概要・あらすじ
ある日のこと。偶然、玉神社を見つけたカケルは、「来週の運動会で速く走れますように」と願い事をする。すると、社の扉が開き、まばゆい光とともに、荘厳な姿の神様が現れた。カケルが、神様のかっこよさに感動していると、神様の後ろから、雲に乗った二頭身の爺さんが現れた。荘厳に見えた神様は、爺さんが描いた巨大な看板だったのだ。爺さんは自らを神たまと名乗るが、カケルは信用しない。本物なら願いを叶えてみろというカケルに、神たまは真剣な顔つきで「気」をためていく。そして、オーラが最高潮に達した次の瞬間、神たまは、パソコンを取り出してネット検索を始めた。神たまには人間の足を速くするといった、便利な魔法のような力はないのだ。神たまは、ネットで見つけた「速く走る方法」を見せて練習をうながすが、カケルは練習が面倒だといって言うことを聞かない。すると神たまは、スーッと上空に移動し、カケルめがけていきなり「神ナリ(カミナリ)」を落とした。かろうじてカミナリを避けるカケルに、次々とカミナリを落としていく神たま。こんなふうに神たまとカケルの練習は続き、その結果、カケルの足はすごく速くなっていた。喜ぶカケルがふと顔を上げると、いつの間にか、神たまの姿は消えていた。そして迎えた運動会当日。神たまは荘厳な神様の姿でカケルの応援にやって来る。しかし、荘厳な神様は巨大な看板である。バランスを崩したかと思うと、大きな音を立てて倒れてしまい、カケルはその下敷きになってしまった。こうして、神たまの出現により、運動会は中止となった。
登場人物・キャラクター
神たま (かみたま)
玉神社にいるまん丸顔で二頭身の神様。プカプカ浮く雲に乗っており、天使の輪っかを持つ。額には「神」の文字があり、禿頭に髪の毛が一本だけ生えている。10万ボルトの落雷である「神ナリ」を落とすほか、時間を止めたり、体を自在に変形させたりなど、不思議でヘンテコな力を持つ。玉神社にやってくる子供たちの願いを叶えようとするが、その方法が独特すぎるため、いつもトラブルとなる。
書誌情報
神たま 4巻 小学館〈てんとう虫コミックス(少年)〉
第1巻
(2021-02-26発行、 978-4091432780)
第2巻
(2022-10-28発行、 978-4091434005)
第3巻
(2023-11-28発行、 978-4091436658)
第4巻
(2024-09-27発行、 978-4091497833)