警察犬物語

警察犬物語

警視庁鑑識課に属する警察犬訓練所に転属となった青年が、担当犬と心を通わせながら、犬と共に警察官として成長していく姿が描かれる。1話完結の連作短編形式で、警察犬の訓練法が随所に織り込まれているほか、当時の世相も反映されている。

正式名称
警察犬物語
ふりがな
けいさつけんものがたり
原作者
三木 孝祐
作者
ジャンル
警察官・刑事・検察官
 
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あらすじ

第1巻

昭和33(1958)年、赤坂署巡査だった21歳の雨野しげおは、警視庁刑事部鑑識課に配属される。しかし喜びもつかの間、彼の職場は板橋区にある警察犬訓練所だった。そこでしげおは警察犬のレックスの世話をする事になるが、レックスはしげおにまったく懐かない。頑張れば頑張るほど、レックスとしげおの関係は悪化し、しげおの手は嚙み傷だらけになってしまう。そんな中、フィラリア症にかかっていたレックスの容態が悪くなり、しげおはレックスにつきっきりで看病する。数日経った朝、餌を平らげたレックスは、初めてしげおに心を許すのだった。(エピソード「おれのレックス!の巻」。ほか、7エピソード収録)

第2巻

ひき逃げ事件の犯人として、人気歌手のジョニー伊田の付人である青木が警察に出頭して来た。ジョニーの態度に違和感を覚えた雨野しげおは、レックスに被害者の衣服の匂いと、犯人が手を拭いたハンカチの匂いを調べさせる。青木が犯人ではない事を確信したしげおは、ジョニーに、ひき逃げ事件が起った時間に犬の散歩をしていた目撃者が、青木の面通しをするという情報を与える。(エピソード「ひき逃げを追え!!の巻」。ほか、7エピソード収録)

第3巻

警察犬訓練所の先輩、木村に彼女ができた事もあり、雨野しげおは来る日も来る日も犬ばかりを相手にする生活に嫌気がさしていた。そんなある日、レックスを連れたしげおは、長野県警に向かう汽車の中でレックスに興味を持ったみどりに東京で会いたいと言われ、有頂天になる。一方、レックスはメスの嘱託犬に恋をし、捜査どころではなくなってしまう。だが警察犬の世界では、発情は捜査の妨げになるため、恋をする事は許されていなかった。(エピソード「レックスの初恋!?巻」。ほか、6エピソード収録)

第4巻

雨野しげおとレックスは、郊外のカントリークラブで開かれた全日本嘱託犬全国大会の見学にやって来ていた。特別に大会に参加する事になったしげおとレックスだったが、上位に入賞する事ができずに、優勝した嘱託犬、エロールの訓練士、下村一郎はしげおに居丈高な態度を取る。その時、カントリークラブに覚醒剤で興奮状態になったヤクザが侵入したとの情報が入る。現場を甘く見ていた下村は、エロールに箔をつけるチャンスだと意気込むが、ヤクザに刃物を向けられ、恐怖で身体がすくんでしまう。そして、その窮地を救ったのは修練を積んだしげおとレックスだった。(エピソード「日本一の警察犬の巻」。ほか、7エピソード収録)

第5巻

出動過多のレックスが過労で倒れた事をきっかけに、警察犬訓練所内では、体力がなく嗅覚だけが取り柄のアルフは必要なく、新しい犬を入れた方がいいとの意見が出始める。アルフに愛着のある雨野しげおは、アルフには、犯人の匂いが50パーセント以下の混合臭でも選別できる能力があると強く主張する。そんな中、アルフに北アルプスでの遭難者捜査の要請が入る。長時間に及ぶ捜査にアルフは息もたえだえになり、捜査中断の声も上がる中、しげおはまだ目の光を失っていないアルフの、匂いに対する執着心を信じるのだった。(エピソード「ハナのアルフの巻」。ほか、7エピソード収録)

第6巻

森イクエと担当犬のキートンに初出動の許可がおり、空き巣に入られた女子寮での犯人探しに挑む事になった。だが、女子寮の女性達は女性の訓練士がやって来た事に不信感を抱き、その微妙な空気を察したイクエは成果を上げる事ができずに落ち込む。自信をなくしたイクエは、町内会の旅行で東京に来ていた母親の森則子に弱音を吐いてしまう。そんなイクエを優しく受け入れた母親は、キートンが甘えられるのはイクエだけだと諭す。その言葉に我に返ったイクエは、再び女子寮の捜査を志願する。キートンを励ましながら再び捜査に挑んだイクエは、隠れていた犯人を見つけ出す。(エピソード「女子寮盗難事件の巻」。ほか、4エピソード収録)

クレジット

原作

三木 孝祐

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