私家版鳥類図譜

私家版鳥類図譜

鳥という題材を扱ったオムニバス作品。内容は伝奇物からSF、コメディまで多岐にわたっている。

正式名称
私家版鳥類図譜
ふりがな
しかばんちょうるいずふ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

鳥という題材を軸に、伝奇物からSF、コメディまで多岐にわたっているオムニバス作品。『第1羽 鳥を売る人』『第2羽 鳥探偵スリーパー』『第3羽 鵬の墜落』『第4羽 塔に飛ぶ鳥』『第5羽 本牟智和気』『第6羽 鳥を見た』の6作品から構成されている。

登場人物・キャラクター

行商人の男 (ぎょうしょうにんのおとこ)

行商人であり、古びたコートを着て、いくつもの鞄や荷物をぶら下げ、大きな箱を引いている。その荷物の1つに、鳥かごに入った鳥があった。この世界では、人々は地下に暮らしており、ほとんど空が見える場所がなく、従って鳥も図鑑などにある記録で知識人が知っている存在でしかなかった。 このため、鳥は売れ残り、行商人の男は扱いに困っていた。

スリーパー

バードタウンに住むアヒルのような姿をした人物。探偵であり、「迷子から殺しまで解決できないことはない」と自負している。欠点は、いつでも眠たいことで、重要な場面で突然、眠りこけてしまうことが多々ある。この眠りには、実は秘密が隠されている。

コマー

塔の中の世界、タリマに迷い込んだ青年。虚空の空気を吸いすぎて、記憶を失ったとされている。コマーという名前は、タリマの委員会の人たちから与えられた。タリマの外の世界について疑問を抱いている。また、タリマの人々が忌み嫌う、「鳥」と呼ばれる言葉の通じない有翼人に惹かれるものを感じている。

湯河 板挙 (ゆかわ たな)

大和の国の男性。大王の皇子、本牟智和気のために、ある鳥を捕らえる役目を命じられている。伯耆の国へ、鳥を操ることができる鳴女を探してやってきた。

タカシ

小学生の男の子。病院の裏手にある廃ビルの屋上に、巨大な鳥の影を見て、その正体についてあれこれと思いをめぐらせている。友人のコウイチとともに、この正体を探るべく、病院の屋上へと向かったところ、そこに入院していたコウイチ(ノガミコウイチ)と出会い、親しくなる。コウイチは、廃ビルには「怖いもの」がいると話し、タカシたちに廃ビルの屋上には近づかないほうがいいと告げるのだった。

少昊 (しょうこう)

東山のあたりで主となっている大鷲。鵬の墜落による災厄で混乱した世界で、東山の鳥たちを糾合し、西山に侵攻し、天下を取ろうとする。創造の女神、女媧が触れるなと命じておいた泥を弄んだことで、「いい加減な人間」を創造してしまうこととなる。後に、この「いい加減な人間」たちの手により、命を落とすこととなる。

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