あらすじ
第1巻
平凡なサラリーマンの下山口一郎は、給料日に映画を観て、少し値段が張る店で晩飯を食べることを唯一の楽しみにしている、冴えない日常を送っていた。そんなある日、一郎は仕事中にひょんなことからトラックの荷台に閉じ込められ、そのまま異世界へと召喚されてしまう。ラノベで読んだ異世界召喚ファンタジーの主人公のような立場になったのかと意気込む一郎だったが、どうやら召喚を行った大臣たちにとっては期待外れだったらしく、一郎はハズレガチャ扱いされ、放置されてしまう。そして、もとの世界に戻る方法もわからず、一郎は言葉も理解できない異世界で生きていくことになる。(第1話「異世界」。ほか、15エピソード収録)
登場人物・キャラクター
下山口 一郎 (しもやまぐち いちろう)
平凡なサラリーマンの日本人男性。召喚の儀式によって異世界へ召喚され、もとの世界へ戻れなくなってしまう。特になんの取り柄もなく、一人静かにご飯を食べることくらいしか楽しみがない。そのため、食事の席に他人が来ることを極端に嫌い、食事をする席は慎重に選ぶ。異世界にある魔法都市帝国との戦争で、国を守るための聖訪者(フレムダ)として、小国サンキルガルに召喚されるものの、聖訪者としては星1クラスのハズレだったため、冷遇されている。異世界でもザコモンスターの討伐などで日当を稼ぐ、冴えない日常を送っている。
下級精霊 (ものしり)
異世界の言葉が理解できない下山口一郎のために、大臣が支給した小さな精霊。光の玉に羽根が生えたような見た目をしており、宙に浮いている。言語の自動変換機能があり、下級精霊が近くにいると異世界の人と問題なく会話ができるようになる。「ヘイ、下級精霊(モノシリ)」と呼びかけると現れて、翻訳だけでなく道案内や食事ができる場所を紹介してくれるなど、便利な機能も備えている。
鷺ノ宮 悠人 (さぎのみや ゆうと)
異世界の小国サンキルガルによって召喚された日本人の青年。聖訪者(フレムダ)として星1ランクのハズレである下山口一郎を召喚してしまったサンキルガルが、次の期待を込めて召喚した人物。星3ランクの当たりで、すぐに魔法を習得し、手ごわいモンスターも楽々倒す。知識も豊富で、異世界でシャワーやタピオカミルクティーなどを開発し、尊敬を集めている。それでも一郎のことを馬鹿にすることなく先輩扱いするなど、謙虚な性格をしている。
大臣 (だいじん)
異世界にあるサンキルガルという小国の大臣を務める男性。禿げ頭で口ひげを生やしている。来る魔法都市帝国との戦争に備えて聖訪者(フレムダ)を召喚している。下山口一郎を召喚したものの、星1ランクのハズレだったためほぼ放置状態で、もとの世界に戻す方法もわからないと答えるなど、無責任なところがある。サンキルガルの経済状態が厳しいという事情もあり、非常にケチな人物。
ファロレ
異世界の森で暮らすエルフの女性。金髪のロングストレートヘアで、耳が長くとがっている。迷いの森に迷い込んでしまった下山口一郎を出口まで案内してくれた。一郎から少しだけ森を出て暮らしてみないかと誘われるも、今婚活中でうまくいきそうだからと断った。エルフはふつう簡単に会える存在ではないため、人間の中にはエルフの根強いファンも存在する。人間よりも寿命が長い。
織田 信長 (おだ のぶなが)
異世界で下山口一郎が出会った日本人の男性。天正10年(1582)に本能寺から、聖訪者(フレムダ)として異世界に召喚された第六天魔王の「織田信長」だと名乗っている。しかし、本当は5年前の平成26年(2014)に召喚された星1ランクの聖訪者で、最初にいた城から役立たずと追い出され、放浪の末に村にたどり着いた。もとの世界で板前をしていた経験を活かして、味噌や醬油の作り方を村人に教えているうちに、村人からちやほやされて調子に乗り、織田信長を名乗るようになった。
秋津 (あきつ)
聖訪者(フレムダ)として異世界に召喚された日本人の男性。異世界の街、アルカンタの冒険者ギルドに所属している。同じ冒険者ギルドに所属する中井や上石神井、サンキルガルからアルカンタへ出向してきた下山口一郎とパーティーを組む。元の世界では営業マンをしていた。身軽で素早い動きをする狩人タイプで、戦闘では弓矢を使って戦う。
中井 (なかい)
聖訪者(フレムダ)として異世界に召喚された日本人の男性。異世界の街、アルカンタの冒険者ギルドに所属している。同じ冒険者ギルドに所属する秋津や上石神井、サンキルガルからアルカンタへ出向してきた下山口一郎とパーティーを組む。パーティーでは唯一の星3ランクの聖訪者だが、最初にいた城での待遇が不満で抜け出してきた。元の世界ではシステムエンジニアをしていた。魔法に詳しく、攻撃魔法や回復魔法もこなす賢者タイプ。
上石神井 (かみしゃくじい)
聖訪者(フレムダ)として異世界に召喚された日本人の男性。異世界の街、アルカンタの冒険者ギルドに所属している。同じ冒険者ギルドに所属する秋津や中井、サンキルガルからアルカンタへ出向してきた下山口一郎とパーティーを組む。元の世界では事務員を務めていた寡黙な人物。補助魔法が得意な魔術師タイプ。
中級精霊 (わけしり)
星3ランクの聖訪者(フレムダ)である中井が使っている中級精霊。星1ランクの下山口一郎に支給された下級精霊よりも高性能で、遠くまで飛べるほかに会話能力も高い。
クナハ
異世界で暮らすトレジャーハンターの女性。商人ギルドからの依頼で、盗賊団退治に盗賊団のアジトへやってきた下山口一郎たちのパーティーと出会う。盗賊団のアジトから金目のものを奪って逃げたあと、アルカンタの冒険者ギルドに新しく配属される。しかし、サークルクラッシャーばりに冒険者ギルドをひっかきまわし、冒険者ギルドから秋津、中井、上石神井が脱退する事態を招く。
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