概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
桐谷 達成 (きりがや たつなり)
とある高校に通っている3年生の男子高校生。見た目も言動も典型的な陽キャ。幼少の頃に後天的な味覚障害である「フォーク」を発症しており、何を食べても味がしない状態に陥っている。世間からフォークは犯罪者予備軍であるかのような偏見の目で見られるため、周囲にはフォークであることを隠し、表面的にはごくふつうの学生生活を送っている。ある日の下校中、工事現場での事故に巻き込まれた同級生の久遠稔世を身をていして助けた際、稔世が「ケーキ」と呼ばれる捕食対象者であることを知ってしまう。助けてもらったお礼になんでもすることを約束する稔世に対し、達成は食事に付き合うように要求。これを承諾した稔世と共に、校舎の屋上で「秘密の食事」をすることになる。それから二人は人目を忍ぶ逢瀬を重ね、やがて恋人同士となり、大学に進学してからも甘い日々を過ごすこととなる。稔世にちょっかいを出す謎のフォーク少年・メグミの出現で心をかき乱されるなど、ライバルの存在とともに自己の存在意義に苦しむこともあるが、苦悩の日々を乗り越えて稔世との絆を深めていく。
久遠 稔世 (くおん なるせ)
とある高校に通っている2年生の男子高校生。眼鏡をかけた生真面目な性格で、図書委員を務めている。その体液は捕食者の「フォーク」のみ味を感じる、「ケーキ」と呼ばれる捕食対象者だが、久遠稔世自身はケーキであることを認識していない。工事現場で発生した事故に巻き込まれた際に同級生の桐谷達成によって命を助けられ、達成がフォークであること、そして自分がケーキであることを知ってしまう。その後、成り行きから学校の屋上で達成と「秘密の食事」をする日々を送ることになった。当初、達成とは体だけの関係だったが、逢瀬を重ねるうちに心を通わせていく。やがて恋人同士となり、大学進学後も二人だけの甘い生活を送っている。弱気で周囲に流されやすい性格だが、達成に対してはどんなことがあっても揺るがない思いを抱いている。実は達成がフォークと知る以前から、彼に片思いをしていた。