私が言うとおりになる

私が言うとおりになる

『魔法少女 俺』で知られる毛魂一直線の本格長編連載。現代の日本、インチキ臭い占いの専門学校が舞台。超人的な身体能力を持つが限りないバカの外宮ソウは、魔女に憧れ、明らかに怪しい「上北野沢スピリチュアルアカデミー」への進学を決める。ソウを追いかけて同校に進学したストーカー気質の熊野メイが、奇想天外な魔術騒動に巻き込まれる姿を描いた、スピリチュアル学園ラブ・コメディ。シュールでハイテンションなギャグが繰り広げられる一方で、主人公二人の恋愛やクラスメイトとの友情などが、シリアスに展開していく点が特徴的。講談社「ヤングマガジンサード」2015年第3号から2016年第7号まで連載。

正式名称
私が言うとおりになる
ふりがな
わたしがいうとおりになる
作者
ジャンル
オカルト
 
ラブコメ
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
全3巻完結
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一筋縄ではいかないハチャメチャ・ラブコメディ

高校3年生の熊野メイは、小学校の頃から外宮ソウを追いかけ続けてきた、一途な女子である。ソウと同じ大学に進学し、甘い将来を夢見るメイだったが、ソウの進学希望は占いや魔術の専門学校「上北野沢スピリチュアルアカデミー」だった。ソウは幼い頃、魔女に助けられたことがあり、魔女や魔術に憧れていたのだ。怪しすぎる学校への進学を諦めさせようとするメイだったが、力及ばず、結局二人でスピリチュアルアカデミーに入学することになる。本作は、『魔法少女 俺』『そんな目で見てくれ』など、一風変わった設定が得意な毛魂一直線らしく、一筋縄ではいかないメイとソウの関係を、ギャグまみれで描いたハチャメチャなラブコメディである。

なぜかライバル関係になってしまうメイとソウ

うさん臭いアカデミーに進学しようとするソウを止めようと、メイは占い師の姿で近づき、「その道を行けば死ぬ」と大ぼらを吹く。しかし、占い師がメイだとバレてしまい、噓つき呼ばわりされたうえ、軽蔑されてしまう。取り乱したメイは、その場をなんとか繕おうと、自分は本物の魔女だと啖呵(たんか)を切る。そして、ソウは自分と違ってアカデミーには受からない能なしだと煽りまくった。その結果、メイはアカデミー合格を賭けた勝負を申し込まれることになる。その後紆余(うよ)曲折を経て、二人は特待生として、ともに専門学校に合格。こうして憧れの人とキャンパスライフを送れることになったメイだが、ソウとのライバル関係は続いていくのだった。

怪しすぎるスピリチュアルアカデミー

あらゆるスピリチュアルな専門知識が学べるという「上北野沢スピリチュアルアカデミー」は、月々の学費が1億円のところ1000万円ポッキリという、超怪しい専門学校。伝説の魔女だという女性講師は、面接で実家の資産や、臓器を売る覚悟を調査し、入学後も50万円の教材を生徒に売りつける。また、実習と称していきなり生徒を「占いの館」で働かせるなど、ツッコミどころ満載である。そんな詐欺まがいで拝金主義の学校だが、本物の霊能力を持つ講師もごく僅かだが存在する。メイはアカデミーで様々な経験をするうちに、自分に不思議な力があることに気がつく。そして、メイとソウに関わる重大な事実が次第に明らかになっていく。

登場人物・キャラクター

熊野 メイ (くまの めい)

18歳の女子。外宮ソウに想いを寄せ、小学生の時からずっと彼を追いかけ続けるストーカー。祖母と二人暮らしをしている。ソウと同じ大学で楽しい学園生活を送るのが夢。ソウの進学希望が、どうみても詐欺臭い「上北野沢スピリチュアルアカデミー」だと知り、何とか阻止しようと自らも同校を受験。しかしなぜか合格して、同校の特待生になる。その後、霊能力があることが発覚し、様々な魔術騒動に巻き込まれる。ソウからはライバル視されており、ケンカ相手になってしまっている。

外宮 ソウ (そとみや そう)

18歳の男子。超人的な身体能力を持ち、種目を問わずいろいろな大学からスポーツ推薦の誘いを受ける。しかし、小さい頃遊園地で魔女に命を救われて以来、魔女に憧れており「上北野沢スピリチュアルアカデミー」への進学を決める。脳も筋肉でできているウルトラバカだが、魔女になりたいという情熱は本物。熊野メイとともに特待生としてアカデミーに迎え入れられる。メイの才能に嫉妬し、ライバル心を燃やす。

書誌情報

私が言うとおりになる 全3巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

第1巻

(2015-11-06発行、 978-4063826753)

第2巻

(2016-06-20発行、 978-4063827910)

第3巻

(2017-07-20発行、 978-4065100202)

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