真夏のエデン

真夏のエデン

共通する思い出を持つ3人の少年少女たち。大人になった彼女たちの、交錯する恋心を描いた作品。子供の頃から病弱だった少女が、持病を抱えながらも弱い自分を捨てて強さを身につけていく姿も描かれる。「プチコミック」2011年7月号から2013年7月号にかけて連載された作品。

正式名称
真夏のエデン
ふりがな
まなつのえでん
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

子供の頃から身体が弱く、激しく咳き込む発作を抱えていた芦田水夏は、13歳の夏休みを田舎の祖母の家で過ごしていた。田舎の子供たちとは言葉も違い、打ち解けられずに1人ぼっちでいたが、紺野冬麻と名乗る少年と出会ったことで、水夏は楽しい時間を送ることができた。そして水夏が東京へ帰る日、冬麻が駅に見送りに現われ、2人は「来年必ず会おう」と約束を交わす。

しかし次の年、冬麻は姿を現さなかった。それから10年以上の時が過ぎ、水夏は会社の懇親会で偶然に冬麻と再会し、交際を申し込まれる。初恋の相手と結ばれて幸せなはずの水夏だったが、冬麻の双子の兄である和久井秋也を紹介された途端、心を激しく揺さぶられることとなる。水夏が思い出の夏を一緒に過ごした初恋の相手は冬麻だったのか、あるいは秋也だったのか。

複雑な過去が3人の運命をもてあそぶ。

登場人物・キャラクター

芦田 水夏 (あしだ みずか)

派遣OLとして働く25歳の女性。子供の頃から身体が弱く、激しい咳が止まらなくなる発作を抱えていたせいで、同級生たちの中に居場所がなかった。東京を逃れ、田舎の祖母の家で過ごしていた13歳の夏休みに紺野冬麻と出会い、楽しい思い出を作った。しかし思い出の少年が実は冬麻ではなく、和久井秋也だったことを知り、秋也にどんどん惹かれていく。

和久井 秋也 (わくい しゅうや)

紺野冬麻の双子の兄で、芦田水夏より1歳年上。14歳の時に交通事故で両親を亡くし、祖父母の家に引き取られたため冬麻とは離れ離れで育った。両親の事故や、その後引き取られた先で冬麻が虐待を受けていたことに対し、罪悪感を抱いている。水夏の派遣先の会社の社長で、仕事に厳しく言葉も冷たいが、本当は優しい一面を持つ。

紺野 冬麻 (こんの とうま)

和久井秋也の双子の弟で、芦田水夏より1歳年上。14歳の時に交通事故で両親を亡くし、子供のいない親戚に引き取られたため秋也とは離れ離れで育った。引き取られた家で虐待を受けていた過去を持つ。企業のHPをデザインする事務所に勤めており、水夏の派遣先の会社と取引がある。大人になった水夏と出会い、すぐに交際を申し込む。

西浦 カナ (にしうら かな)

芦田水夏の派遣先の会社の正社員。美人だがさっぱりした男っぽい性格。水夏の祖母が暮らしている田舎の出身者で、水夏とはルームメイトにして幼なじみでもある。水夏と和久井秋也、紺野冬麻の複雑な関係を唯一知る存在で、水夏の良き相談相手となっている。

永島 (ながしま)

芦田水夏の派遣先の会社の男性社員。チャラチャラしていて女の子が大好きということもあり、周囲の人たちから軽んじられているが、決して嘘はつかず責任感の強い性格。社長である和久井秋也のことをとても尊敬している。西浦カナに想いを寄せている。

大河内 紗希 (おおこうち さき)

和久井秋也の高校時代の同級生で、当時男女の関係にあった女性。父親の経営する「大河内商事」で働いている。秋也が大切に守ろうとしている田舎のミズナラの森を伐採し、商品として利用したいと考えている。

野口 (のぐち)

雑誌「MEN'sキュンキュン」でライターをしている男性。少々強引な性格で、読者が食いつく記事を書こうとするあまり、取材相手のプライバシーを無視することがある。和久井秋也と紺野冬麻の過去についてしつこく詮索する。

場所

oak (おーく)

和久井秋也が起業し、経営している通信販売会社で、芦田水夏が派遣社員として勤めており、正社員には西浦カナ、永島らがいる。社長である秋也の方針で、やる気のある者にはたとえ派遣でもチャンスを与えるという社風。

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