快傑蒸気探偵団

快傑蒸気探偵団

常に蒸気で覆われた、蒸気都市(スチームシティ)を舞台とし、、様々な怪人、変人たちが起こす事件jに、仲間とともに挑む少年探偵鳴滝の活躍を描いた、探偵活劇漫画。乱歩生誕100年にあたりいくつも連載が開始された探偵漫画の中の1つだが、推理要素は殆どなく、活劇要素が強いスチームパンクマンガとなっている。

正式名称
快傑蒸気探偵団
ふりがな
かいけつじょうきたんていだん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

常に蒸気で覆われた蒸気都市(スチームシティ)(帝都とも呼ばれる)で探偵を営む少年鳴滝のもとに、周鈴々が依頼に訪れる。しかしそれは鳴滝ともども始末しようという陰謀だった。危機を乗り切った鳴滝は、護衛の巨大自動人形メガマトン強力を連れた周鈴々を鳴滝探偵事務所に迎え入れる。

鳴滝たちは、彼のライバルである怪盗、ル・ブレッド、時には味方にもなる宝石泥棒の紅サソリ、どこか笑える犯罪者の機械男爵、世界征服を企むマッドサイエンティストのDr.ギルティなど、彼らが起こす、様々な事件や騒動に立ち向かう。そして、数々の事件の影に見えてきた、鳴滝自身が倒すべき両親の仇、「悪の王ナイト・オブ・ファンタム」の姿を追っていく。

登場人物・キャラクター

鳴滝 (なるたき)

15歳ぐらいの少年。探偵だった亡き父鳴滝総一朗の跡を継ぎ、蒸気都市(スチームシティ)で知られた探偵として、鳴滝銃を片手に、帝都を脅かす事件や騒動に立ち向かっていく。頭脳明晰で冷静沈着な大人びた性格ではあるが、注射を嫌がったり、誕生日に鉄道模型を欲しがるなど、年相応な子供っぽい一面もある。 帝都から特別免許状の発行を受けているので、蒸気スクーターや鳴滝銃が使える。ファーストネームは明かされていない。

周 鈴々 (しゅう りんりん)

父を助ける手伝いを依頼したのをきっかけに鳴滝と出会った。護衛の巨大自動人形メガマトン・強力を連れ、鳴滝探偵事務所の一員になる。生物工学の権威、周博士の次女で、看護師の資格を持つ。そのためか常にナース服を着用している。ちょっとドジな、明るく優しいお姉さん。 鳴滝に恋愛感情はないようだが、鳴滝が他の女性と仲良くしているとやきもちを焼く。

強力 (ごうりき)

『快傑蒸気探偵団』の登場する、全長5mの自己認識型巨大人形、メガマトン。周鈴々の父、周博士の遺作。周博士の脳が移植されているが、博士自身の意識はなく、強力は自我をもっている。無敵の力で、鳴滝や周鈴々の危機を度々救った。後に、人間タイプのマニピュレーターを装備し、強力(改)となった。 空は飛べない。

川久保 (かわくぼ)

鳴滝の父の代から仕える執事。物腰穏やかな老人で、料理の支度から、強力のメンテナンスまでそつなくこなす。鳴滝探偵事務所は彼によって切り盛りされている。ファーストネームは不明。

点心 (てんしん)

周鈴々のペットのハムスター。周鈴々の頭に乗るほど小さかったが、徐々に巨大化し、ついには鳴滝に珈琲を淹れて出せるほどの大きさに成長する。鳴滝のベッドがお気に入り。

鬼瓦刑事 (おにがわらけいじ)

帝都警察の刑事。熱血漢。行動が空回りすることもしばしば。周鈴々に片思いしている。鳴滝にライバル心を抱きつつも、心の奥底では信用している。事件を解決しようとする情熱は確かな物がある。

八神警部 (やがみけいぶ)

帝都警察の警部。温和で冷静な老人。意外と切れ者で、鳴滝や鬼瓦と数々の事件を解決。鳴滝を信頼している。「まぁ、なんだなぁ」が口癖。

アンナ・ハイエンド巡査長

電気公国(エレクトリカルシチズン)から帝都警察に赴任してきた、鬼瓦のサポートを務める婦人警官。容姿端麗、才色兼備、その他非の打ち所なしのスーパーウーマン。コスチュームをまとい帝都を守るヒーロー「レディ・ジャッジ」に変身して悪を裁くこともある。

ル・ブレッド

鳴滝の永遠のライバルである凄腕の怪盗少年。本名はサニーネ・ル・ブレッド。エイラル病という不治の病を患っている。そのためか独特の美学をもち、自分の存在価値を証明するために怪盗を続けている。空飛ぶメガマトン、「シャドウ・バット」を操る。

周 蘭々 (しゅう らんらん)

ル・ブレッドのパートナー。周鈴々の姉。元看護師で、病に苦しむ、ル・ブレッドを見かねて共にいる。黒いナース服が特徴。変装術に長ける。妹とは看護師としての考え方が違う。

機械男爵 (きかいだんしゃく)

金属のマスクをかぶった、異常なまでの機械収集家。強力に一目惚れし、手中にするべく虎視眈々と狙っている。手足となって働く数体のミニマトンを持っているが、機械男爵の愛情に嫌気が差している彼らからは、飽きられている。

Dr.ギルティ

世界征服を企む悪の天才学者。周博士をライバル視し、野望の障害となる強力を倒すことに執念を燃やす。周博士の知人の、有名な学者、ハルト博士の正体。Dr.ギルティであることが露呈してからは、正体を隠すのをやめ、度々、蒸気都市(スチームシティ)を襲う。

紅サソリ (べにさそり)

美しいものは全て自分のものと思い込んでいる、宝石専門の女怪盗。盗みをする時は、ボンデージファッションに身を包む。年齢のことを聞かれると激怒する。プリズム・プリズン刑務所に投獄されるたびに脱獄し、宝石泥棒を繰り返している。

ナイト・オブ・ファンタム

蒸気都市(スチームシティ)に君臨する悪の王。鳴滝とは、親子2代に渡り因縁がある。鳴滝の両親は先代ファンタムが殺した。2代目の生い立ちは不明。鳴滝の死を強く望んでいる。変装の達人で、彼の本当の姿を知るものはいない。蒸気都市(スチームシティ)を破壊しようと目論んでおり、そのための準備をしている。

場所

蒸気都市 (じょうきとし)

『快傑蒸気探偵団』の主な舞台となる都市の名前。帝都とも呼ばれる。燃料となるものが石炭しか発見されなかったため、蒸気機関が異常に発達した結果、常に蒸気に覆われた都市になった。燃える水(石油)も発見はされているものの、物語では、存在が秘匿されている。

その他キーワード

地竜号 (ちりゅうごう)

『快傑蒸気探偵団』に登場する地底蒸気機関車。鳴滝専用。帝都の地下を、縦横無尽に張り巡らされた線路を走り、鳴滝の指令で、川久保が強力を搭載して発進。指定の現場に2分以内に到着する。

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