酒呑☆ドージ

酒呑☆ドージ

酒と正義を愛する酒呑星人のドージとその仲間たちが、宇宙で遭遇した悪を退治していく姿を描いたSF冒険バトル作品。梅澤春人の初連載作品だが、本作『酒呑ドージ』のみ梅沢勇人名義での執筆となっている。「週刊少年ジャンプ」1990年15号から1990年30号にかけて連載された作品。

正式名称
酒呑☆ドージ
ふりがな
しゅてん どーじ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
関連商品
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概要・あらすじ

いつも酔っぱらっている酒呑星人のドージは美味しい酒を求めて、妹のシズカとダビンチ星人のポンを引き連れ、自由気ままに宇宙を旅していた。しかし、旅先で立ち寄った星に悪が蔓延(はびこ)っていると聞くと、いてもたってもいられず、持ち前の正義感でついつい戦いを挑んでしまう。こうしてドージたちは悪を倒して酒を飲む冒険を続けていたが、さらなる巨悪と対峙するにあたり、ドージやシズカの出生の秘密が明らかになっていく。

登場人物・キャラクター

ドージ

酒呑星人の青年。妹のシズカとダビンチ星人のポンとともに美味しい酒を求め、宇宙を気ままに旅している。大変な酒豪で、腰には酒の瓶をつけ、頬は赤く、しゃっくりをし、常に酔っぱらっているような千鳥足で歩く。明るく豪快な性格で人情に厚く、弱い者が虐げられている姿を見ると我慢できない。一方で調子が良くノリも軽いため、真面目な人からは軽薄なタイプと誤解を受ける場合もある。 実は素面になると超戦士となって凶悪な鬼に身体を乗っ取られてしまうため、常に酔っていなくてはならないという制約がある。ただし、酔った状態でも腕っぷしは強く、酔いを相手に移す「うつり酒」や、軽やかに相手の攻撃をかわす「千鳥ステップ」などの技を駆使して戦う。

シズカ

酒呑星人の少女。兄のドージとダビンチ星人のポンとともに、宇宙を気ままに旅している。元気いっぱいで明るいお転婆娘。髪型は黒髪ストレートのロングヘアで、Tシャツにスパッツなど、常に動きやすい服装をしている。ドージに絶大な信頼を寄せており、彼が喧嘩で負けることなど考えていない。ドージとは異なり酒は呑まず、代わりに美味しい食べ物が好き。

ポン

ダビンチ星人の男性。ドージとシズカの兄妹とともに宇宙を気ままに旅している。武士を思わせる和服を着て、頭には角帽のようなものを被っている。身長は人間の手のひらに乗る程度で、シズカの肩の上に座って移動することが多い。動きは素早いが、攻撃しても人にダメージは与えられない。ドージへのツッコミ役を担うが、ドージの強さも認めており、信頼を寄せている。

フクスケ

惑星カルトに住む少年。飲み屋を経営しているプリンの弟。酒造りの名手で、毎日ウリワリの水を汲みに行き、醸造している。その酒には名前こそ付いていないものの大変な評判で、街の人々はもちろんのこと、各惑星の酒を呑み歩いてきたドージにも認められている。ドージたち一行とは、暴れ馬に襲われている際に助けてもらった縁で知り合う。

プリン

惑星カルトに住む女性。フクスケの姉。胸を強調したトップスに短いスカート、さらに網タイツというセクシーなウェイトレス姿をしている。暴れ馬に襲われていたフクスケを助けたドージたちを、自分が経営しているレストランバー「プリン」に招待した。バスコ=ダ=フジョーリから街の名物を指し出せと言われた時に、フクスケの造る酒を提案した。

バスコ=ダ=フジョーリ

惑星カルトの9代目の王。惑星カルトでは絶対的な権力を誇っており、いつも周囲に女性をはべらせている。優秀な者以外は要らないという極端な思考の持ち主で、優れた名物のない街を滅ぼそうと考えている。プリンに、自分の街の名物としてフクスケの造る酒を提案されたが、名前もない酒など認めないと却下した。

シスター

惑星ティアーズを守る女性。シスター服に身を包み、惑星ティアーズに眠る人々の墓を守っている。だが、いつの間にか惑星ティアーズの地価が高騰したことで、悪質な地上げの被害を受けることになってしまう。常に酒臭いドージに対し、当初は不信感を抱いていたが、彼の人柄を知るうちに打ち解けていく。

ジュード

惑星ヤマタに住む男性。キリカの父親であり、娘と2人で暮らしている。魔獣オロチの生贄にされそうになったキリカを助けるため、ドージたち一行に接近。当初はシズカをキリカの身代わりにしようとした。しかしキリカの澄んだ瞳を見て改心し、生贄を捧げるのではなく、魔獣オロチと戦う選択をする。

キリカ

惑星ヤマタに住む宇宙人の幼い少女。ジュードの一人娘で、父親と2人で暮らしている。人懐っこく素直でかわいらしい性格をしており、ドージたちにもすぐに懐いた。特にシズカに気に入られ、何かと構われていた。実は魔獣オロチの生贄に選ばれており、ジュードはシズカをその身代わりにしようとしていた。キリカ本人はその計画を知らなかった。

魔獣オロチ (まじゅうおろち)

惑星ヤマタに封印されていた魔獣。コブラのような外見で、残忍な性格をしている。古くから人々を襲っていたが、500年前にドージの祖先である超戦士によって退治され、封印された。しかし封印が解かれ、再び惑星ヤマタの人々に危害を加え始めた。「滅ぼされたくなければ7人の処女を生贄として捧げろ」と脅迫しており、その中の1人にキリカが選ばれていた。

その他キーワード

超戦士

酒呑星人の男性が、正義の心が高まって素面になった状態。鬼のような恐ろしい外見で、絶大な力を発揮する。超戦士になると善悪の区別がつきにくくなり、暴走すると見境なく周囲を破壊してしまう。意志の力で暴走を制御することも可能ではあるが、それでも15分が限界であり、それ以上経過すると精神を奪われ、二度ともとの姿に戻れなくなる。 ドージをはじめとする酒呑星人の男性は、常に酒を呑んで酔っぱらうことにより、超戦士になることを防いでいる。なお、酒呑星人は数が少ないこともあり、他の星の人々からは超戦士はもはや伝説レベルの存在となっている。

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