鼻つまみ者の超能力警官×怪力新米女性警官
物語の舞台となるのは、日本有数の歓楽街、新宿区歌舞伎町をモデルにした架空の街、珍宿・傾奇町。新人女性警官の一本木が、珍宿西交番に赴任するところから物語は始まる。そこにいたのは、超能力巡査長の超条巡(超巡)。数々の超能力を操ることができるが、勤務態度がすこぶる悪く規律を軽んじる問題児だった。一方、幼い頃から柔道をやっていた一本木も、ゴリラ並みと称されるほどの怪力の持ち主で、セクハラ上司を投げ飛ばして珍宿西交番に左遷されたのだった。こうしてバディを組むことになった鼻つまみ者の超能力者と左遷された怪力少女は、珍宿で起きる様々な出来事を解決していく。
超能力で、街の小さなSOSに応える
超巡は、様々な超能力を使うことができる。人の思考を読んだり伝えたりするテレパシーや、重機をも動かせる念動力、場所や物に宿る残留思念を読み取るサイコメトリー、強烈な暗示をかける催眠術などである。そんな超巡が解決していくのは「酔っぱらいがど忘れしたスマホのパスワードを、深層記憶から見つける」「いなくなった飼い猫をサイコメトリーで捜査する」といった小さな事件が多い。また、子どもたちとヨーヨーやベーゴマで遊ぶことにより、間接的に治安維持に貢献している。悪い噂が多い超巡だが、騒動だらけの珍宿で、かき消えてしまうような小さなSOSに応えているのだ。
西交番に入り浸るユニークな登場人物たち
ある日、超巡と一本木が勤務する珍宿西交番に、「ローボくん」という新人ロボ警官が配属される。じつは、ローボくんは超巡を更生させるために生まれた対超巡用ロボットである。ロボットであるゆえに、思考が読み取られることがなく、装甲も対念動力仕様というローボくんに、超巡は歯が立たない。ほかにも、超巡にいびつな執着を見せる、元相棒のエリート警視、犬養由基、家にも職場にも居場所がない酔っぱらいの中年・ホッさん、猫好きのツンデレJKの尖里リリなどの個性的な面々が西交番に入り浸り、物語を盛り上げる。
登場人物・キャラクター
超条 巡 (ちょうじょう めぐる)
珍宿西交番勤務の巡査長で28歳の男性。身長は179センチメートル、血液型はAB型。あらゆる超能力を操ることから「超能力巡査長」「超巡」と呼ばれる。超能力で右脳を使うため、髪の右半分が白髪になっているのも特徴。上司を軽んじ、好き勝手に振る舞うことから警察での評判が悪い。ホビーが大好きで、街の子どもたちとヨーヨーやベーゴマで真剣勝負をしている。性格はひねくれているが情に厚い一面を持つ。
一本木 直 (いっぽんぎ なお)
珍宿西交番に赴任した新米女性警官。高卒採用の19歳で、身長は153センチメートル、血液型はO型。太めの眉と揃った前髪、長髪のポニーテールが特徴。珍宿の柔道場の娘で自身も有段者である。「ゴリラ」に例えられるほどの怪力で、腕力では大抵の人間には負けない。いい加減な超条巡(超巡)に呆れつつ、良い一面にも気づいている。あだ名は「ポンちゃん」「ポン巡」。
書誌情報
超巡! 超条先輩 8巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2024-06-04発行、978-4088841083)
第2巻
(2024-09-04発行、978-4088841724)
第3巻
(2024-11-01発行、978-4088842554)
第4巻
(2025-02-04発行、978-4088844039)
第5巻
(2025-05-02発行、978-4088845135)
第6巻
(2025-07-04発行、978-4088845685)
第7巻
(2025-09-04発行、978-4088846583)
第8巻
(2025-09-04発行、978-4088847337)







