脳髄ジャングル

脳髄ジャングル

人に悪夢を見せる枕をめぐり、現実世界と精神世界の住人たちが繰り広げるファンタジーコメディ。基本的に1話完結方式になっているが、コミックス第1巻は現実世界での話、第2巻は精神世界での話、と舞台が分かれている。「デラックス別冊少女コミック」に掲載された作品。

正式名称
脳髄ジャングル
ふりがな
のうずいじゃんぐる
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

永井真理は、夢の中だけでも幸せになれるようにと、枕に呪術をかけた。そこに現れたのは人に悪夢を見せる枕のまくらんだった。まくらんは真理に悪夢を見せようと奮闘するが、彼と交流するうちに少しずつ打ち解け、悪夢を見せるどころか、真理に幸せをもたらすようになっていく。やがてまくらんは、自分がもとにいた世界である精神世界へ帰還。

夢魔と生活をともにし、現実世界の人間の精神が具現化する精神世界で、まくらんは仲間たちとの日々を送っていく。

登場人物・キャラクター

まくらん

人に悪夢を見せる悪夢枕。永井真理が良い夢を見せる枕を作る呪術をかけた際、使う材料を別のもので代用したため、現実世界に姿を現した。人相が悪く、チャンスがあれば真理に悪夢を見せようとする。しかし、真理が本当に嫌がることは基本的にしないため、あまり怖がられていない。一方で、寂しい幼女に幸せな夢を見せたり、真理や仲間たちを友達として大切にしたりと、基本的には気のいい枕である。 もとは精神世界に住んでいた人型の魔で、本来はたくましい青年の姿をしていた。ところが、精神世界で悪夢を濫用したため、罰として枕の姿にされ、現実世界に強制送還されていた。のちに精神世界に戻ってからも、夢魔によって枕の姿にされている。精神世界では、悪夢を見せる力は発動できない。

永井 真理 (ながい まさみち)

友達がおらず苦しい日々を送っていた男子高校生。せめて夢の中だけでも幸せでいたいと思い、自分の枕に、良い夢を見せる枕になる呪術をかけた。しかし、儀式の際に「サーベルタイガーの尻尾」の代わりに「大根の尻尾」を材料として使ったため失敗し、悪夢枕のまくらんを呼び出してしまう。まくらんに対しては、初めてできた友達として友好的に接し、大切に思っている。 まくらんが見せる悪夢にもあまり怖がることはない。本当は天真爛漫で純粋な優しい性格をしており、まくらんが精神世界に戻るのをためらっていた時、優しく背中を押して彼の帰還を促した。

らみあ

「ドワーフ」という種類の小妖精。少女の姿をしている。現実世界で歌丸を好きになり、辛い思いを抱えている歌丸を元気づけたいと思っている。基本的にドワーフは人には存在を認識されないが、何らかの事情でその姿を見た人間が、「見えていない」と存在を否定すると消滅してしまう。当初は、歌丸に存在を否定されることを恐れて声をかけられなかったが、のちに勇気を出して歌丸の前に姿を見せ、受け入れられる。 永井真理や濱田樹里にもらみあが見え、その存在を認識されている。

歌丸 (うたまる)

孤独を抱える男子高校生。永井真理のクラスメイト。眼光が鋭く、その人相で子供などから怖がられることに心を痛めており、なるべく顔を隠そうと髪を長く伸ばしている。自分を慕うらみあを最初に見た時は、その存在を否定しようとするが、歌丸が彼自身を否定することに涙を流すらみあを見て、その存在と素直に向き合うようになる。 それ以来らみあとは常に一緒におり、らみあと会話する時だけは、気味が悪いくらい優しい目になる。

マクラジャ

濱田樹里が作り出した悪夢枕。女性的な派手なメイクをしているが、実は男性である。高級水鳥羽毛枕であり、まくらんより自分の方が高級であると、高慢な態度を取る。また、樹里のために誰もが認める最高の枕になろうと、まくらんに対抗意識を燃やしている。本来はメイクをほどこした青年の姿をした人型の魔。樹里を慕っており、人型の姿に戻って樹里の恋人になりたいと思っている。

濱田 樹里 (はまだ じゅり)

永井真理や歌丸のクラスメイトの女子高校生。高慢で近寄りがたい性格のため、クラスで孤立している。誤って真理が捨ててしまった、悪夢枕の作り方が載っている呪術の本を拾い、マクラジャを作った。その後、マクラジャと一緒に、呪術の本で悪事を働こうと真理たちを脅す。小さい頃から父母が仕事で家を不在にしていたため寂しい思いをしており、真理たちを脅したのも、構ってもらいたかったため。 自分を放ってまくらんに構うマクラジャに、自分のそばにいてほしいと訴える。

夢魔 (むま)

現実世界の人間の夢や希望、感情などが具現化した存在。精神世界に住んでおり、人型の青年の姿をしている。永井真理のもとを離れ、精神世界に戻ってきたまくらんを再び枕の姿にし、自分の枕として一緒に暮らすこととなる。現実世界の人間のマイナス感情が具現化された魔を食べて生きる種族で、魔を食べないと栄養失調になってしまう体質。 しかし、夢魔自身は、昔から魔と友達になりたいと思っていた。ちなみに「夢魔」とは精神世界において魔を食べる種族の総称で、彼の固有名ではないが、作中では便宜上彼そのものが「夢魔」と呼ばれている。ちなみに人型の青年の姿は自ら変えたものであり、本来は別の姿をしている。

(ばく)

精神世界に住む、人型の女性の姿をしたもの。ちなみに「獏」とは精神世界で唯一夢魔を食べる種族の総称で、彼女の固有名ではないが、作中では便宜上彼女そのものが「獏」と呼ばれている。精神世界に発生した夢魔を、ゆくゆくは食べるつもりで育てていたが、日々を送るうちに情がわき、ある時自ら夢魔の前から姿を消した。

春眠 (しゅんみん)

まくらんの友人で少年の姿をした人型の魔。精神世界に住んでいる。一度は精神世界を追われたものの、永井真理を幸せにしたことで恩赦を受けたまくらんを迎えに現れる。白日夢を司る存在で、まくらんを精神世界に連れて行く際、真理の中にあるまくらんの記憶を消そうとした。なお、魔とは本来マイナスの感情を具現化したものだが、春眠はマイナスを打ち消すタイプの魔である。 温厚な性格で、雰囲気が少し真理に似ている。

石原 ゆかり (いしはら ゆかり)

永井真理や歌丸たちのクラスメイトの女子高校生。お金に困って毎日アルバイト三昧でいたところを、成金で独身の老人に拾われ、一緒に暮らすことになる。実は老人は石原ゆかりの祖母である「彩乃」の昔の恋人。想いを遂げられなかったので、「彩乃」の孫であるゆかりを引き取った。のちに、老人とゆかりがお互いに想いを寄せていたことがわかる。

じきる

夢の島に捨てられていた磁器枕。性別は不明。片言で話し、同じ枕であるまくらんを仲間と認識している。磁器枕のため、人間の血行を操って吸い出すことも可能。人間によって作られ勝手に捨てられたことを逆恨みし、永井真理を殺そうとする。

清水 龍二 (しみず りゅうじ)

オタク気質の男子高校生。休み時間に絵を描いているところを、クラスメイトにバカにされるなどして、いじめられていた。彼の中には、女性の姿をした空想好きなもう1人の「清水龍二」がおり、女性の龍二を消したいと、常々願っていた。願いがかなって清水龍二の中から彼女が消えた後は、人が変わったように凶暴な性格に変化する。

場所

精神世界 (せいしんせかい)

まくらんや夢魔、獏、春眠たちが住む世界。ここでは現実世界の人間の精神が具現化される。この世界には、現実世界の人間のマイナス感情が魔として現れ、その姿は、まくらんたちのような人型から動物、植物まで多種多様である。

その他キーワード

(ま)

現実世界の人間の悪しきマイナスの感情が具現化し、精神世界に現れたもの。まくらんや春眠もこの魔にあたる。その他、カエルやムカデ、キノコなどさまざまな形をしたものが存在している。

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