概要・あらすじ
のんき家の家長である父さんはイタズラが大好き。特に一人息子のぼくに対して連日暴走気味なイタズラを仕掛けては、とことんまでゲンナリさせるのを大の得意としていた。イタズラの対象は徐々に広がっていき、会社の上司である部長や来客中のおばあさん、町の通行人などを相手に小学生の悪童のようなイタズラを仕掛け、独創的なイタズラ心を発揮しては大暴れしていく。
登場人物・キャラクター
父さん (とうさん)
見た目はごく平凡な中年男性。しかし、度を越えたイタズラ好きで、年端もいかない自らの息子であるぼくに対しては「お年玉として巨大な紅鮭1本を渡す」「湯船を占領してぼくを入れさせない」「ぼくのおこづかいを食べて脱兎のごとく逃げる」など、いささか大人気ないイタズラを仕掛けるのをライフワークとしている。そのエキセントリックさは身内ばかりではなく、会社の部長など外部の人間に対しても発揮され、年の瀬の大掃除では「寿命!」と称して部長をゴミ箱に突っ込むなど、社会人としても人間としても若干アウト気味な奇行を繰り返している。 イタズラに関しては非常にマメで、かつ創造的でもある。
ぼく
父さんの息子で小学生。父さんが仕掛ける理不尽ともいえる数々のイタズラによって日々悩まされている不憫な少年。遠足やお正月、プール開きなど楽しいイベントを目前に控えてテンションが上がっているところにイタズラを仕掛けられ、ゲンナリさせられる、という日常を何度も繰り返していた。それでも父さんのことは嫌いにはなれない様子で、とても懐いている。
部長
父さんの会社の上司。頭髪がさびしい、温厚な性格の中年男性。書類の精査を頼んだだけなのに「君とは絶交だ!」と言われたり、自動販売機でコーヒーを買ったあとに紙コップを奪われるなど、父さんによる絶え間ないイタズラに悩まされている。それでいながら、一緒に飲みにいくなど、父さんとの関係は良好な様子。