西向きマイルーム

西向きマイルーム

三蔵法師の生まれ変わりの三蔵法子が、引っ越し先のアパートの部屋に何故か住み着いていた猪八戒と沙悟浄とともにグダグダな生活を送る姿を描いた、日常系ドタバタコメディ。小学館「月刊サンデーGX」2013年4月号から2016年5月号にかけて連載された作品。

正式名称
西向きマイルーム
ふりがな
にしむきまいるーむ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

駆け出しの絵本作家・三蔵法子は、ボロアパートではあるが、引っ越し先のアパートで新生活を始めようとしていた。しかしその初日、引っ越し業者のトラックを見送ってアパートの部屋に入ると、明らかに自分の荷物ではない、髑髏でできた首飾りや、身の丈ほどもある槍などが置かれていた。不気味に思った法子は、視界に入らないようにすべて押し入れにしまおうと考えるが、開けた押入れの中には豚の鼻をした大柄な男性が横になっていた。

しかも、今度は風呂場からシャワーの音が聞こえてくるので、恐る恐る風呂場を覗くと、眼鏡をかけた男性が虚ろな目をして湯船から顔を出していた。驚き慌てふためいた法子が2人を問いただすと、彼らはかの有名な『西遊記』に登場する猪八戒沙悟浄であり、三蔵法師の生まれ変わりにして、今後81の災厄に見舞われる運命にある法子を守るため、このアパートで待っていたのだという。

こうして、3人の不思議な共同生活が始まるのだった。

登場人物・キャラクター

三蔵 法子 (みくら のりこ)

駆け出しの絵本作家の女性。年齢は22歳。茶髪のショートカットの髪型をしている。ジーパンにパーカー、オーバーオールにボーダーシャツなどのカジュアルな格好の他、ワンピースやブラウス、膝上スカートなど、女性的な服装も好んで着用している。アルバイトをして生計を立てながら、熱心に出版社に自作の絵本の持ち込みをしている。前世は『西遊記』に登場する三蔵法師。 引っ越し先のアパートで待ち構えていた猪八戒と沙悟浄から、今後81の災厄に巻き込まれる運命にあると告げられる。2人とともに天竺へ行くように観音菩薩から命令されるが、それを拒否。以降、妖怪たちに振り回されながら、トラブル続きの毎日を送っている。イケメンに弱く、観音菩薩の弟子の恵岸に惚れている。 趣味は自作のポエムを作ることで、小学生の頃からノートに書き留めている。

猪八戒 (ちょはっかい)

中国の妖怪の男性。『西遊記』に登場する猪八戒その人。大柄で筋肉質な体格、黒髪の短髪で、黒いスーツを身にまとっている。豚のような鼻が特徴。好色で、月の天女に手を出したことが観音菩薩の逆鱗に触れ、下界に落とされてしまった。その後、同じく罰を受けて天界から下界に落とされた沙悟浄とともに三蔵法子に仕え、これから法子が巻き込まれるであろう81の災厄から守りながら、3人で天竺へ旅に出るように観音菩薩に命令される。 しかし、法子が天竺への旅に行くことを拒否しているため、グダグダと法子のアパートで共同生活を送っている。普段はおとなしくて寡黙な性格。特技は変化の術で、動物や人間に化けることができる。

沙悟浄 (さごじょう)

中国の妖怪の男性。『西遊記』に登場する沙悟浄その人。黒髪で眼鏡をかけ、黒いスーツを身にまとい、髑髏でできた首飾りを首からぶら下げている。天界で行われる宴会「蟠桃会」の席で、天界を統べる天帝が大事にしていた器を手を滑らせて割ってしまい、天帝から鞭で800回打擲された末に下界に落とされてしまった。その後、下界で罰を受けながら暮らしていたある日、同じく罰を受けて天界から下界に落とされた猪八戒とともに三蔵法子に仕え、これから法子が巻き込まれるであろう81の災厄から守りながら、3人で天竺へ旅に出るように観音菩薩に命令される。 しかし、法子が天竺への旅に行くことを拒否しているため、グダグダと法子のアパートで共同生活を送っている。 なお、天帝の怒りはまったく収まる気配を見せず、毎週月曜日の午後3時に鋭い剣が空から降って来て、脇腹を貫かれるという習慣が続いている。

観音菩薩 (かんのんぼさつ)

天界の住人の女性。長い黒髪を頭頂部で1つにまとめ、前髪を中分けにして袈裟を着用し、首や腕に複数の装飾品を付けている。天界で過ちを犯した罰として下界に落とされた猪八戒と沙悟浄に、三蔵法子に仕えて、これから法子が巻き込まれるであろう81の災厄から守りながら、3人で天竺へ旅に出るように命令する。しかし、まったく天竺へ旅立とうとせず、アパートでグダグダと生活している法子たちにいつも手を焼いている。 雲に乗って天界と下界を行き来しており、片手をかざすだけで、対象物を思い通りの場所へ瞬間移動させることができる。天界ではとても高い地位に就いており、恵岸という弟子がいる。法子たちの様子を見に何度も天界と下界を往復するにつれて、下界の食べ物などに興味を抱きはじめる。

恵岸 (えがん)

天界の住人の男性。黒髪の長髪で、スーツを着用している。観音菩薩の弟子で、三蔵法子たちの様子を見るために天界と下界を行き来する観音菩薩に、付き人として同行している。容姿端麗ではあるが、無表情で感情を表に出すことはほとんどない。毎週月曜の午後3時に天界から剣を落とし、天界で過ちを犯した沙悟浄の脇腹を貫く役目を担っている。

文殊 (もんじゅ)

天界の住人の女性。長い黒髪を左右に分け、頭頂部でお団子にして髪飾りを付け、耳にはピアスやイヤリング、首にネックレスを付け、羽衣を着用している。知恵を司る菩薩で、占い師に扮して三蔵法子たちを占い、心理誘導して天竺へ旅立たせようと画策している。占いで他人を洗脳するのが得意なわりに、文殊自身は打たれ弱く、無理だと思うと何事もすぐに諦めてしまう。

白骨夫人 (はっこつふじん)

変化を得意としている妖怪の女性。見た目は三蔵法子と同じ髪型と服装をしているが、体型はふくよかな肥満体型。食べれば不老不死になるといわれている、法子の前世である三蔵法師の肉を喰らおうと狙っていた過去を持つ。現世でも法子の肉を狙い、猪八戒と沙悟浄が留守にしているタイミングを見計らって、法子の住むアパートを何度も襲撃している。

牛魔王 (ぎゅうまおう)

妖怪の男性。羅刹女の夫。黒髪でサイドの髪を刈り上げてオールバックにしている。サングラスをかけ、背中に「牛人(ushinchu)」と書かれた白いジャージを着用している。強面で、左の眉毛から右頬にかけて切り傷の跡があり、体格も大柄で筋肉質。鼻に大きな鼻輪をしていて、首から大きな牛の頭の骨をぶらさげているのが特徴。調子が良い性格で、その時の気分でカツアゲをしたり、フレンドリーな態度を取ったりする気分屋。 また子煩悩で、教育熱心な一面も持っている。

羅刹女 (らせつにょ)

妖怪の女性。牛魔王の妻。金髪の長髪で、左頬に小さなほくろがある。背中に大きく「羅刹」と書かれた、大きな星形が腹部に左右1つずつプリントされている白いジャージを着用している。鋭い目をしていて、短気で気が強いヤンママ。自由自在に風を起こすことができる、高性能な秘宝「芭蕉扇」の持ち主でもある。

紅孩児 (こうがいじ)

超エリート妖怪の少年。牛魔王と羅刹女の間に生まれた。年齢は6歳。強い癖のあるもじゃもじゃの黒髪で、襟付きのシャツの上から、背中に「妖血炎児」と書かれた長袖のセーターを着用している。かつて『西遊記』で孫悟空と戦い、仮死状態まで追い込んだこともある実力の持ち主。その時には観音菩薩と恵岸に取り抑えられ、のちに観音菩薩の弟子になった。 絵本作家の三蔵法子が驚くほどの絵心の持ち主で、実は紅孩児自身も絵本作家を志しており、近々雑誌で募集している賞に応募してみようかと考えている。特技は全身の穴から消えない炎を放出すること。普段は純粋無垢な子供を演じているが、自分の思い通りにいかないことが起こると相手を汚い言葉で罵り、時には暴力などの直接的な行動に出ることもある。

玉面公主 (ぎょくめんこうしゅ)

かつて牛魔王と不倫関係にあった妖怪の女性。親から莫大な遺産を受け継いでおり、その財産で牛魔王を見張り番として雇い、そのまま恋仲になってしまった。本妻の羅刹には金銀財宝を送りつけ、牛魔王との不倫に対して何も文句を言わせないようにするという、腹黒い悪女。

地湧夫人 (ちようふじん)

妖怪の女性。前髪を中分けにした長い黒髪の、背が高くスタイルの良い美人。三蔵法師と結婚をしたくて、ずっと追いかけ続けていた。魂が三蔵法師であれば性別は関係ないと、現世では三蔵法子と結婚しようと画策している。そのため、法子が住むアパート近くのスーパーでパートをしながら、虎視眈々と狙っている。

土地神様 (とちがみさま)

神様の少女。三蔵法子が住むアパートの近くにある公園を護っている。長い黒髪をストレートにし、前髪を目の上で切りそろえ、後頭部に大きなリボンを付けている。和服を着た日本人形のような見た目をしている。手には手鞠を持っていて、普段は公園のベンチに座っている。子供のようなその姿とは裏腹に現実的な価値感を持ち、冷静に物事の判断ができる。

黒大王 (こくだいおう)

妖怪の男性。大柄で毛深く、着物の上から甲冑を身に付け、「黒大王」と書かれた帽子を被っている。『西遊記』では三蔵法師が身に着けていた金色の袈裟を奪い取ったものの、孫悟空に退治されてしまった経験を持つ。その後、三蔵法師が天竺から経典を持ち帰ったため、三蔵法師の袈裟には当時以上のプレミア価格が付いていると値踏みした。そこで、現世で三蔵法師の生まれ変わりである三蔵法子の肉と袈裟を狙っている。 強面な見た目とは裏腹に涙もろく、情が深い。

黄袍怪 (こうほうかい)

妖怪の男性。長い白髪の痩身で、鎧を身に着けている。頬が痩けていて、目は見開き、くまができている。『西遊記』では天竺への旅の途中の三蔵法師を虎の姿に変えて苦しめたものの、退治されてしまった経験を持つ。現世で三蔵法師の生まれ変わりである三蔵法子を相手に、恨みを晴らすために下界へとやって来た。手のひらからエネルギー波のような光線を放ち、対象を虎に変えてしまうことができる。 パーティーを開くことが大好きという一面を持つ。

小楽社の編集者 (しょうらくしゃのへんしゅうしゃ)

出版社「小楽社」で編集者を務める女性。黒髪ボブヘアの髪型で、前髪を目の上で切りそろえ、白いワイシャツの上からカーディガンを羽織り、タイトスカートを穿いている。自作の絵本の持ち込みをしている三蔵法子の担当で、法子が絵本のラフを完成させた際には必ず見ている。女性的で可愛らしい外貌とは裏腹に、作品に対しての評価は厳しい。 絵本業界に革命を起こすような、斬新で刺激的なアイデアを求めている。

大家さん (おおやさん)

三蔵法子が住むアパートの大家の男性。毛髪がなく、小柄で腰の曲がった老人で、白い長袖シャツの裾をズボンの中に入れている。自身もアパートの一室に住んでいて、毎月アパートの賃料を直接賃借人の部屋に趣いて徴収している。賃借人に対してはペットの飼育を禁止しているにも関わらず、自分はアパートで「ユキ」という白猫を飼っている。 実は霊感が強く、除霊を行うことができる。

その他キーワード

81難スタンプカード (はちじゅういちなんすたんぷかーど)

手のひらサイズの2つ折りのスタンプカード。三蔵法子がこれから巻き込まれるであろう81の災厄を、無事に乗り越えるたびに天界からスタンプを押してもらえる。表面には「ためて解脱!!あつめて成仏!わくわく81難スタンプカード」と書かれていて、名前を書くための欄もある。中を開くと、スタンプを押す場所が双六のようにデザインされていて、81個全部貯まると法子の部屋に住み着いている猪八戒と沙悟浄に出て行ってもらえる他、沙悟浄によれば「いろいろといーかんじになります」という効果があるという。

人参果 (にんじんか)

不老長寿の実。天界の万寿山の五荘観にある木に実る。赤ん坊の形をしていて、うにうにと動く。匂いを嗅ぐだけで寿命が360歳まで延び、1つ食べると4万7千歳まで生きられるといわれている。天界人の食べ物で、猪八戒の好物。

紅葫蘆 (べにひさご)

金角と銀角の武器だった道具。見た目はごく普通の瓢箪だが、蓋を開けて口を相手に向けて相手の名前を呼ぶと、それに答えた相手がたちまち瓢箪の中に吸い込まれ、中で溶かされてしまうという恐ろしい瓢箪。今は沙悟浄が所有しており、うっかり三蔵法子に使用して瓢箪の中に吸い込んでしまうという危機を招く。

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