なんと孫六

高校生甲斐孫六が大阪の超不良高校浪城高校で喧嘩に明け暮れながら、夏の甲子園大会でも大活躍する野球&喧嘩漫画。野球の舞台は、高校野球、プロ野球、メジャー・リーグ、日本代表とめまぐるしく変わっていく。連載期間は33年に渡り、日本の月刊少年誌における最年長連載記録を持つ漫画である。

概要・あらすじ

大阪最強の不良校浪城高校に入学した甲斐孫六は、超高校級の投手だったが、喧嘩の実力も抜群。入学早々、浪城BIG3と呼ばれる大物を次々と倒し、浪城高校の番長となる。野球でも孫六ボールを武器に勝ち上がり、夏の甲子園大会で準優勝までしたが、大阪制覇を目指す不良集団全無連と抗争を起こし、孫六は逮捕され、高野連からも追放されてしまう。

だが、孫六は、様々な策略を巡らせて、プロ野球大阪ジョーズに入団することに成功。孫六は、プロ野球でも目を見張るような活躍を見せるが、シーズン中、ゴロツキ相手に大喧嘩を行い、無期限出場停止処分を受けてしまう。この後、日本を代表するプロゴルファー軍団をゴルフで撃破した後、メジャーリーグのアリゾナ・カウボーイズに入団。

孫六はワールドシリーズ制覇へ向けて突き進んでいく。

登場人物・キャラクター

甲斐 孫六

つながった眉毛がトレードマーク。超高校級の投手でありながら、入学して2週間で大阪最強の不良校浪城高校の番長になった喧嘩最強の男。身長は170センチ前後ながら、その決め球孫六ボールの威力は凄まじく、プロ野球、メジャーリーグでも最高の結果を残していく。打者としても超一流で、指名代打制のあるパ・リーグ大阪ジョーズに入団してからも打席に立ち、一流投手を次々と打ち崩していった。 野球であれ喧嘩であれ、勝負事では勝つためには何でもやる男。しかし、仲間に対する熱い思いも持ち合わせ、乱闘事件のほとんどは、仲間に危害を加えられた故に起こしたものである。食べ物はとくにかく肉が好きで、肉をめぐる失敗談や因縁話には事欠かない。 左投げ、左打ち。所属チームは浪城高校(高校野球)、大阪ジョーズ(プロ野球)、アリゾナ・カウボーイズ(メジャーリーグ)。大阪ジョーズ以降の背番号は逆6番。

辰巳

孫六を野球部に勧誘した浪城高校野球部顧問。剣道三段、柔道五段の腕前を持つ。

永淵 強 (ながぶちつよし)

浪城高校1年生で、野球部の捕手を務める。浪城高校で甲斐孫六の必殺球孫六ボールを唯一捕球できる男。眼鏡をかけた気弱なマジメ男で、公立高校の入試日に風邪をひいてしまい、浪城高校に入学してきた。孫六が退学になった後、別の進学高校に転入していたが、孫六ボールを受けられる捕手ということで、特別に日本代表チームに招集される。

山形 勲 (やまがた いさお)

浪城高校BIG3のひとり。登場時は高校3年生。空手の達人で、喧嘩で人を殺めた過去を持ち、それをずっと悔いていた。浪城高校最強の座をかけて甲斐孫六と戦い、一度は心肺停止状態に追い込むも、蘇った孫六に敗れる。この戦いで孫六と心を通じあわせ、以降、彼を浪城高校の大将として立てるようになった。 リーゼント頭の美男子で、鋼の筋肉の持ち主。抜群の運動神経を活かし、夏の甲子園大会からは浪城高校野球部の一員となり、サードのポジションを守った。高校卒業後は大学でも野球を続け、大学生ながら日本代表チームに招集され、3番打者に抜擢された。

アレクセイ・皇明

大阪制圧を目指す凶悪高校生グループ全無連のリーダー。大金持ちの息子で、雑誌モデルとしても人気の美男子。強靱な肉体と明晰な頭脳、そして資金力で大阪南部の不良高校をまとめ上げ、甲斐孫六率いる浪城高校と対決した。孫六はアレクセイ・皇明との一騎打ちで勝利するが、この喧嘩が元で逮捕され、高野連から追放され、退学となった。 しかし、顔を削られて入院しながらもアレクセイが孫六との喧嘩を証言しなかったことから、孫六は不起訴となり、プロ野球へ入団することが可能となった。

(うね)

日本のプロ野球チーム武蔵レンジャーズのオーナー。巨大企業グループ武蔵グループの総帥でもある。高野連を追放となった甲斐孫六を球団職員として採用し、2年後武蔵レンジャーズに入団させようと謀るが、孫六に拒絶された。欲しいものは全て手に入れてきたと豪語する傲慢な男だが、孫六の力と存在感を認めており、野球選手を5年間やらせた後は、外国を手玉にとることのできる政治家に育て上げようと考えていた。 孫六が大阪ジョーズに入団すると、他チームの右の強打者をトレードで取るよう編成担当者に命令を下した。

清洲 (きよす)

野球選手で武蔵レンジャーズの若き主砲。22歳。テレビ出演の際、乱入してきた甲斐孫六の言動に激怒し、乱闘事件を起こしたため、大幅な減俸処分を受ける。以降、孫六のことを激しくライバル視するようになる。右投げ、右打ちで背番号3。元野球選手の清原和博をモチーフにしたキャラクターと思われる。

権藤 (ごんどう)

プロ野球球団大阪ジョーズ監督。薄い頭髪の初老の男性。苦労人を思わせる雰囲気で、普段はひょうとひょうとした感じで指揮をとるが、決めるべきところでは断固とした決断をする。甲斐孫六の背番号逆6を決めた人物。

今 雄二 (こんゆうじ)

プロ野球選手。甲斐孫六と同年度にドラフト6位で大阪ジョーズに入団した。眼鏡でさえない雰囲気が浪城高校の永渕強に似ているためか、孫六に目をつけられ、投手で入団しているにも関わらず捕手にされてしまう。大阪ジョーズでは孫六ボールを捕球できる唯一の存在で、孫六専用の捕手として試合に出場するようになる。 孫六退団後は投手に戻り、中継ぎ投手として頑張っている。背番号59。右投げ、右打ち。

明石 (あかし)

プロ野球選手。大阪ジョーズの4番打者。DH打者だが、甲斐孫六が投げる試合では一塁を守る。親分と呼ばれるチームリーダー。ひげ面の巨漢で怖面だが、面倒見がよい親分肌。春のキャンプでは、背番号6をかけて孫六と勝負した。結果は明石の凡打に終わったが、空振りを取れなかったことから孫六は自分の負けを主張。 ヒットを打てなかった明石も負けを主張し、今度は一転して「背番号6」の押し付け合いとなった。

ビッグ緒方 (びっぐおがた)

日本を代表するプロゴルファー。「ビッグ軍団」というプロゴルファー集団を率い、日本のゴルフ界を牛耳っている。暴行事件によりプロ野球を無期限出場停止となった甲斐孫六をゴルフ界に引き入れようとするが、高飛車な物言いから孫六の反発を受け、ゴルフ対決をすることとなる。 日本のプロゴルファージャンボ尾崎をモチーフにしたと思われる人物。

ジョン・ハワード

メジャーリーグ球団アリゾナ・カウボーイズ監督。元メジャーリーグ屈指の名キャッチャー。甲斐孫六の孫六ボールを取ることのできる捕手が自分しかいないことから、10年ぶりに現役復帰した。カウボーイ・ハットを愛用する西部の男。怒ると愛用のライフル銃をぶっ放す癖がある。

集団・組織

武蔵レンジャーズ (むさしれんじゃーず)

『なんと孫六』に登場するプロ野球球団。パシフィック・リーグで4連覇中の強豪球団。超ワンマン・オーナー畝の指令で、常勝を義務づけられている。高野連から追放された甲斐孫六を球団職員として2年勤務させ、ドラフト外で入団させようと画策するが、この計画は孫六の拒絶にあって頓挫した。この間に、オーナー畝と孫六の間に確執が生まれ、孫六は武蔵レンジャーズをとことん敵視するようになった。 しかし、自らクジを引くという異例の特別ドラフトで孫六は武蔵レンジャーズを引き当ててしまったが、クジを食べるという暴挙に出て、かろうじて武蔵レンジャーズ入団を回避した。

大阪ジョーズ (おおさかじょーず)

『なんと孫六』に登場するプロ野球チーム。パシフイックリーグのお荷物球団と言われ、甲斐孫六が入団するまで最下位が定位置だった。孫六をドラフト会議で引き当てた時は「ダイヤが泥に飲み込まれた」と嘆かれた。親会社はかまぼこメーカーの「カネトミ」。孫六がローテションの柱となり、連勝を続けたことで、大阪ジョーズは躍進を続けていく。

アリゾナ・カウボーイズ

『なんと孫六』に登場するメジャーリーグ球団。甲斐孫六が所属した。ナショナルリーグ西地区所属の新興球団。ニューヨーク・ナイツのオーナー、アーネスト・バーンスタインともめ事を起こし、どこも引き取り手のなかった孫六を、女性オーナーの意向で入団させた。孫六は当初、このチームで、自身初のクローザーをつとめた。 実在のメジャーリーグ球団アリゾナ・ダイヤモンドバックスがモデルになったと思われる球団。

場所

浪城高校

甲斐孫六の通う高校で、大阪キタ周辺を制圧する最強の不良高校。孫六が入学するまではBIG3と呼ばれる頭目が反目しながらも、それぞれの勢力を率いて均衡を保っていた。悪名がとどろいているがゆえ、周辺の学校のみならず、神戸や大阪ミナミの高校からもターゲットとして狙われている。

その他キーワード

孫六ボール (まごろくぼーる)

『なんと孫六』に登場する魔球。甲斐孫六が投げる独特の踊るように揺れる剛速球の名称。球威が異常にある剛球で、スピードガンで計るとその球速は130キロ~160キロとばらつきが出る。普通の捕手では捕球できず、このボールを捕ろうとして多くの捕手が負傷した。孫六いわく、「完全に信じて、ミットを構えたところからそのままの状態でないと捕れない」とのこと。 これまで浪城高校の永渕強、大阪ジョーズの今雄二、アリゾナ・カウボーイズのジョン・ハワードの3名だけが捕球することができた。

背番号「逆6」 (せばんごうぎゃくろく)

『なんと孫六』に登場する背番号。大阪ジョーズ、アリゾナ・カウボーイズ、日本代表チームで甲斐孫六がつけた背番号である。元々孫六は大阪ジョーズ入団時に背番号6を希望したが、ミスター・ジョーズ明石の背番号だったため、騒動に発展。背番号6をかけて孫六と明石は勝負するが、孫六ボールをバットに当てられたことで、孫六は「自分の負け」と主張。 一方で、凡打したことで明石は「自分の負け」と主張したため、一転して「背番号6」を押しつけ合うこととなった。結果、監督権藤の権限で孫六に数字の6を反転させた逆6という背番号が与えられた。孫六はこの背番号を快く思わず、むしゃくしゃした気分をぶつけるため、武蔵レンジャーズの清瀬らが出演していたテレビ番組収録に乱入した。 しかし、その後はこの背番号を受け入れたようで、アリゾナ・カウボーイズでも逆6をつけた。背番号逆6番はアメリカでは「リバース・シックス」と呼ばれていた。

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo