言葉のチョイスを間違ってしまう暴言美少女
容姿端麗、文武両道の女子高生、綾乃と、低身長で小心者の守山のすれ違いを描いた学園ラブコメディ。クラスメイトの守山に好意を抱いている綾乃は、様々なアプローチを試みるが、彼女には言葉のチョイスが下手という致命的な欠点があった。例えば、一緒に週番をやったときのこと。日誌を書くのに時間がかかり帰りが遅くなったことを謝る守山に、綾乃は「アナタ馬鹿?」と答える。守山は泣きながら走り去るが、綾乃の真意は「アナタと一緒にいられて嬉しいの、馬鹿言わないで」というものだった。また、散歩中のダックスフントの可愛さに感動したときには、守山のことを「まるで犬よね」「ダックスフントみたい」と言い、彼をへこませた。綾乃の暴言により二人の距離はなかなか縮まらないが、それでも少しずつお互いを意識するようになっていく。
綾乃の積極的なアプローチ
綾乃のアプローチは積極的である。守山の追試が決まると、彼の家に押しかけて勉強を教える。夏休みに守山との思い出づくりを計画している綾乃は、補習で彼の時間が潰れると困るのだ。お陰で無事に夏休みを迎えた守山は、初日から綾乃のショッピングにつきあうことになる。服の試着では、下着姿を守山に見せてしまうというハプニングも起きる。また、他の日には女性陣三人と守山で海に遊びにいくイベントが発生。守山は、イタズラ好きな水着美女たちに、胸を押し当てられるなど、逆ハーレム的な展開もある。
恋のライバル(?)たち
主人公二人の他にも個性的なキャラクターが登場する。綾乃の幼馴染である古里鈴菜は、綾乃ラブの女の子。綾乃の恋バナを聞き恋の相手を自分だと勘違いしたり、日曜日に守山の家を訪ねた綾乃に嫉妬を感じたりする。また、守山を訪ねて突然教室にやってきた陸上部の1年生、日向あさひは、綾乃とは対照的な女の子。ショートカットで健康美がまぶしいあさひは、守山に「ボクが彼女になってあげてもいいですよ」とストレートな発言をする。そんなあさひの言動に、綾乃は嫉妬心を燃やす。
登場人物・キャラクター
琴ノ葉 綾乃 (ことのは あやの)
黒のロングヘアーが特徴の高校2年生の美少女。勉強もスポーツも得意で、クールな女王様っぽい口調だが、中身は普通の女の子。言葉のチョイスがヘタ過ぎて暴言ばかり吐いてしまい、自分の真意が伝わらない。クラスメイトの守山に好意を抱いているが、頑張れば頑張るほど誤解を生んでしまう。
守山 陽彦 (もりやま はるひこ)
綾乃のクラスメイトの男の子。小学生と間違われるほど背が低い。綾乃が想いを寄せる相手だが、好意とは正反対としか思えない暴言ばかり浴びせ続けられ、すっかりビビっている。普段は足が遅いが、綾乃から逃げる時だけは俊足を発揮する。
書誌情報
琴ノ葉さんが恋してる 4巻 小学館〈サンデーGXコミックス〉
第1巻
(2016-03-18発行、978-4091574411)
第2巻
(2016-10-19発行、978-4091574589)
第3巻
(2017-06-19発行、978-4091574893)
第4巻
(2018-04-19発行、978-4091575173)







