生きてるうちに推してくれ

生きてるうちに推してくれ

『トクサツガガガ』で知られる丹羽庭の連載作品。霊視はできるものの除霊はできない地下アイドル・吉良ミサキと、霊感はないが幽霊を追い払う能力を持った生臭坊主・藤永善秀。現代の日本を舞台に、そんな二人がアイドル活動継続と寺院復興のために除霊ユニットを結成し、さまざまな霊とかかわりながら成長する姿を描いたオカルトコメディ。小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」2022年第39号から2023年第51号まで連載。

正式名称
生きてるうちに推してくれ
ふりがな
いきてるうちにおしてくれ
作者
ジャンル
お化け・妖怪
 
ギャグ・コメディ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
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除霊活動がアイドル活動の指針となる

幼い頃から奇怪なモノが見える体質の吉良ミサキは、ぼっち人生を変えるために18歳の春に上京。なんとなくスカウトされ、キラキラのアイドル人生をスタートさせる。しかし、ミサキはアイドルとしての資質が低く、所属するアイドルグループ「フレンドシップ」でも人気は最下位で、クビになる直前の身。だが、坊主の藤永善秀と除霊ユニットを組んでからは、自分のことばかりでなく周囲に気配りできるようになり、アイドルとしての成長につながるヒントを得ることになる。

崖っぷちアイドルと生臭坊主の出会い

ミサキは霊を見ることはできるが、除霊をする力は持っていないため、いつも霊から逃げ回っていた。そんなある日、ライブ終了後にライブハウスの裏にある寺の坊主を務める善秀と偶然ぶつかったことで、自分に取り憑いていた霊が除霊されるのを目撃する。一方の善秀は、霊を追い払う力はあるが霊を見ることができなかった。この時、ミサキに霊が見えることを知った善秀は、彼女の霊視能力を利用して、自分の寺の復興とミサキのアイドル活動の継続を実現するため、除霊ユニットを組もうとミサキを誘う。

霊もふつうの人間たち

ミサキと善秀には除霊の依頼が舞い込むものの、その対象は恐ろしい怨霊や悪霊ばかりではない。ふつうに仕事をしてふつうに生活していたが、未練を残して死んだ人たちの依頼も多い。そのため、コミュニケーションを取ることもできるし、カンちがいが起こることもあるが、プライベートを守るために、霊たちも必死な様子を見せる。相手を理解する過程で、ミサキも自らの生い立ちとの共通点を見いだしながら成長していく。

登場人物・キャラクター

吉良 ミサキ (きら みさき)

地下アイドル「フレンドシップ」に所属する女性。年齢は19歳。担当カラーはアズキ色。長い黒髪をハーフツインテールにしている。幼い頃から霊の見える体質のため、クラスでは「変な子」と認識され、一人ぼっちな生活を送ってきた。アイドル活動中も会場の霊が見えるため、ファンとのチェキの写真はつねに怖い顔になってしまう。そのため、ファンからは塩対応とカンちがいされ、グループ内での人気も最下位で何度もクビの危機にさらされている。そんな中、藤永善秀と出会って霊視能力を生かした除霊ユニットを組もうと誘われる。最初は拒否していたものの背に腹は代えられず、善秀がライブハウスでチェキ20枚を購入するという条件で、不本意ながらも除霊に協力している。しかし、除霊をとおしてアイドル活動のヒントを得ることも多く、アイドルとしての成長につながっている。

藤永 善秀 (ふじなが よしひで)

ライブハウスの裏にある寺で働く男性。霊を見ることはできないが、触れるだけで霊を弾き飛ばしてしまう謎のパワーを持っている。偶然出会った吉良ミサキの霊視能力に目を付け、檀家の減少によって財務状況が厳しいため、収入源として除霊ユニットを組むことを思いつく。饒舌多弁で、問題事案の説明でも相手が納得してしまう特技を持っている。守銭奴ながら寺の存続を一番に考えており、自分の寺を、多くの檀家に愛される寺にすることを人生の目標としている。霊を見ることができないため、時折霊に対して空気の読めない言動を取ることがある。しかし、ミサキにとってはアイドル活動の指針となる心に響く言葉を発し、バディとして支えている一面もある。僧侶名は「ゼンシュウ」で、ミサキからは「お坊さん」と呼ばれている。

書誌情報

生きてるうちに推してくれ 4巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2023-01-12発行、 978-4098614844)

第2巻

(2023-03-30発行、 978-4098615995)

第3巻

(2023-07-28発行、 978-4098617272)

第4巻

(2024-01-30発行、 978-4098626816)

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