読んでいることが多い。やや浮世離れしていて、不思議な行動を取りがち。
古河 早苗 (ふるかわ さなえ)
古河渚の母であり、夫の古河秋生と共にパン屋を営む。包容力にあふれた良き母だが、娘の渚と同じくらい子供っぽい性格。ユニークなパンをつくる。
芳野 祐介 (よしの ゆうすけ)
岡崎朋也が通う高校のOBで、電気工の青年。かつて伝説のロックシンガーとして名を馳せていたが、とある事情から地元に帰り今の仕事につく。
藤林 杏 (ふじばやし きょう)
岡崎朋也の隣のクラスで委員長を務める。勝ち気な性格だが、面倒見の良い女の子。朋也のクラスの委員長・藤林椋とは双子の姉妹。
藤林 椋 (ふじばやし りょう)
岡崎朋也のクラスの委員長で、藤林椋の双子の妹。勝ち気な姉とは対照的に、おとなしく女性らしい性格。占いが大好きだが、まったく当たらない。