概要・あらすじ
ある日、異世界「海原と中原」を治める最高神のアンバレンスが、日本の山奥の寂れた社を訪れた。アンバレンスの目的は、そこに住む土地神の赤鞘であった。アンバレンスによると、「海原と中原」は元々、彼の母である母神が治める世界だったという。ところが、1年ほど前、世界が安定しつつある途中、母神は後のことをすべてアンバレンスに押し付け、別の世界へと旅立ってしまった。残されたアンバレンスは、人事異動でてんやわんや。地方の神々を引き上げたりして調整したが、優秀な神々が半分以上連れ去られてしまったため、みんな過労死寸前の状態だという。そこでアンバレンスが目をつけたのが、土地神の赤鞘だった。赤鞘に自分の世界の土地管理をやってもらえないかと頼みに来たのだ。雑魚神を自認する赤鞘は、恐縮して申し出を断ろうとするが、すでに日本の最高神、アマテラスに話が通っているという。アンバレンスの熱意とアマテラスの圧力に屈した赤鞘は、「海原と中原」に向かうことを決意した。こうして異世界にやってきた赤鞘は、草木一本生えていない荒野の復活・再生に取り掛かることになった。
登場人物・キャラクター
赤鞘 (あかさや)
日本の山奥の社でひっそり生きていた土地神。時代劇に出てきそうな和装の青年。真っ赤な鞘の日本刀を脇に差しているが、実は本体はその日本刀。控えめで地味な性格で、自分を雑魚神と卑下している。しかし、土地管理能力は高く、丁寧で繊細な技を持つ。「海原と中原」という世界を治める最高神、アンバレンスの頼みで、異世界に行き、荒れた土地を開拓することになる。
アンバレンス
異世界「海原と中原」を治める最高神。太陽神でもある。赤い短髪とヘアバンドが特徴。最高神らしからぬ、見た目はヤンキーのような青年。性格も軽め。「海原と中原」の開発途中で旅に出てしまった母親(母神)の尻拭いに苦労する。赤鞘の高い土地管理能力に目をつけ、彼を自分の世界にスカウトする。
エルトヴァエル
アンバレンスの部下の天使。情報収集と諜報(ちょうほう)活動が得意な少女で、赤鞘の専属補佐に任命される。金髪のツインテールが特徴。頭上に浮かんぶ光の輪と白い翼を持つ。「海原と中原」の神と人を繋(つな)ぐ重要な存在であるが、悪い言い方をすれば中間管理職で苦労も多い。飛行能力も高く、航続可能距離と隠密性に優れるが、急降下だけは大の苦手。
クレジット
- 原作
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アマラ
- キャラクター原案
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乃希