絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される

絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される

*あいら*の小説『魔王子さま、ご執心!』のコミカライズ作品。作者の朝香のりこが*あいら*の作品を担当するのは本作で2作目となる。魔族と人間が共に通う、昼通学のブランと夜通学のノワールの二つのクラスに分かれている「聖リシェス学園」が舞台。「絶世の悪女」と噂されるが、とある理由で悪女を演じている自己肯定感の低いヒロイン・双葉鈴蘭が、ノワール学級の代表で最強の魔族と名高い俺様系ヒーロー・黒闇神夜明の婚約者となり、ふつうの生活と幸せを取り戻していく姿を描いた学園ラブストーリー。集英社「りぼん」2023年3月号から連載の作品。YouTubeの「りぼんチャンネル」で2023年2月から、最新話の一部のボイコミが公開されている。双葉鈴蘭を蓮沼楓、黒闇神夜明を藤巻健太が演じている。

正式名称
絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される
ふりがな
ぜっせいのあくじょはまおうじさまにちょうあいされる
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ラブコメ
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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最強の魔族にプロポーズされた「絶世の悪女」

双葉鈴蘭は「絶世の悪女」と噂されているが、実は両親や双子の妹・星蘭から虐待を受けている薄幸の少女。実母や妹に虐げられ、家庭にも学園にも居場所のない鈴蘭は、自分さえ我慢すればすべてがうまくいくと考えていた。そんな中、黒闇神夜明の使い魔であるラフを助けたことで、ノワール学級長で最強の魔族と知られる夜明の婚約者となり、彼との愛を深めていく。しかし、鈴蘭と星蘭を巡る女神の予言や、鈴蘭にプロポーズしながら婚約破棄をしたブラン学級長の白神ルイスが、夜明から鈴蘭を奪おうと陰謀を企てるなど、さまざまな障害が二人の前に立ち塞がる。

俺様系悪魔族ヒーロー×悪女に仕立て上げられた薄幸ヒロイン

「聖リシェス学園」に通う夜明は、魔界を統べる現首相にして魔王の一人息子。由緒正しい悪魔族である彼は眉目秀麗、頭脳明晰で魔界最強と評されている。一方の鈴蘭は「絶世の悪女」と恐れられているが、実は温和な性格で妹・星蘭の指示でわざと悪女を演じていた。鈴蘭は入学式の日、夜明の使い魔であるラフを救ったことから夜明との縁を持つ。そんなある日、鈴蘭が妹の星蘭からいつものように殴られ、酷い扱いを受けている姿を夜明が目撃する。絶世の悪女との噂とは異なる鈴蘭の様子に興味を持った夜明は、ラフを助けてくれた感謝の言葉とともに欲しいものを一つ与えると告げる。鈴蘭は最初はその申し出を断るものの、星蘭の悪巧みによって追いつめられた鈴蘭は、夜明に「愛が欲しい」と願いを口にする。すると、夜明は鈴蘭の願いを叶えるため、彼女を婚約者に指名する。

お互いの気持ちを自覚する二人

「絶世の悪女」と噂される鈴蘭は、実母や妹・星蘭からつねに虐待を受けているため、自己肯定感が極端に低い。最強の悪魔族と知られる夜明も、自分が好きになった女性が襲われた過去のトラブルから、大事な人を失うことを恐れていた。そんな二人は、なかなか一歩前に踏み出す勇気を持てずにいた。しかし、鈴蘭はノワール学級でできた初めての友達や、周囲から優しくされる時間の中で自分の感情を抑えていたことを自覚する。夜明もまた、自分と真っすぐに向き合ってくれる鈴蘭の気持ちに応えるため、トラウマによる恐怖心を抱きながらも、彼女の気持ちを素直に受け止める覚悟を決める。

登場人物・キャラクター

双葉 鈴蘭 (ふたば すずらん)

「聖リシェス学園」に通う1年生の女子。年齢は15歳。双子の妹、双葉星蘭も同じ学校に通っている。実家で妹をはじめ、家族から日常的に虐待を受けているため、自分に自信が持てずにいる。学校では星蘭の引き立て役となり、星蘭の合図で彼女をいじめるように指示されているため、周囲からは「絶世の悪女」として悪名を馳せている。入学式の日、ノワール学級長の夜闇神夜明の使い魔・ラフをいじめから救ったことで、夜明に感謝されるとともに欲しいものを一つ与えると告げられる。当初は断っていたものの、ブラン学級長の白神ルイスとの婚約騒動に巻き込まれた際に、「愛が欲しい」と秘めたる思いを口にしたことで、夜明の婚約者に指名される。入学時は昼通学のブラン学級だったが、婚約者となって夜通学のノワール学級へ転級し、実家住まいをやめ、寝室は別々ながら寮で夜明と住むことになる。

黒闇神 夜明 (くろやがみ よあけ)

「聖リシェス学園」に通う男子高校生。夜通学のノワール学級で級長を務めている。現在の魔界を統べる魔王の一人息子。魔族の中でも由緒正しい悪魔族で、能力・頭脳共に魔界最強と名高い。ブラン学級の級長を務める白神ルイスの父親が前首相だったこともあり、彼から一方的にライバル視されている。入学式の日、双葉鈴蘭に使い魔のラフを助けられ、その感謝を込めて欲しいものを一つ与えると告げる。当初は鈴蘭に断られるものの、ルイスとの婚約騒動に巻き込まれた際、助けに現れた黒闇神夜明に「愛が欲しい」と口にしたため、その願いを叶えるべく鈴蘭を婚約者にした。鈴蘭が妹の双葉星蘭から悪女として自作自演を強いられていることを察し、彼女が「絶世の悪女」でない事実をいち早く見抜いた。鈴蘭のことを大切に思っているが、過去に親しくした女性が、魔王の息子がゆえに大変な目に遭ったトラウマがあり、覚悟を持てずにいる。

クレジット

原案

*あいら*

書誌情報

絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される 4巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉

第1巻

(2023-06-23発行、 978-4088677200)

第2巻

(2023-10-25発行、 978-4088677347)

第3巻

(2024-02-22発行、 978-4088677477)

第4巻

(2024-06-25発行、 978-4088677613)

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