野球しようぜ!

野球しようぜ!

いわさわ正泰の代表作。鷹津高校の野球部を舞台に、野球のルールもまったく知らなかった小鳥遊天が、野球部を甲子園に導いていく姿を描いた野球漫画。恵まれない家庭環境ながら前向きな姿勢とポジティブ思考で、やがて野球の才能を開花させて自分の居場所を確立していく展開が大きな見どころとなっている。また、野球を病的に嫌う義理の母親や、天の義兄の小鳥遊高人から奴隷のように扱われているなど、劣悪な家庭環境にもスポットを当てている。秋田書店「月刊少年チャンピオン」で2004年から2008年にかけて連載の作品。続編にいわさわ正泰の『もっと野球しようぜ!』がある。

正式名称
野球しようぜ!
ふりがな
やきゅうしようぜ
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

小鳥遊 天 (たかなし てん)

鷹津高校に通う1年生の男子。幼い頃に実の両親を亡くし、現在は母親の妹に引き取られている。明るく前向きな性格で、義母から夕食を抜かれたり、義兄の小鳥遊高人から荷物持ちをやらされたりと虐待紛(まが)いの扱いを受けているが、希望を失わず日々を過ごしている。また、毎日裏山を駆け巡っているため、小柄な見た目に反して身体能力も高く、萩野一からは理想の体型と評されている。偶然、野球部の練習を目にして魅了され、鷹津野球部マネージャーの鷲足翔子の勧誘を受ける。その後、春の選抜大会で準優勝に輝いた西京高校との練習試合で代走を務め、その俊足で一点を先取した。この活躍で野球部のメンバーから注目を浴び、小鳥遊天自身の希望もあって正式に野球部に入部する。「もし、ここでしくじったら命を落とす」と想定することで集中力を高める癖があり、野球においてもこの性質が大いに役立っている。

萩野 一 (はぎの はじめ)

鷹津高校の監督を務めている男性。年齢は28歳。豪胆な性格で、本気で甲子園を目指している熱血漢。歯に衣(きぬ)を着せない発言で、結果を出せなかった部員を叱咤(しった)激励している。一方で、部員一人ひとりの長所をしっかり把握しており、強豪校の西京高校を相手にしても決して引けを取らないと考えている。小鳥遊天の秘めた才能をいち早く注目し、西京高校との練習試合で活躍した天を直接スカウトする。高校球児時代にあこがれていた監督にあやかってスキンヘッドにしている。

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