艶姿純情BOY

藤沢とおるの初連載作品。女装姿で過ごす主人公の少年と相棒の少女、主人公に想いを寄せる少年たちの間の奇妙な三角関係を描く学園ラブ・コメディ。作者の後の作品にも続いて描かれるヤンキーや暴走族の活躍は、本作『艶姿純情BOY』でも描かれている。

概要・あらすじ

名門歌舞伎役者の跡取り息子である茜屋純は、一流の女形になるために幼い頃から女の子のように育てられてきた。男らしく生きたい純だったが、父親の策略で聖カトレアヌ学園に女生徒として入学する。当初は問題なく過ごしていたものの、ある時寮の同じ部屋に住む藤村あやのに、男であることがバレてしまう。なんとかあやのを説得した純は、さまざまな問題に直面しながらも女性らしさを身につけていくのだった。

登場人物・キャラクター

茜屋 純

歌舞伎の名門として知られる茜屋の17代目で、生まれてから15年間にわたって女形としての修業を続けてきた少年。父親の茜屋興三郎から、茜屋の伝統的な演目である「藤娘」を演じることを期待され、全寮制の聖カトレアヌ学園に女生徒として入学することになってしまう。見た目は完全に女の子だが、絡んできた不良たちを軽く一蹴できるほどケンカに強い。

藤村 あやの

聖カトレアヌ学園で茜屋純の隣の席に座る女子生徒。純のことを転入当初から気にかけており、ほかの生徒に絡まれているところを助けようとする。実は理事長の娘で、寮では純と同室で生活することになる。純の家族や中学以前の彼を知っている人物を除けば、純が男であることを知っている唯一の存在。純と共に行動し、彼の人柄に触れていくうちに少しずつ惹かれ始める。

風間 まさや

茜屋純が自分のことを女だと思っていた幼稚園の頃に、初めて恋に落ちた少年。純が聖カトレアヌ学園に転入してきた際に再会を果たす。お金持ちで生徒会長でルックスも抜群と三拍子揃っており、女子からの絶大な人気を誇っている。幼い頃から現在まで、純のことを美少女だと信じ込んでおり、結婚しようとさまざまな手段を試みる。

尾沢 えいじ

ケンカっ早いヤンキー然とした少年。ことあるごとに、気に入った女性に性行為を持ちかける癖を持つ。茜屋純に一目惚れして、隣のクラスから強引に転入してきてしまう。「ワニ夫」という名のワニをペットとして飼っている。純のことを追いかけるうちに、性格の正反対な風間まさやと、行動を共にするようになっていく。

岬 まい

聖カトレアヌ学園中等部の3年生の女子。茜屋純は中学時代に彼女と同じ手芸部に所属していた。当時から純に想いを寄せており、再会した瞬間に交際を申し込むほど積極的な性格。純と同室で暮らす藤村あやのをライバル視している。

俵屋 唯

茜屋純の幼なじみの少年。聖カトレアヌ学園に転入してくる。幼少期にいじめられていたところを、少女姿の純に助けられたことで、より屈辱的な日々を味わうことになり、それ以来純に対する恨みを抱いている。純から歌舞伎の家元の資格を奪うために、自身も女装して女形となり、彼に勝つことを目指すようになった。

茜屋 興三郎

茜屋純の父親で、純が女形の歌舞伎役者になってくれることを切に願っている。純により女性らしくなってもらうため、仮病を使って彼の同情を誘い、聖カトレアヌ学園に女生徒として入学させた。

地上げを生業としているヤクザの男。土地の権利書を奪うために藤村あやのの父親を脅迫することを目論み、あやのを誘拐しようと追い回している。子分の定吉、変態のピストン土居の2人と、常に行動を共にしている。

書誌情報

艶姿純情BOY 全2巻 講談社〈KCデラックス 週刊少年マガジン〉 完結

第1巻

(1997年11月5日発行、 978-4063198737)

第2巻

(1997年11月5日発行、 978-4063198744)

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