概要・あらすじ
四魂のかけらを探す日暮かごめと犬夜叉達の旅は続く。彼らを付け狙う奈落は、自ら生みだした妖怪に狙われるが、それすら奈落の計略のうちにあった。遂に完成した四魂の玉を、奈落は体内に取り込み、大蜘蛛に変化した。
犬夜叉達の最後の戦いの果てに待つものは。
登場人物・キャラクター
日暮 かごめ (ひぐらし かごめ)
普通の女子中学生だが、家の神社にあった骨喰いの井戸から戦国時代にタイムスリップしてしまい、犬夜叉と出会う。戦国時代の巫女、桔梗の生まれ変わりで、砕け散り各地に散ってしまった四魂の玉のかけらを集める旅に犬夜叉と行くことになり、彼をかけがいのない存在と思うようになる。 完結編では、封じられていた霊力を解放する。
犬夜叉 (いぬやしゃ)
妖怪を父に、人間を母に持つ半妖。巫女である桔梗と恋仲になるが、奈落の策略で仲違いし、桔梗の放った封印の矢で封印されていた。タイムスリップして来た日暮かごめによって解放され、共に四魂のかけらを探す旅に出る。 父の形見である鉄砕牙(てっさいが)で必殺技の冥道残月破を使えるようになる。
神無 (かんな)
奈落が生みだした無の妖怪。幼い少女の姿で、魂を吸い取る死鏡を持っている。心を持たず感情もないが、神楽を思いやる行動を見せた。
曲霊 (まがつひ)
四魂の玉の邪念で、奈落を構成する妖怪達の肉体に憑依して現れる。霊体のため琥珀に乗り移るなどして四魂の玉の完成を目論む。殺生丸を圧倒する戦闘力の持ち主。日暮かごめの霊力を封印していた張本人である。
神楽 (かぐら)
奈落が生みだした風の妖怪。扇子を武器に使い、風刃の舞、竜蛇の舞、死体を操る屍舞などの技を使う。
珊瑚 (さんご)
妖怪退治を生業とする少女。奈落の企てで父や弟の琥珀を殺されるが、犬夜叉の仕業と吹き込まれて、犬夜叉を付け狙っている。誤解が解けた後は共に旅をするが、奈落が甦らせた琥珀を人質に取られた形になって苦悩する。 倒した妖怪の骨を集めて作ったブーメラン型の武器・飛来骨を操り、敵をなぎ払う。
桔梗 (ききょう)
日暮かごめの前世で強大な力を持つ巫女。四魂の玉を護る役を担っていた。犬夜叉と相思相愛となるが、桔梗に横恋慕していた野盗・鬼蜘蛛が変化した妖怪・奈落の企みで犬夜叉と仲違いし、犬夜叉を封印して死んだが、復活する。 当初犬夜叉を殺そうとしていたが、後に奈落を浄化するため戦い、犬夜叉の腕の中で息絶えた。
魍魎丸 (もうりょうまる)
白童子が妖怪を集めて作った身体に人間の魄を入れて生みだした。犬夜叉や殺生丸をも圧倒する力の持ち主。
楓 (かえで)
桔梗の妹で自身も巫女。タイムスリップしてきた日暮かごめを桔梗の生まれ変わりと見抜いて、犬夜叉に言葉の念珠をかけた。
赤子 (あかご)
奈落が生みだした人の妖怪。奈落から自身の心臓と冷酷な人間の感情を受け継いでいる。赤子の姿をしているが、他の妖怪に命令することができる。自分こそが本当の奈落だと考えるようになり、奈落の抹殺を企む。
琥珀 (こはく)
珊瑚の弟で、奈落の策略によって一度は死亡したが、奈落に四魂のかけらを埋め込まれ、奈落の部下として甦る。奈落の手で記憶を封じられていたが、やがて記憶を取り戻し、奈落に敵対する。 復活した桔梗と行動を共にしていた。
冥加 (みょうが)
犬夜叉の父と犬夜叉に仕える虱妖怪で、父の墓守をしていた。臆病者で、危険を察知すると姿を消す。
刀々斎 (とうとうさい)
よぼよぼの老人の姿をした刀鍛冶の妖怪で、犬夜叉の父の牙を鍛えて「天生牙」と「鉄砕牙」の二振りの刀を造った。そのため「天生牙」と「鉄砕牙」の秘密を知っている。
殺生丸 (せっしょうまる)
犬夜叉の兄である純血種の妖怪。妖怪であることに誇りを持ち、人間や半妖を見下している。半妖の犬夜叉を憎み、父の形見の鉄砕牙を犬夜叉から奪い取るため何度も犬夜叉を襲う。 父の形見で鉄砕牙と対となる天生牙(てんせいが)と、鬼の牙を鍛えた刀・闘鬼神を武器として使う。
鋼牙 (こうが)
妖狼族の若頭。右腕と足に仕込む四魂のかけらの力で、犬夜叉に匹敵する力を持つ。日暮かごめの霊力に興味を持ってさらうが、巣穴にいても動じない日暮かごめに惚れてしまう。
弥勒 (みろく)
日暮かごめ、犬夜叉と行動を共にする美形の法師。金持ちを騙して大金をせしめたり、美女と見ると見境なく口説いているが、体術、法力とも達人の域に達している。右手の手の平にある風穴で敵を吸い込むことができるが、弥勒自身が風穴に飲み込まれる運命が待っている。 共に旅をするにつれ珊瑚とは恋仲になり、彼女のため風穴を使い続けることを選ぶ。
夢幻の白夜 (むげんのびゃくや)
奈落が生みだした幻の妖怪。鋼牙の四魂のかけらを狙う。
白童子 (はくどうし)
妖怪・赤子が神泉和尚の法力によって真っ二つにされ、その片割れが別の妖怪となった。子供の姿をしている。赤子と組んで奈落を殺そうと企む。
りん
言葉を喋れない孤児の少女。犬夜叉に破れて傷ついた殺生丸を介抱した。人食い狼に殺されるが天生牙の力で甦り、言葉を取り戻した。殺生丸になついて、彼と行動を共にする。
七宝 (しっぽう)
雷獣兄弟に父を殺された子狐妖怪。犬夜叉が雷獣兄弟を倒したことで犬夜叉達の旅に加わる。妖怪の力はそれほどではない。
翠子 (みどりこ)
妖怪達の魂を自分に取り込み、四魂の玉を生みだした伝説の巫女。四魂の玉の中で妖怪と戦い続けている。
その他キーワード
鉄砕牙 (てっさいが)
『犬夜叉』に登場する武器。犬夜叉の父が自らの牙を刀々斎に与えて鍛えさせた刀。一振りで百の妖怪をなぎ倒すと言われている。父の墓に遺されていたが、犬夜叉が受け継ぐ。普段は錆びているが、犬夜叉の妖力で巨大な刃の形状に変わる。 風の傷、爆流破、金剛槍破などの技がある。殺生丸との一騎打ちで、必殺技の一つ冥道残月破を得る。
天生牙 (てんせいが)
『犬夜叉』に登場する武器。犬夜叉の父が自らの牙を刀々斎に与えて鍛えさせた刀。遺言により殺生丸に渡された。鉄砕牙とは逆に一振りで百の命を救うとされる。現世のものは一切切れないが、あの世の存在を断ち斬ることができる。 かつて鉄砕牙から分かれた刀で、あくまで鉄砕牙の従に位置する刀で、そのことが殺生丸のプライドを傷つけ、犬夜叉と雌雄を決する要員となった。
クレジット
原作
犬夜叉 (いぬやしゃ)
戦国時代へとタイムスリップした女子中学生・日暮かごめが、半分人間の血が混ざった妖怪・犬夜叉や仲間たちと共に、強大な力を持つ四魂の玉を巡る冒険と戦いに巻き込まれていく和風冒険ファンタジー。高橋留美子の長... 関連ページ:犬夜叉