概要・あらすじ
身長182センチの女子高生石堂夏央は、生まれ持った才能ゆえにどんなスポーツもこなしてしまう。そのため何をやっても退屈してしまい、努力することに飢えていた。ある日夏央は校内に格闘技部を作るという馬渡ゆず子と出会い、充実した表情の彼女に対して激しい反発心を自覚し、女子総合格闘技の道に踏み出す。
登場人物・キャラクター
石堂 夏央 (いしどう なつお)
高校1年生の少女。黒髪のロングヘアーで、身長は182センチ。生まれ持った才能ゆえにどんなスポーツもこなしてしまう。そのため何をやっても退屈してしまい、努力することに飢えていた。格闘技部を作って張り切る同学年の馬渡ゆず子との出会いで、自分は「充実している人間を許さない」という自覚を持ったことから、総合格闘技の道へと踏み込んでいく。 女子格闘家の強豪・紺谷可鈴との出会いから竹中道場に入門し、女子格闘技大会G-girlの新人選抜に出場する。
馬渡 ゆず子 (まわたり ゆずこ)
茶色のショートヘアーの少女。小柄で、太い眉毛が特徴。ブラジルからの帰国子女として高校に入学した。格闘技部を作り、部員を募集していた際に石堂夏央と出会い、彼女が総合格闘技を始めるきっかけとなる。ブラジル時代は500戦無敗の格闘家・マリオ・コルデイロ の道場に通っていた。格闘センスは全くなかったが、ひたむきに練習を続けて圧倒的な実力を身に付けた。 しかしマリオは「何かが欠落している」と感じている。マリオの娘・リンジィ・コルデイロは親友で、リングで彼女と闘うという夢を持っている。
リンジィ・コルデイロ (りんじぃこるでいろ)
金髪のショートヘアーで褐色の肌のブラジル人少女。普段は眼鏡をかけている。500戦無敗の格闘家・マリオ・コルデイロの娘。アマチュア総合格闘技大会で男子選手を下して優勝するほどの実力の持ち主。来日早々テレビに出演し、元格闘家の竹中理祐をスパーリングで下す。父が代表をつとめるチームコルデイロに所属して、女性だけの格闘技イベントG-Girlに出場するために来日する。 親友・馬渡ゆず子の在籍する高校に留学し、石堂夏央と出会う。
竹中 理祐 (たけなか りすけ)
顎髭を生やした男性。日本屈指の元格闘家だったが、引退して竹中道場を運営している。現役時代は海外からの評価も高く、特に関節技は「魔術師」の異名を取った。テレビ番組でブラジルの少女リンジィ・コルデイロと対戦したが、敗れてしまう。
紺谷 可鈴 (こんたに かりん)
おかっぱ頭にエラの張った顎の女性。石堂夏央曰く「突き出しの強い顔」。女子プロ格闘家。「東の女帝」と呼ばれ、日本最強クラスの実力の持ち主。トレーニング中に偶然、沢村早苗と組み合う夏央と出会う。テレビ番組のスパーリングで師匠の竹中理祐を下したリンジィ・コルデイロに宣戦布告する。夏央が竹中道場に入った後は、彼女の指導者となった。
桐戸 ハルカ (きりど はるか)
格闘技ジム竹中道場に所属する高校1年生の少女。身長は177センチ。入門してきた石堂夏央に何かとつっかかる。以前は柔術クラスに所属していたが、たまたま柔術クラスに来た総合格闘技クラスの比氣真奈美に一本もとれず、手も足も出なかったことがきっかけで、総合格闘技クラスに移ってきた。
比氣 真奈美 (ひき まなみ)
竹中道場で石堂夏央の先輩にあたる女性。猫のような顔で、感情の起伏があると口が「パカッ」と音を立てて開く。「～ニャ」が口癖。レスリングの名門椎京大学出身で、全日本女子学生大会準優勝の経歴を持つ実力者だが、アマチュア大会で馬渡ゆず子になす術なく敗れた。
戸上 都子 (とがみ みやこ)
そばかす顔の女性。竹中道場に所属し、石堂夏央の先輩。元々はダイエット目的で格闘技を始めただけ。たまたま観に行ったアマの試合で、一緒に入門した友人が肩をハズされたのを見てトラウマになり、全く勝てていない。
沢村 早苗 (さわむら さなえ)
ショートヘアーで左目の下に泣きぼくろのある少女。女子空手部主将。2年生にして全国空手選手権個人組手・形で2連覇した実力者。石堂夏央とは幼馴染で、彼女からは「早苗」と呼ばれている。夏央との間にある因縁があり、後に格闘技の舞台で拳を交えることになる。
我如古 舞 (がねこ まい)
太目の眉と吊り目が印象的な高校1年生の少女。女子空手部に所属している。主将の沢村早苗と石堂夏央との間のある因縁を知っている。沢村を心底慕い、夏央には常に憎しみの目を向けている。感情が昂ぶると一人称が「僕」になる。
菅野 茂 (かんの しげる)
初老の男性。石堂夏央が在籍している高校の古文教師で、女子空手部の顧問。飄々としているが空手の実力は高く、また総合格闘技にも詳しい。夏央に喧嘩で敗れた沢村早苗に対して、「競技」で仕返しするよう焚き付ける。
マリオ・コルデイロ (まりおこるでいろ)
ブラジル人の格闘家。圧倒的な実力で500戦無敗の伝説を持つ。娘のリンジィ・コルデイロと、教え子の馬渡ゆず子を存分に戦わせるために来日し、道場を開く。リンジィとプロレスラー・神薙忍を対戦させようと画策している。
本間 三津子 (ほんま みつこ)
女子格闘家。総合格闘技「乱舞流(らんぶる)」所属。石堂夏央の指導者・紺谷可鈴のライバル。35歳のベテランだが、モデルのような容姿で年齢を感じさせない。夏央の指導者・紺谷可鈴が唯一敗北した相手で、「西の魔女」と呼ばれている。
神薙 忍 (かんなぎ しのぶ)
金色に染めた短髪の逞しい女性。真日本女子プロレス社長兼選手。500戦無敗の格闘家・マリオ・コルデイロは、彼女と娘のリンジィ・コルデイロを対戦させるために来日した。約15年前に日本で行われた史上初の女性のみの格闘技大会「L-BOUT」の優勝者でもある。女子格闘技大会G-girlの新人選抜に出場した石堂夏央に注目する。
曽我部 ひさ子 (そかべ ひさこ)
おかっぱ頭の女性。真日本女子プロレス所属。身長162センチに対して体重65キロと威圧感のある体型。真剣勝負(ガチンコ)好き。 女子格闘技大会G-girlの新人選抜に出場し、石堂夏央と対戦する。
二ノ宮 ケイ (にのみや けい)
髪を二つ結びにした少女。高校1年生で、バレーボール部に所属している。同じ部に所属していた石堂夏央に話しかけたことがきっかけで、彼女の校内での唯一の友人となる。夏央を「ナッちゃん」と呼び、「まっすぐに性格悪い」と評している。
パク・ドゥナ (ぱくどぅな)
韓国人の女性格闘家で、そばかす顔と三つ編みが特徴。石堂夏央達と共に女子格闘技大会G-girlの新人選抜に出場し、馬渡ゆず子と対戦する。ダブルジョイント(二重関節)の持ち主で、常人の倍以上の関節可動域があり、関節技が利かない。
浅野 藍 (あさの あい)
金髪のショートヘアーの女性。総合格闘技「乱舞流(らんぶる)」に所属している女子格闘家で、「西の魔女」と呼ばれる本間三津子の弟子。柔道やサンボの経験があり、一級品の技を持ち、「魔女の後継者」と目されている。石堂夏央達と共に女子格闘技大会G-girlの新人選抜に出場し、馬渡ゆず子と対戦する。
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