さんすくみ

さんすくみ

奈良を舞台に、神社・寺・教会、それぞれの跡取り息子3人が周囲の人々を巻き込む様子と、宗教法人の裏側をリアルに描く、ヒマなし、ラブなし、トラブルありの脱力系コメディ。

正式名称
さんすくみ
ふりがな
さんすくみ
作者
ジャンル
オカルト
 
ギャグ・コメディ
レーベル
フラワーコミックス α(小学館)
巻数
既刊9巻
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概要・あらすじ

相澤恭太郎伊波孝仁綾本工は、それぞれ奈良の永室神社、九誉寺、秋日野教会の跡取り息子。何をするにも3人一緒。真面目だが今ひとつ報われない日々の中、一人前の神主、住職、牧師になるため、次々起こるトラブルを3人の力で解決していく、ちょっと笑える脱力系友情コメディ。

登場人物・キャラクター

相澤 恭太郎 (あいざわ きょうたろう)

『さんすくみ』の主人公の一人。永室神社の跡取り息子。大柄だが気が弱く、災厄に見舞われがちなヘタレの雨男。3人の中では唯一霊感がない。達筆だが線が細く御朱印もイマイチで、伊波孝仁に書いてもらったこともある。甘いものに目がなく、その食べっぷりは驚異的。

伊波 孝仁 (いなみ たかひと)

『さんすくみ』の主人公の一人。九誉寺の跡取り息子。真面目な性格の常識人だが、ライバル意識も強く、京都の僧侶の叡信とは何かと張り合っている。霊感が強く、すぐ見えてしまう体質だが、おばけが大の苦手。夜の墓場は大嫌い。妹の伊波七緒が綾本工のことを好きだと知り、気を揉んでいる。

綾本 工 (あやもと たくみ)

『さんすくみ』の主人公の一人。秋日野教会の牧師の息子で、神学部に通いながら牧師を目指す。オカルトと美女が大好きなドイツ人のクオーター。とくに陰鬱な雰囲気の美女が好き。霊感があり見えることを喜んでいる。ドイツ語が堪能で女子にモテるが、極度のオカルト好きのため彼女ができない。ドイツ人の祖父が大好き。

相澤 怜一郎 (あいざわ れいいちろう)

相澤恭太郎の父。永室神社の神主。いつも陰ながら息子を見守っている。妻の相澤静子には頭が上がらない。息子の相澤恭太郎の字が貧弱なため、御朱印はすべて自分が書いている。

相澤 静子 (あいざわ しずこ)

相澤恭太郎の母。神職の資格を持ち、祭事でも奉仕することがある。怒ると鬼のように怖い。何かとトラブルを起こす相澤恭太郎、伊波孝仁、綾本工の3人はよく叱られている。牡蠣が大好きで、息子の相澤恭太郎の買ってきた牡蠣にあたって寝込んだこともある。

伊波 正顕 (いなみ しょうけん)

伊波孝仁の父。室町時代に建立された九誉寺の住職。面倒くさがりで、朝の鐘突きも息子の伊波孝仁に押し付けようとしている。伊波孝仁とは正反対で霊感がまったくないので、息子が一人でしゃべっているように見えることもしばしば。娘の伊波七緒を溺愛している。

伊波 七緒 (いなみ ななお)

伊波孝仁の妹。清母女学院に通う高校生。綾本工が大好きで、アタックし続けているが、兄の伊波孝仁に妨害されている。クリスマスに綾本工に悪趣味なぬいぐるみをプレゼントし喜ばれている。人手が足りなくなった永室神社で、相澤恭太郎の母の相澤静子に頼まれ、正月の三が日、綾本工と一緒に巫女のバイトをした。

綾本 実 (あやもと みのる)

綾本工の父。秋日野教会の牧師。ドイツ人の父を持つ日本人とのハーフ。お酒がまったく飲めない。ドイツから遊びに来た父のハインリヒ・ハインツの行動に振り回されることもしばしば。綾本実曰く、綾本工とハインリヒ・ハインツが揃うと必ずトラブルが起こるらしい。

ハインリヒ・ハインツ (はいんりひはいんつ)

綾本工の父方の祖父でドイツ人。はるばるドイツから伝道しにやって来て、奈良の地に秋日野教会を建てた。現在は牧師を引退し、ドイツで暮らしている。日本に遊びに来た際は、手土産に鹿を捕まえようと山に入り、大柄な体格ゆえ熊やイエティに間違えられ騒ぎを起こす。インフルエンザで寝込んだ息子、綾本実の代役で結婚式の司式者を務めた。

真弓 晶 (まゆみ あきら)

伊波孝仁の妹である伊波七緒の高校、清母女学院の先生。美人だが裏表があり、大の競馬好き。女子高の男子トイレで隠れて競馬をしており、邪魔されるとキレる。高校のときから相澤恭太郎の母が大好きだった。実は相澤恭太郎に一目ぼれされている。

桐野 さつき (きりの さつき)

伊波孝仁の母の八重子が主催する茶道教室の生徒。八重子に気に入られ、その息子の伊波孝仁の嫁としてデートを仕組まれる。大阪に住んでおり、観光がてら奈良の茶道教室に通っている。釣りが趣味で、伊波孝仁ともしばしば釣りに行くようにり、次第に好意を抱く。

スミス先生 (すみすせんせい)

綾本工の通うミッション系大学神学部の担当教官。実は綾本工と肩を並べるほどのオカルト好きで、綾本工が隠れて活動していたオカルト研究サークルの顧問になる。かなりの甘党だが、妻が辛党であるため、綾本工、相澤恭太郎、伊波孝仁を引き連れ甘味処に行く。

千賀 聖人 (ちが まさと)

綾本工の後輩の大学院生。ロングヘアとロックな見た目が仇となり、担当教官とうまくいかず、スミス先生のゼミにやってくる。キリスト教をテーマにしたクリスチャンメタルをひとりでやっていたが、秋日野教会のイースターの催しで相澤恭太郎、伊波孝仁、綾本工と4人でバンドを組み、賛美歌をヘビメタにアレンジした“主はわが罪ゆえ”を披露し好評を博した。

場所

永室神社 (ながむろじんじゃ)

相澤恭太郎の実家。奈良時代に創建された奈良の神社。布留御魂大神様(ふるのみたまのおおかみさま)を主祭神としてお祀りし、長寿延命・病気平癒の霊験あらたかな神様として厚い信仰を集めている。山のふもとにあるため、鹿がたくさん生息している。

書誌情報

さんすくみ 9巻 小学館〈フラワーコミックス α〉

10 完結

(2015-06-10発行、 978-4091373076)

第1巻

(2010-11-10発行、 978-4091334602)

第2巻

(2011-05-10発行、 978-4091338143)

第3巻

(2011-11-10発行、 978-4091341129)

第4巻

(2012-05-10発行、 978-4091344670)

第5巻

(2012-12-10発行、 978-4091347954)

第6巻

(2013-05-10発行、 978-4091352200)

第7巻

(2013-11-08発行、 978-4091355768)

第8巻

(2014-06-10発行、 978-4091361158)

第9巻

(2014-11-10発行、 978-4091364180)

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